パン・ド・カンパーニュの部屋

自分で作ったおいしいものを中心においしい話を!

冬の新穂高温泉

2006-01-26 21:25:06 | 山登り
今日は早起きをして、夏山の玄関口、新穂高温泉まで行ってきました。
目的は、新穂高ロープウエイに乗り、山の上から北アルプスの山々を見ることです。昨年の暮れから今年のお正月にかけて、行きたくて行きたくて、むずむずしていた場所です。妻の顔色をうかがいながら、いつでもスタンバイ状態でいたのですが、結局行けずじまい。
家を4:30に出発、松本ICに7:15頃到着。あとは国道158号線で上高地へのシャトルバスが出ている沢渡を経由して、安房トンネルを抜け、平湯温泉を通り、新穂高温泉到着、8:40。
でも、がーん。そこは雪がしんしんと降っている状態。じつは沢渡あたりから雪が降り始め、トンネルを抜けたら、さらに雪が深くなり、雪の降る量も増したような次第。これではロープウエイに乗るどころではない。がっかり。

新穂高のバスターミナルの前の建物はこの通り。夏に槍ヶ岳に行くとき、タクシーでここに来ました。登山届はこの建物の前にあるポストに入れたものです。



立ち寄り温泉の建物。



平湯のバスターミナル。夏にはよねやんと、りんご味のソフトクリームを食べたのが懐かしい。



途中の栃尾温泉の交差点。右に行くと新穂高、左に行くと神岡、富山。



栃尾の小学校の前を通るとこんな横断幕が。ちょうど子どもがこの幕をつけていたので聞いてみたら、今日、交流のある富山の小学校の子どもたちが、ここにスキーにやってくるので、その歓迎だとか。なかなか心温まる話。



夏、槍ヶ岳の帰り、最後に汗を流しに泊まったのが、ここ、双六荘。昨年、一昨年と利用しました。



で、目的を変更、飛騨高山に行くことにしました。高山ラーメンを食べてこようっと。高山はいわずと知れた古い町並みが残る町。そして山車が引き回される、春、秋の高山祭りが有名。京都、高山そして私の郷里の秩父と、日本三大曳き山祭りといわれています。

高山には私の大学時代の同級生が住んでいます。学生時代の面白いお話を一つ。3年生のときの5月の連休に松本や高山を一人旅しました。そのとき、その友人はなんと、同じときに私の郷里の秩父に行っていたのです。偶然とは恐ろしや、というお話でございます。今日は平日なので、友人には内緒、そして会わずじまいで帰ってきましたが。

もと来た道を戻り、平湯温泉で高山方面へ右折、平湯トンネルを抜け、丹生川村を通り高山へ。丹生川村までが雪がすごかったのなんの。スタッドレスタイヤを使い始めて、初めての本格的な雪道、それも山道。じつは雪道を走りたかったのも今回の目的の一つ。普通に走っている分には快適そのもの。ただし、坂道で止まって再発進となったらどうかな、という感じ。でも、満足、満足。

こんな感じです。車を運転しながら撮りました。



高山へは10:20頃到着。鍛冶橋手前の市営駐車場に車をとめ、チャッピーを連れて歩いて付近を散策。歩道は雁木ならぬ今風の屋根がついていて、雪は積もってはいませんが、所々、凍っており、つるつる滑るの何の。車の運転のときはワラビーを履いていましたが、町の中を歩くのは長靴のほうがいいかなと、長靴に履き替えたのがまちがい。チャッピーがぐっと引いたときに、足を滑らせ、歩道に転倒、幸い受け身が決まって、怪我も痛いところもなし。そのあと写真を撮ろうとポケットに手を入れたら、カメラがない、あっ、もしやあの時落ちたのかな、と元に戻ると、まだ歩道にカメラが転がっておりました。上着のポケットにカメラを入れてあったのが、外に転がり落ちてしまったようです。だれも持っていかなくてよかったでした。

なかなか古い町並みがあります。ここは特にかたまっているので有名な場所らしい。



荒物屋で火箸を買いました。バーベキューなんかで炭を熾すときに重宝、それに炭の火熾し器も買いました。

旅行で違う町に行ったときに、スーパーに寄るのも楽しみの一つ。
今回は、高山ラーメン、お赤飯、あんころ餅、豆餅、木曾のハーブ鶏の切り身、北海道の子持ちニシンの一夜干しなどを買い求めました。

さらに、高山といえば飛騨牛が有名。奮発して100g1000円のすき焼き用の肉を買いました。こんな肉はめったに買わない、いや、買ったことないかも。今晩はすき焼きです。

ほほ、これですよ。霜降りの牛肉、本当は脂の少ない赤身の牛肉が好きなのですが、たまにはいいでしょう。煮るとトロットした感じが目で見てもわかります。柔らかくて口の中でとろけてしまいます。



最後に、やっと高山ラーメンのお店へ。「甚五郎」というお店で、肉屋さんに教わったのです。ラーメン屋さんに言ったら、そこから肉を卸してもらっているとのこと。持ちつ持たれつですね。それに、スーパーで買った高山ラーメンも偶然このお店のもの。家に帰って袋をよく見たら、チャーシュウは当然でも、生のねぎまで入っているというこだわり。
スープはちょっと濃い目のしょうゆ味、麺は細め。まあ、こんなところかなという感じ。これだけでは物足りなかったので、この店のもう一つの名物らしいカレーも注文、食べてみました。トロットした感じで、なかなかおいしい。今は貴重なキャベツの細切りのサラダまでついてくる。食った食った、の満足。

高山ラーメン。湯気でレンズが曇ってしまいました。



甚八カレー。



駐車場に戻り、横の建物を見ると昔の洋風建築。昔の市役所だったとか、今は内部をリフォームして図書館として使っている様子。



あとはひたすら帰るだけ。12:15発。

丹生川村から上高地方面。雪もあがり、よいお天気になった。これも車を運転しながら撮りました。



上高地から松本への道すがら、野麦街道の島々です。上高地への道が今のように整備される前、登山者はこの徳本峠(とくごうとうげ)を越えて、上高地に入ったと聞きます。その峠の入口。



松本から上高地への鉄道の玄関口、新島々駅。ここからも上高地行きのバスが出ています。



ということで、家には17時頃に帰ってきました。こんなに簡単に高山まで行けるとは思ってもみませんでした。また、雪のないときに行ってみたいと思います。