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共同通信記者が田中知事に出した呆れたメール

2005年04月18日 | 長  野  県  政
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もし、ここで見にくければ、このページに飛び
田中県政追撃コラム ホームページ
http://members.goo.ne.jp/home/tuigeki
一番右上の「共同通信記者のメール」をクリック。

この、共同通信記者のメールについての「田中県政追撃コラム」4月18日号記事は下に
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● 共同通信記者が議会工作したと田中知事にメール

ここにあるのは共同通信・伊藤豪記者が田中知事に打ったメールだ。
http://blog.goo.ne.jp/tuigeki/

03年5月8日に伊藤記者から田中知事に発信され、田中知事がその当時重用し
ていた側近職員に転送している。
「ごーさん」というのは伊藤豪記者のことで、愛称だろうか。

このメールが打たれた当時の状況はというとー。
4月に県議選が行われ、田中知事が推薦した、いわゆる田中チルドレン候補の多
くが落選している。改選された議会の新しい議長などを決めるための5月臨時議
会(19~23日)が開かれるようとしている直前に打たれたメールだ。

それまで議長は話し合いで決まっていたが、初の立候補制の選挙も行われた。共
産党は当初立候補しない方針だったが、民主的な議会運営を主張してきたのに候
補を出さないのはおかしいーという世論を受け、石坂千穂・共産党県議団長が立
候補している。

そういった状況の中で、伊藤記者は議長選に石坂議員に立候補するように工作し
たようなことを田中知事にメールしている。

<石坂さんには全員協議会で議長候補は立候補してもらい、
選挙演説してもらうように主張してもらうように話してあります。>

文章が変で、「もらう」という言葉が短い間にいくつも出てくる。文章作法的に
いえば避けなければならないことで、稚拙とされる。この記者の文章作成能力の
低さを示すものだ。その他「てにをは」もおかしいが、そればかりに囚われてい
ると本論に入れないので話を進める。

田中知事にべったりの記者に言われて、石坂議員が議長選に出たのなら問題だ。
本当にそういうことがあったのかーと、このメールを石坂議員に見せて感想を聞
いた。石坂議員の名は前号で暴露した石川記者のメールにも出てくるので、これ
についても併せて聞いた。

石坂議員からメールで貰った回答の要約は以下にー。
「これらの記者たちが、知事とどんなメールのやりとりをしていたか、どんな関
係だったかよく知らない。私と彼らの関係は、県政担当の他の記者たちと同じで
あり、それ以上のものではない。議長選挙には自分自身の判断や共産党県議団の
話し合いの結果立候補した。マスコミ関係者や他の人の意見で立候補を決めたも
のではない。伊藤記者がどんなはたらきかけをしたつもりか分からないが、彼の
意見に左右されたものではない」

石坂議員を田中知事べったりの記者二人が利用しようとしていたわけだが、それ
については
「私の名前が、私の知らないところで彼らに論じられていたのは、曲がりなりに
も共産党県議団の団長をつとめている以上、いたし方の無いことかとも思います」

と書いている。

田中県政の問題は田中知事も問題だが、それに悪乗りしているマスコミも問題だ。
石坂議員にはこういう記者についてどう思うかも聞いたのだが、「いたし方のな
いこと」だとしか書いていない。

いずれにしろ、田中知事べったりの記者には、石坂議員は味方か、扱いやすい議
員と映っていたことだけは確かなようだ。共産党の議員は何かにつけ憤ることが
多いが、これには憤りを感じないらしい。その辺が記者になめられた原因ではな
いのか。


共同通信本社にこのメールを公開するにあたって見解を求めた。
ところが驚いたことに
「本人がそのメールアドレスに”記憶がない”と言っているので如何ともしがた
い」というのだ。
”記憶にない”などというのはロッキード事件以来、ウソつきの言い逃れの台詞
ーというのが世間の共通認識だろう。

この他にも田中知事が出しているメールのCC(カーボンコピー)の中に
"伊藤 豪" <gosan@mutt.freemail.ne.jp>
というメールアドレスはいくつかあるのだ。伊藤記者が知らないわけがない。少
なくとも田中知事はこれを伊藤記者のメールアドレスだと思って何通もメールを
出していた。
このメールアドレスはフリーメールで、ネット事情に詳しい人の話では最初から
証拠が残らないように考えて作ったもののようだ。発信者の特定は困難で、自社
のメールアドレスを使った中日新聞の石川記者より計画的で悪辣ということにな
る。

「記憶がないなんて、ウソに決まってるじゃーないですか」
と言うと共同通信総務部長は言葉に詰まった。
「噂を元にして、あれこれするのも・・・」
と、言い返すのがやっと。
これだけ根拠を示しているのに、単なる噂と言うのもどうかと思う。しかも、噂
かどうか調べられる立場にありながら調べる気もない様子。白黒はっきりしない
ほうが都合がいいのだろう。

どうかすると、私に”動かぬ証拠”を提示してほしいーみたいなことを言う。そ
んなことは自分でやったらーと思うのだが、調査報道なんてしたことないから、
職員がしでかした不始末すら他人任せだ。


この伊藤記者は田中知事寄りの記者として知られている。議会関係者はもとより
県庁職員や田中知事の支持者にまでその名は知れ渡っている。
SBC水野記者や中日石川記者も、共同伊藤記者の前には小物でしかない。伊藤
記者の癒着ぶりに他の記者は遅れてはならじーと引っ張られた観すらある。

03年の県議選の時のことだが、田中チルドレン候補陣営では、共同の取材に
伊藤記者以外の記者が行くと「なんで伊藤さんが来ないの?」という声が出るほ
どの人気ぶりだった。
田中県政追撃コラム過去号 04/2/15
http://www.melma.com/mag/68/m00060168/a00000126.html

田中県政発足間もないころ、伊藤記者はK嬢という田中知事支援の日記をネット
上で書いている女性を持ち上げている。あなたを取材すれば田中県政の何かが見
えるかもーというのが取材動機だという。それをこのK嬢が
”共同通信記者に取材された”と自分の日記上で、さも大変なことのように大騒
ぎした。マスコミ慣れしていない人たちにとって”取材”という言葉は甘美な響
きを持つらしい。
共同通信記者が取材するぐらいならーと、これに県庁職員や県議までもが影響さ
れた。田中知事もことあるごとにK嬢日記の紹介をした。そのせいでK嬢は結構
な有名人になっている。共同通信はK嬢のハク付けに一役買ったのだ。

このK嬢というのがまた問題なので書いておく。
ネーミングは田中知事の愛人として知られているW嬢を捩ったものだ。W嬢は元
スッチーで美人らしいがK嬢はお世辞にも美人とは言えない。女性ということで
関心を呼んだのだろうが、何のことはない買い物袋をぶら提げているのがお似合
いの40歳ぐらいの女性だ。確かに男ではないが、社長令嬢や深層の令嬢の「嬢」
というイメージとは程遠い。

ネット上の日記をまとめた本も出している。その表紙にスレンダーな美人秘書を
連想させるシルエット画を載せているが似ても似つかない。実物のK嬢を見たら、
男性だけでなく女性も二度とその日記を見たくなくなるのではないか。あまりの
あざとさに呆れるばかりだ。

K嬢がやっていることはネット上にあるマスコミ記事を集めては、感想やら意見
やらを書いているだけのものなのだが、田中知事に不利なことはけして書かない。
田中知事は口では批判は宝物と言いながら、批判をしないK嬢が気に入ったらし
く、優れたジャーナリストと週刊誌のコラムなどで誉めそやした。

つまり外形上、伊藤記者は田中知事と連携して、元はネット掲示板のマニア投稿
者のK嬢を優れたジャーナリストに仕立て上げたのだ。伊藤記者がしたという取
材に基づいた記事が日の目を見ることはなかった。

伊藤記者を庇っていた共同通信本社の偉い人も、こんなことは知らなかったらし
く、この話を聞かせている間それまでの反論口調と打って変わってしんみり聞い
ていた。さぞかしたまげたのだろう。


<フォーラムの件は一三さんと野池さんに話をして勝手に進めたのでー>
と書いてあるくだりのフォーラムとは、議会チェックフォーラムのことだろう。
これはその名の通り議会をチェックするのだとして田中県政ができたころ活動し
ていた市民グループだが、メンバーが県議選に出て落ちたあと、活動停止状態に
なっている。結局、議会チェックに名を借りた県議追い落としの選対本部のよう
なものだった。

伊藤記者はこのメンバーで、県議選に出て落選した後藤孝志氏などと、この当時
県庁周辺を歩いていたのを私は目撃している。


伊藤記者と田中知事の癒着ぶりは、朝日新聞・飯竹記者によって知事会見の場で
問題にされている。
平成16年2月6日(金) 知事会見 長野県ホームページ、最後のほう。
文書
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20040206n.htm
映像
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/movie/library.htm


この飯竹記者も携帯電話を常時ICレコーダーと繋ぎっ放しにしているなどトロ
い、いや問題がある記者なのだがー。
これについての笑える過去号。
http://blog.goo.ne.jp/tuigeki/e/77b67633cda40436465fb922d3b18f17
http://blog.melma.com/00060168/20040709

問題あり記者同士がペテン師知事の前で、県の情報が一日早く特定のマスコミに
リークされているのを、問題だ、いや取材努力だーと言い合っている図は滑稽。


伊藤記者の敏腕?ぶりは住基ネット問題のときにも発揮された。共同通信はこの
時、一日から数時間早く住基ネット反対の田中知事の主張に沿うような記事を他
社に先駆けて流した。共同通信だけでなく、SBC、毎日新聞も怪しい情報を流
している。

伊藤記者は去年長野県政から離れ、今は国政の場で活躍している。
ある時テレビニュースを見ていたら、伊藤記者が小泉純一郎首相を囲む記者の中
にいたのでびっくりした。小太りで、いつも無精ひげを適度に生やしている。容
姿に特徴があるので分かった。共同通信本社にも確認したが見間違いではない。
首相番をやっているようだ。
長野県政でやらかしたようなことを、今度は国政の場でもしようというのだろう
か。共同通信にとって伊藤記者のような存在は、ある意味重宝かもしれない。
しかし、節操のないことだ。

伊藤記者はお行儀が悪い。
議会の取材中は待ち時間が結構ある。伊藤記者はそんなとき議会棟の廊下に置い
てある長椅子に寝そべることがある。こんなことをしている者は他にはいない。

・問題のあるマスコミはしっかり批判を
私はこれまでSBC、中日新聞、そして共同通信と三つものマスコミ記者が田中
知事と問題あるメールのやり取りをしていることを暴露した。
これは分かっているだけのぶんだ。他にもまだ怪しい記者やメディアはある。

記者と田中知事の癒着ぶりにも呆れるが、それを指摘されたマスコミ各社の対応
にはさらに呆れた。見て見ぬふり、臭いものにフタの態度だ。
人を非難するマスコミには特段の高い倫理が求められる。見え透いた自社の記者
の言い分をそのまま受け入れるのは世論への背信行為だ。

議会はこういったマスコミの取材を無制限に受け入れるべきでない。一定限度の
制限を付けるのが妥当だろう。上に挙げたマスコミ各社には1カ月程度の取材拒
否をすべきではないか。議会開会中に議員控え室への立ち入りをご遠慮願うなど
の措置を取るべきだ。マスコミは沢山ある。数社ぐらい拒否してもどうってこと
はない。
もしこれが逆だったらどうか。議会とマスコミが癒着していたら田中知事は黙っ
ていないだろう。議会はマスコミに遠慮しておとなし過ぎる。

多くの議員がマスコミ批判を口にしている。ホームページに書いている議員も多
くいる。議員だったらそれを表で言わなければダメだ。マスコミにはこれだけ問
題があるのだから、議場ではっきりとそれを訴え、有権者に伝えるのが議員の責
務ではなかろうか。
マスコミは壊れている。一記者や一マスコミの問題ではない。いまの長野県政の
問題は田中知事のおかしさを伝えないどころか、それとグルになって常識はずれ
のことをやっているマスコミの問題でもある。

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