「サン・モリッツ ----- 永遠のスキーリゾート」

「アルプス・スキー休暇」 小谷　明　著

スイス　サン・モリッツ ----- 永遠のスキーリゾート

サン・モリッツ湖の畔のサン・モリッツが世界的な高級リゾート地としてその名をしられたのは、スキーによってであった。

もともとここは、温泉保養地であった。十九世紀の滞在客の暇つぶしは、カーリングやアイス・スケート、橇（そり）遊びだけであったが、新しいスポーツのスキーが紹介されると滞在客はスキーに飛びついた。
一九一三年にスキーを担いで登るのは大変とケーブルカーが敷設され、一九二八年には標高二四八六メートルのコルヴィリアへと伸ばされる。豪華なホテルが立並び、世界中の王侯貴族、富裕階級の人が集まってきた。
今でも富豪が多く集まり、町のホテルの60％は四つ星と五つ星であり、ロールスロイスやキャデラックのリムジンが走り、飛行場には自家用飛行機が並ぶ。

スキー場は、コース三五〇キロ、ケーブルカー、リフト、Tバーが六○基、スノーボーダーのためのハーフチューブやファンパークもある。
また、凍った湖の上を走るエレガティン・スキー・マラソンは冬の大イベントである。
近くには「セガンティーニ美術館」ある。

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Voice of America Special English   21 December 2006