お盆休みを利用して、家族で裏磐梯のほうへ旅行に行ってきました。家族といっても、妻と上の娘との3人です。高2の下の娘は家族旅行なんて行きたくないと言ったので、あえて娘の部活の合宿日程に合わせて休みを取りました。
上の娘は8月2日に車の免許を取ったばかり。なるべくこの機会に運転をさせて、慣らさせてやりたいと思います。
8月12日(金)は午前6時45分に自宅を出発。本当は6時頃には出発したかったのですが、家族でお出かけのときは、なかなか希望どおりにはなりません。
中央道の国立府中ICから高速へ。交通情報では、もう帰省ラッシュが始まっている様子で、東北道も渋滞の予想。急遽、経路を常磐道に変更、首都高経由で三郷まで、そこから常磐道へ。途中、中央道は三鷹付近でいつもどおりの渋滞、首都高も通常の混雑。まあまあの時間で常磐道にのれたのでひと安心。
SAで一休み。娘と運転を交代。何しろ、まだ、免許を取ってから車に乗るのは2回目。1回目は家の近くの道で、それも細い道ときたものだから、曲がり角を大回りしそうになって、対向車も来てしまって立ち往生。同乗の妻が半狂乱になって運転を替わったとか。むしろ、高速道路のほうが走りやすそうなので、運転させることにしました。本線に合流する前の加速車線で、最低でも80キロには加速させて合流するように注意する。なんとか本線に乗れた。ひと安心。あとは左車線をゆっくりでも、前の車についていけばよい。30分もしたら会話が出来るくらいまで落ち着く。ときどき、前にのろい車があり、追い越し方を教える。まあまあ。
2時間くらいで、いわきの手前まで来たので、PAで休憩。いわきからは磐越道へ。郡山までの間、片側1車線の対面交通の場所があるので、私が運転する。郡山を過ぎたところで、また休憩。娘と運転を替わる。だんだん慣れてきた。少し余裕も出てきた。
会津若松で高速を降り、一般道へ。これから喜多方へ向かう。娘がラーメンの食べ歩きに凝っているので、ぜひ行きたいのだと。喜多方の手前で、いきなり左からおまわりさんが旗を持って飛び出てきた。一瞬ドキッとしたが、こちらは免許取り立てで、そんなスピードなんか出していないのは明白。うちの車は見逃し、後ろの車を捕まえた。えっ、なんだろう。シートベルトかな?
で、なんとか喜多方市内へ。町の中は歩道もなく観光客がうろうろ。娘は運転を怖がってきたので、赤信号で交代。すぐに駐車場へ。1時間100円とのこと、安い。到着時間は午後1時30分。
馬車が町の中を進む。
お目当てのラーメン屋は「源来軒」、なにやら喜多方ラーメン発祥の店とか。
お店まで来ると、行列ができている。20人くらい。相当待たされそうだが、しょうがない。
ところが、すぐにお店の人が出てきて、2階へどうぞと言われる。1階は4人がけのテーブルが10個、2階は8~10人くらい座れそうな円卓が6個くらい。しめて、100人くらい座れそう。これなら、けっこう並んでいても大丈夫か。
普通のラーメンと餃子を頼む。20分待って出てきた餃子はジャンボ餃子。これが5個で550円。ラーメンはというと、チャーシュー、メンマ、なるとのトッピングで、味は煮干のだしがよくきいていておいしい、素朴な味。これも550円。満足の喜多方ラーメン。
食べ終わった足で、お店の回りを少しだけ散策。古いお店が目に付く。
これは下駄屋さん。会津は桐下駄の産地とか。
これは熱帯魚屋さん。ネーミングがいかにも地方らしく、おもしろい。
娘が造り酒屋で利き酒をしたいとかで、会津の華という蔵元へ行く。
喜多方は蔵作りでも有名。
初めに酒蔵を案内してもらう。夏でもひんやりしていて気持ちがいい。そのあと、いくつかお酒を飲ましてもらう。私は運転があるので、我慢。
2本ほどお土産のお酒を買って外に出る。そうしたらポツリポツリ雨が降ってきた。急いで駐車場に引き返す。
万事休す。ぬれないですんだ。
これから、一路裏磐梯へ。五色沼に近い桧原湖畔の剣が峰のペンション「マーベリック」が今晩の宿泊先。1時間もしないで、到着。
これは、ペンションの近くのセブンイレブン。看板が地味だと思いませんか。カメラの写りが悪いのではありません。車の色、シャツの色と比べてみてください。
この地域は、こうした看板や、屋根、外壁などの色に気をつけている場所なのです。
とりあえず、雨も上がっている。荷物を置いて、夕飯まで出かける。五色沼を歩こうと思い、駐車場まで行ったら、急に雨が降ってきた。とりあえず、ビジターセンターで雨宿り。なかなかやまないので、温泉に行くことになった。ペンションに戻り、オーナーに相談したら、猫魔ホテルが立ち寄り温泉をやっていて、一応温泉だというので、そこに行くことにする。車でほんの2,3分。立派なホテルだ。料金表を見ると、この季節で2万円とか。浴場は広くてきれい。私は烏の行水なので、10分くらいで外に出てしまった。ロビーで1時間くらい、娘と妻を待つ。やっと出てきた。聞くと温泉は小さい浴槽で、茶色をしていたとか。なんだ、自分は水が入っているのかと思い、入らなかった。それに露天風呂もどこにあるかわからなかったので、入らずじまい。つまらない人だ。
これは、レトロなボンネットバス、森の熊さん号。
ペンションに帰り、犬に餌をやり、お散歩。車の中に入れ、朝までぐっすりおやすみなさい。
7時半よりやっと夕食。お客さんは全部で7組。男同士のグループが多い。ここは釣りをやる人が多く泊まるところみたいだ。赤身の馬刺しもある。なかなか上物だ。そしてメインは牛フィレ肉のステーキ。ここの名物だそうな。おいしかった。これはこれで満足。
朝は8時に朝食とか。おやすみなさい。
明けて、2日目。天気は曇り。夜中に雨の音で目が覚めるが、今のところやんでいる。このままでもって欲しいと祈る。6時に目が醒め、まずは犬の散歩。外の道に行くと、けっこう犬の散歩に出くわす。場所が場所だけに、みんな連れてくるのだ。犬の散歩から帰ると、妻が外に出る支度をして待っている。朝飯前にちょっとトレッキングに行くことにする。
近くの中瀬沼とレンゲ沼付近を歩く。道は整備されていて歩きやすい。ところどころ木道になっていてさらに歩きやすい。この裏磐梯というところは、明治28年の7月15日に磐梯山が大噴火をした際に、川が堰き止められ、大小無数の湖沼群を形成した場所なので、ちょっと歩くと無名の湿地帯に遭遇するような場所。有名なところは探勝路となっていて道が整備されている。
軽く1時間ほど歩き、ペンションに帰り、朝食。
9時過ぎチェックアウト。その際、冬のスノーシューのトレッキングやわかさぎ釣りの話を聞く。今度は冬に来たいなあ。
ペンションから桧原湖畔まで車で5分くらい。
ええっ、何、湖にガスがかかって、対岸すら見えない。なにやら不気味。ネッシーみたいなのがでてきそう。こんな感じなのかなあとがっかり。
カヌーの半日コースは9:30集合。桧原湖畔のBACCSというお店が主催する。インストラクターが一人ついて案内をしてくれる。ダッチオーブンの昼食がついて、一人4000円。一日でもそんなに値段は変わらない。
説明を聞いて、お店から出ると、おおっ、またまた槍ヶ岳の夕焼け空のような奇跡が待っていました。さっきまでガスが出ていた湖に、ガス一つかかっていなくて、対岸まで見渡せるようになっていたんです。これを奇跡と言わず、なんと言う。
犬も、おとなしければカヌーに乗せてくれるとのこと。人間と同じにライフジャケットを着せる。なにやら得意そうな顔をしている、うちの犬のチャッピー。
まずは、浜辺でオールを持って漕ぎ方の講習。それが終わって、すぐに実践。私と娘と真ん中に犬。妻とインストラクターのコンビ。あと、若い二人連れの男性。まずは、岸辺で慣れる。それが終わって、真ん中の島まで一気に漕ぎ出す。なかなかおもしろい。今度は対岸へ、そのまま岸辺沿いに進む。そしてまた対岸へ。キャンプ場に上陸し、トイレ休憩。このキャンプ場は、陸からの道はなく、船でないと来られないとか。東京から来たというボーイスカウトの集団がいる。みんなで魚釣りやカヌーに乗ったりして遊んでいる。一休みして、最初の場所まで戻ってお終い。おもしろかった。
カヌーが終わって、近くのキャンプ場のお風呂で汗を流す。湯船につかると、こんなに体が冷えていたのかというくらい温かくて気持ちがよい。食事ができるまで、しばらく散策路を歩く。
いよいよ、食事開始。ダッチオーブンで焼いた鳥の骨付きもも肉と丸ごとジャガイモ。
こんな単純な料理だが、鳥がぱりっと焼けていて、おいしい。今度はダッチオーブンの料理を極めたいなと思ってしまう。
食事を終えたとたんに雨がざあざあ降ってきた。運がいい。雨なので、湖畔のトレッキングはやめにして、娘と妻は美術館へ。私は磐梯山噴火記念館へ。3時の待ち合わせなのに、またまた遅れてきた。ソフトクリームを食べ、今日の宿へ直行。
プチホテル「星の雫」。若いご夫婦だけでやっているこじんまりとした宿。部屋数は6室しかない。だから、とっても目が行き届いている。右側が展望の利く食堂。客室も、すべて窓から磐梯山の眺めが得られる。
荷物を置いて、給油しがてら、桧原湖を1周する。約1時間。裏のほうの道は、ロードレースの練習場になっており、車の運転手宛に、注意するよう看板がところどころ立っている。宿に戻って、お風呂に入る。シャワーが3つあるくらいの、中くらいの浴槽のお風呂場。これと同じタイプのお風呂がもう一つある。貸切にでき、入り口に鍵がかかるようになっている。
6時から夕食。地の食材をつかった素朴なお料理だが、こだわりの食材を用いていて、おいしい。それでもってなかなかのボリューム。あと、たらの芽ややまぶどうのつるの天婦羅、奥様が作ったトマトのスープ。どれも素材の味が生きていて、おいしい。
ワインは特別のルートで取っているというテーブルワイン。だが、同じワインがラベルを換えて高い値段で売られているという。だからお値打ち品。今回はきりっと冷やした白ワインを注文したが、なかなかおいしい。セミヨンとソービニヨンブランのブレンドか。
食事後、妻と娘は別室でマッサージを頼んでやってもらう。翌日聞いたら、27歳の若い中国人の奥さんだったとか。ええっ、そんならやってもらうんだったな。そういうところのマッサージ師なんて、中年のおばさんをイメージしていたので、気にも留めていなかった。でも、パンさん、大のくすぐったがり屋なので、マッサージの類は受けつけません。だから、高嶺の花なんです。
今日はカヌーで疲れたので、ぐっすり。
明けて3日目。空は曇り空。今日は帰るだけだからこんな感じでもいいかな。
まずは、犬の散歩。宿の周りを30分くらい。道路の脇にこんなものが普通に見られる。
やまぶどう。
こんな季節に蕨。
宿の前の小道を入ると、高台に行き着き、桧原湖を望む。あとで聞くと、ここは展望の丘というのだとか。木々の葉っぱが散ると、木の間からの風景がすばらしいという。ぜひその頃来てみたいものだ。さらに、その隣の道を行くと、こんな風景。名も知れぬ沼。
こんな風景はこの辺では珍しくはない。宿に帰ると、妻が支度をして待っている。また、朝飯前のトレッキング。
宿から車で3分くらいの野鳥の森探索路に行く。初めは木道やチップを敷き詰めた道が続く。途中から道が細くなり、山道に。
ここから先がおもしろそうだが、時間がないので引き返す。また来たいな。
熊の生活圏に侵入。熊が人間の生活圏に入り込むのではない、人間が熊様の生活圏にお邪魔させてもらうのだ。
宿に帰って朝食。フランスから冷凍で輸入したという穀物入りのパン、硬く噛み応えがあるがおいしい。
宿をチェックアウトして、すぐ近くの道の駅でお土産を買い込む。喜多方ラーメンや会津産のサイダーなど。
これから、磐梯吾妻スカイラインの近くの、岳温泉宝龍荘に下の娘を迎えに行く。10日からここに、バトミントンの部活の合宿で今日まで滞在していた。またまた上の娘に運転させる。山道なので左側の側講に脱輪させないか冷や冷や。1時間くらいで到着。
娘に付き添っていっしょに待っていてくれた、大学生の先輩を二本松の駅まで送っていく。東北大学の歯学部1年生、優秀な女の子。さすが、はきはきしていてしっかりしている。仙台の下宿先に帰るのだという。二本松で別れて、こちらは東北道へ。途中、上の娘が白河ラーメンを食べて行きたいというので、白河で下りる。道は白河の町をはずれ、ぐんぐん郊外へ。こんなところにラーメン屋があるのかというような場所。
カーナビがなければ行けないかもしれない。便利です、カーナビって。やっと到着。1時10分。白河ラーメン「とら食堂」。お店の前は長蛇の列、駐車場もいっぱい。なんとか1台のスペースを見つけ、駐車。エンジンをかけたまま、エアコンをつけっぱなしにして犬を車の中に残していく。列の一番最後に並ぶ。聞けば列の一番前の人は1時間30分待っているとか。覚悟を決める。家族そろってラーメンを食べるなんて、普段はないことなので、こんなときしか経験できない貴重な体験。こんなときに限って容赦なく降り注ぐ太陽。みんなで日傘を差して、外で待つ。後ろの家族連れのお父さん曰く、おいしいかどうかより、話の種に並んで食べるんだそうな。まったく同感。やっぱり1時間30分並んでで、やっとお店の中に入ることができた(2:40)。で、ラーメンを注文して待つこと25分(3:05)。やっと念願のラーメンが。半熟煮卵を別に注文。1個100円。娘たちは手打ちラーメン(普通のラーメンのこと)660円だったかな。私と妻はワンタンメン760円(だったかな)。透明なすっきりしたスープでおいしい。妻はこの間食べた喜多方ラーメンのほうがおいしかったというが、どちらもそれなりにおいしかったです。
近くの農産物直売場で桃(福島は桃が名産)やらお米などを買い、帰路に着く。
東北道に乗り、いよいよ渋滞にはまってしまった。もう、帰省帰りの渋滞が始まったらしい。途中のPAで娘と運転を交代。渋滞の部分を運転させる。こんな状況なら免許取立ての娘でも十分役に立つ。なんとか川口まで来る。カーナビにはPAがあると出ていたので、そこで娘と運転を交代する予定であったが、PAわからない。ああ、そのまま首都高に乗ってしまった。こうなれば、運を天に任せ、娘に運転させるしかない。都心に近づいたら狭いPAがあったので駐車させ、運転を替る。ああ、怖かった。さて、中央道にのり、無事に家に到着。皆さんお疲れ様。来年の夏は、どこに行きましょうかね。
お楽しみに。