落ちこぼれ社会人学生の戯言

当初はMOT取得が目的でしたが、現在は諸事情により中断しています。
本文は趣味の口調です。 ご理解下されば幸いです。

ちょっとした思い出

2007-11-17 23:15:02 | 日常
TVの討論番組で出演者がエキサイトして喚き立てている場面なんかを見かけたりする。
そんなのを見てて、ふと昔お世話になっていた企業の会議(みたいなもの)で、ある試みを行ったのを思い出した。


技術者が何らかの設計を行う場合、DR(デザイン・レビュー)なる一種の審査を行う。 企業によってはDRも数段階に分かれ、第0次DR,1次DRなどと呼んでいる。
その中身はと言うと、設計時の誤りや仕様書等との整合性を、第三者(品質管理部とか)を交えてチェックするものだ。
設計者だけがチェックすると「思い込み」なんかがあるし、品質向上の為には欠かせない作業である。

しかし・・

設計者から見れば、何だか自分の設計の粗探しをやられているような気がして、どうも気分的にあまり面白いものではない。
運悪く、品質向上に熱心な(重箱の隅を突付くような性格とも言う)第三者に当たると、その審査が荒れる場合もある。
向うが不備を指摘! それに対して設計者側が反論!! 最初は冷静な議論だったものが、次第にエキサイトして殴り合い寸前!! まで行った事もあったな・・。
特に、力のある技術者の場合は自分の設計に自信があるもんだから、そう簡単に指摘を受け付けない傾向も見られる。
DRが必要! なのは皆判っているけど、どうにも殺伐とした内容になりがちなんで、出来れば避けたいなぁ・・ ってのが本音ではなかったかと思う。


ある時、自分が抱えていた設計の部内DRでちょっとした「工夫」を思いついた。
部内のDRだから、品管部とのそれと比較して荒れにくいけれど、何とかなごやかに行いたい・・と前から思っていたんで・・。

用意したのはA4サイズくらいの厚紙に「冷静に!」,「落ち着け!」とでっかく朱書きしたもの。 これを参加者全員分作った。
で、DRが始まる前にこれを配り、以下のようなルールを適用して欲しい旨、皆にお願いした。

・出席者が興奮して喧嘩腰で喚き始めたら、他の者はこのカードをそいつに向けて提示されたし。
・一端提示したら、そいつが落ち着くまで何も喋らない。
・出席者の半分以上に提示されたら、その者に罰点1ポイントを与える。 で、DR終了時に5ポイント以上が溜まっている者がいたら、他の参加者に缶コーヒーを奢らなければならない。

・・まぁ、一種の「荒れ対策用の遊び」のようなものだと説明した。
自分が「変なモノ」好きな性格だと皆が知っていたんで、「なんか知らんがやってみるか」・・となり、DRへ突入!!

結果:

DR中の会話の一例。
「これ、こんなんじゃダメじゃん! 云々・・」 言っている事は正しくても、聞いている側からすれば「喧嘩を売っている」ようにしか聞こえない口調で話す者もいる。
が、カードを提示されると・・
「え? 何で? オレ何か変な事言った?」
「今の・・喧嘩売ってるように聞こえるよ」
etc・・・・
熱くなりすぎる前に、頭を冷やすきっかけとなる・・ぐらいの効果はあったようだ。
で、こんな変なルールを適用したモンだから、随分なごやかな雰囲気であった・・と思っている。

以降、自分が参加しないDRでも、このルールを適用したものが何回か行われたようだ。
これが定着! とまでは行かなかったのだけど、その理由としては・・

・出席者の肩書きがそれほど離れていない場合は有効のようだ。
・○○長とか、偉い人が入るような会議だと逆効果になりかねない。
・特に、その偉いサンがルールを遵守してくれない場合、ルールそのものが意味を成さなくなる。

まぁ、グループ内での会議のような、互いに相手の事をそこそこ知っているような関係であったら有効だね♪ ・・確かそんな所に落ち着いたと覚えている。


今いる会社は、トップの性格がモロに「自分が神!」で、ついでに「見栄っ張り」と来ている。
会議がもう苦痛で苦痛で・・・・
取引先との打ち合わせで、向うはわざわざ遠い所から来てくれているのに、打ち合わせの席で延々と「哲学」を語ったり(向うが帰る時間の事を考えない)・・
これらに何か対策はないかと考えてはいるものの、昔考えた「落ち着け!カード」みたいなのは通用しそうもないし、今の所有効な手段は無い。

何とかならんモンかねぇ・・ 


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