「ヴァル・ディゼール」

「アルプス・スキー休暇」 小谷　明　著

フランス　ヴァル・ディゼール

ワールドカップの会場にもなるヴァル・ディゼールは、中・上級向けのスキーエリアとして人気がある。

著者は、ヴァル・ディゼールを息子と共に訪れる前に、現地の友人から、

「二級以上の技術がなければ来ない方がよい。はるばる日本から来るからには、ここの良さを充分に楽しんでもらいたいからね」

と言われた。

ここにある、ワールドカップのコースは、標高差九七二メートル、全長三五〇〇メートル、最大斜度六三％というジャイアント・スラロームのコースである。そして、一般コースに逃げることもできない。

ヨーロッパのスキーヤーたちは、一週間単位でやってきて、雪が降ればスキーをせず、天気がよければ朝は一〇時頃から滑りだし、昼食は最低一時間はかけ、食後に日光浴をしたりして、リフトが終わる四時半まで滑り、カフェテラスでおしゃべりをしてからホテルへ引き上げる。シャワー、着替えをして町をぶらつき、夕食を始めるのは八時から一〇時くらい。それからバーに行き、下地をつくって一二時頃からディスコへ繰りだしてお開きは三時半。そんなバターンを続ける。

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Voice of America Special English   19 December 2006