パン・ド・カンパーニュの部屋

自分で作ったおいしいものを中心においしい話を!

槍ヶ岳(表銀座縦走)1日目

2006-08-15 20:35:52 | 山登り
 さて、うとうとしながら列車は松本へ到着、上高地に向かう人たちはここで乗換え。ABちゃんはここでお別れ、じゃあ、がんばってきてねと送り出す。我々はあと二駅目の穂高で下車。定刻どおり4:51着。

 登山口の中房温泉までバスがでている。5:05発、1610円。改札口からバス乗り場(駅のまん前)まで向かう途中、乗り合いタクシーの客引きがいっぱい立ってお客を呼び込んでいる。タクシーでも一人分、バスと同じ1610円だ。もしタクシー一台分のお客さんが集まったら、こちらのほうが早そうだ。バスに乗り込み、最後尾の席を確保、料金を払いに行く途中女の子とすれ違う、うしろからよねやんがその女の子に向かって騒いでいる、どうやら丹沢のなじみの小屋・青ヶ岳山荘で知り合ったE子さんみたいだ。先日の海の日の連休に蛍を見に登ったよねやんが、山小屋で知り合い、今回我々と同じ日、同じ夜行列車で、同じ方向に向かうと聞いていたのだ。新宿駅のホームで見かけなかったので、乗り合わせていないと思っていた。聞くと、八王子からの乗車で、先頭のレディースカーに乗っていたとのこと、道理でわからなかったわけだ。さてさて、バスは山道をくねくねと進み、定刻の6時少し前に終点の中房温泉に到着。バスの窓から、ここで合流するTさんの顔が見え、向こうもわかったみたいだ。

バスを降り、Tさんにおはようと挨拶を交わす。出発を前に、まずは腹ごしらえから。Tさんは前日に中房温泉の町営「有明荘」に泊まっていた。夜行だと眠れないからだそうだ。Tさんが手配してくれていたお弁当をいただく。そうでないと、前日からコンビニで何か買って、この暑い中をここまで運んでこなければならないので、ありがたい。おにぎり2個と焼き鮭ともう1品おかず付き。おいしかった、ごちそうさま。
次いで、水を売店前のちょろちょろ水から容器に汲む、少ない水量なので時間がかかる、後ろの人、ごめんなさい。
6:25中房温泉出発。まずは合戦尾根の登り、ここは北アルプス三大急登の一つと言われている。



一登り30分で第一ベンチに到着、道から少し下ったところに水場があり、何人かが水を汲んでいる。水場といっても沢水みたいだ。上から覗いただけなので詳細はわからない。下で汲まなくてもここで汲んでもよかったかも知れない。



次、第二ベンチまで30分(累計1時間)。

途中、葉緑素を持たない植物「ギンリョウソウ」の群落が。



次は富士見ベンチ?まで20分、あれ、また富士見ベンチだ、じゃあさっきのは第三ベンチだった。地図には第二ベンチの次、富士見ベンチとしかのっていない。富士見ベンチの先少し行ったところから、はるかかなたにうっすら富士山が見える。名前のとおり、ここから富士山が見えるのだ。ここから先、少し急登になる。


そうして合戦小屋に到着、9:30。ここで名物の「冷やし西瓜」を食べる。一切れ、800円、少し高いが甘くておいしかったし、かわいいお姉ちゃんが切ってくれたから許そう。



登る人、下る人でごった返している。合戦小屋とはいわくがありそうな名前、説明版があるが詳しくは読まなかったので、ごめんなさい。大昔、坂上田村麻呂がこの地で鬼を退治したとかに由来するのだという。



10:00出発、途中で、雨がポツポツ降り出してきた。さっきは晴れ間も見えていたのに、なんていうことだろう。お昼前後に雨とは昨日の天気予報どおりだ。ベンチがあったので、そこでレインウエアを着る。稜線までもう少し、高山植物もだんだん増えてきた。一番目立つのは黄色のミヤマキンポウゲとかシナノキンバイか。
テント場を右に見て登るとすぐが燕山荘(えんざんそう)、燕岳(つばくろだけ)の頂上まで30分のところにある小屋だ。11:00着。



相変わらず雨がしとしと降っている。雨が降っていなければ、燕岳を往復してくる予定であったが、これではやめだ。なおかつ、この小屋の展望レストランで昼食をとる予定であったが、この雨で、小屋は人でごった返している。靴も脱がなくてはならず、面倒くさいので、ここでの昼食もやめにして先を急ぐことにする。E子さんはここで、イチゴのなんたらというデザートを食べるのを楽しみにしていたのだという、残念。この先の大天井岳にある大天荘という山小屋で昼食を食べようということになる。
雨の中を出発、11:20。晴れていたら眺めの良い稜線漫歩(稜線漫歩というのは、頂上から頂上の稜線歩きは、多少のアップダウンはあるものの、ほとんど水平の道が続いていて、さほど苦労がない歩きなので、こういう名前がつきました)が楽しめただろうに、残念だ。



ものの5分くらい歩いて後ろを振り返ってら、あれっ、ガスが晴れてきた。先ほどの燕山荘とその向こうの燕岳がはっきりと見える。おお、これは幸先がいい。



精神的にもほっとして、足にもがぜん力が入るというもの。アップダウンの少ない気持ちの良い縦走路を進む。



時々振り返ってはまわりの写真を撮る。
反対側の裏銀座の山並みも見える。




細かい岩礫には高山植物の女王といわれているコマクサが見られる。コマクサはこうした礫が大好きだ。まわりにはコマクサ以外の植物は見られない。コマクサしか育たない環境なのだろうか。この辺はコマクサの群生地で有名だ。






アップダウンの少ない縦走路は終わり。


そこから大下りという地名の下降路を下る。



名ばかりでたいしたことはない。しばらく行くと稜線をはずれ、巻き道を登り返して再び稜線に出る。巻き道は信州側を巻いており、ガスがかかって蒸し暑い。かたや反対側のアルプス側は風が強く、ガスはかかっていない。稜線がまさに馬の背、お天気まで変わってしまう。



さて、ここまで来ると大天井岳が目の前に迫ってくる。切通岩までだらだらとした下りが続く。切通岩は燕岳からの稜線と大天井岳の境だ。鎖とハシゴで慎重に下る。



切通岩を反対側の喜作のレリーフの上から見たところ




下りきったところが鞍部となっており、進行方向右側の岩に喜作新道の開削者、小林喜作のレリーフが埋め込まれている。



ここから槍ヶ岳へのルートが喜作新道。いうなればここが入口、いいところを探してレリーフを埋め込んだものだ。



小林喜作という人は、穂高の牧というに生まれ育ち、黒部から槍ヶ岳あたりまでをテリトリーとした大正時代の猟師である。当時は熊やカモシカがこのアルプスの山々に何百頭といたらしい。猟師であるから山歩きはお手の物、けもの道はもちろん、道なんかないところでも韋駄天のごとく走り回っていたとか。アルプス黎明期、地図なんかろくなものもない時代に、アルピニストたちの山案内もしていたようだ。山小屋が、それからの時代もうかると読んだ喜作は、そこで、槍ヶ岳まで近道を開削、槍ヶ岳直下に山小屋を建設し、殺生小屋(前身は、その近くに利用した岩小屋を殺生岩小屋と呼んでいたらしい)と名づけた。ちなみに殺生小屋とは猟師が山の中に作る猟用の小屋のことだそうな。いかにも猟師、小林喜作の小屋にふさわしい名前ではないか。それまで、槍ヶ岳に登るには常念岳で一泊し、東天井岳からいったん二俣谷に下降して、そこから槍沢に下り、槍沢を登って槍ヶ岳に登るといったなかなか厳しいコースが使われていた。一方、喜作新道が開通してからは、中房温泉を朝発てば、夕方には槍ヶ岳に到着するといった最短コースとして人気が高まったのである。しかし、これは、今の我々ではきつい、たいてい、途中で一泊するのが普通である。昔の人はよほど足が強かったのだろう。

さて、レリーフを右に見てハシゴ上の階段を登り少し行くと、左に大天井岳頂上・常念岳方面の道を分ける。



この分岐点で一休み。時間がないのとガスがかかってきたのと疲れてきたので、頂上には行かず、まっすぐ今夜の宿泊先である大天井ヒュッテに向かうことにする。
ほとんど9割がたの登山者が上の大天荘を目指す。
が、お腹がすいた。ここでちょっと腹ごしらえ。

さて、出発。ここから先がいよいよ喜作新道。大天井岳の山腹に無理やり作った道。



ところどころ鎖やはしごがあり、岩の端の細い棚状のところを歩く部分もあり、慎重に歩く。



よねやんがこれじゃあまるで剣岳のカニのヨコバイだあと騒いでいる。







いい加減まだかといったところで、左から大天井岳頂上からの道と合流、下を見ると山小屋の赤い屋根が見える。



ああ、やっと着いた。
受付を済ませ、汗で濡れた上衣を着替える。ほっと一息、あとは夕食の5時まで暇つぶし。

山小屋の内部。ここはきれいでいつも空いているというから、穴場か。



お天気が悪いので、食堂に陣取り、よねやんが持ってきた袋いっぱいのナッツ類をつまみに、缶ビールを飲む。Tさんは下戸なのでコーラ。いっぱい飲みながら大阪のFさんはどうしてるだろう、お天気が悪いから途中の常念か頂上の大天荘に泊まるのかななんて話をしていると、玄関の呼び鈴の音が。振り向くと、あっ、懐かしいFさんの顔が。じつはFさんは1日前から上高地から蝶が岳へ、そして中房温泉まで縦走の途中なのだ。こちらの予定と擦り合わせて、会えるのはこの日のここしかないということで、がんばって、ここまで来てくれたのだ。
今年の2月に丹沢の青ヶ岳山荘で会った以来だ。さっそくこちらの宴会に加わり、しばらく過ごす。夕飯の準備で食堂を追い出され、夕食まで布団の上でうとうとする。5時夕食、食堂に集まる。

ここの夕食は噂どおりトンカツ。



がぶり、おいしい、柔らかい肉だ。夕飯を済ませ、部屋でうだうだしていたら、消灯まで食堂を使っていいですよと声がかかる。Fさんがわざわざ持ってきてくれた屋久島の焼酎で宴会の続き。

小屋番さんの小池さんに頼んでみんなの写真を撮ってもらう



赤シャツのパンさん

明日の予定も話し合う。ここは槍ヶ岳山荘のグループ小屋。明日の夜の槍ヶ岳山荘のお客さんの予想を訪ねる。今晩のこの小屋のお客さんの入りから推測すると、たぶん少ないだろうとの答え。本当だろうか。シーズン中だったら布団1枚に3人はざらと聞く。今日の予報が天気悪かったから、今日は登る人が少なかったらしい。これなら槍ヶ岳山荘に泊まろうかという話になる。

なんだかんだで消灯の時間となる。今は雨が降っているが予報では明日は晴れ。本当に晴れるのかなと半信半疑で眠りにつく。おやすみなさい。

ちょっくら乗鞍へ

2006-08-14 10:55:14 | 山登り
 今年の夏は、妻が入院(手術)待ち、ということで、いつお呼び出しが来ないとも限らないので、休みはとっても、ぜんぜん予定が立てられません。病院に確かめたところ、少なくともこの1週間は予定がないということなので、急遽、1泊で出かけてきました。

 行き先は乗鞍、目的はお気軽登山。妻に3000メートル級の山歩きと高山植物を体験させてやりたくて決めました。前の日にネットで乗鞍のあいている宿を見つけ、予約。この時期で一人8950円の宿(良心的で年中この値段らしい)、口コミもなかなかよろしいのでここに決定。

 出発は12日(土)で高速道路の下りの渋滞のピークの日、中央道にのるのも、近くの国立府中からでは元八王子まで渋滞で、抜けるのに2時間半かかるということで、相模湖からのることに。でも、これも大変、のるのに2時間半かかってしまったので、結局同じこと。この時期、しょうがない。
途中、八ヶ岳あたりですごい雷雨に遭遇、前が見えないくらい。走行車線を前の車とじゅうぶん車間距離を保って、ゆっくり進む。

 松本ICで高速を下り、一路上高地方面へ。コンビニで飲み物を買うため立ち寄る。店先にスイカが山のように積まれている。この辺はスイカの産地だそうな。中玉1300円を買い求める。さらにこの先、農協でスイカ祭りをやっていたり、道端で農家がスイカの直売をやっている。秋にはりんごを売っている農家もスイカだ。

 上高地方面を右に分け左折、乗鞍方面へ。15分くらいで到着。結局、家を9時に出て着いたのが3時過ぎ。6時間かかったことになる。
乗鞍の頂上には毎時ちょうどのシャトルバスが出ている。お花畑だけでも見たかったのだが、これからだと、トンボ帰りだということなので、明日にすることにする。

 宿の夕食まで時間があるので、一の瀬園地という周遊路がある湿地帯を散策することにする。道端に花も咲いており、なかなか楽しめる。

こんなところでも高山植物のヤナギランが咲いている



一の瀬園地のあざみ池




 宿に5時過ぎに帰り、温泉に入る。ここの温泉は硫黄単純泉で正真正銘の濁り湯で、硫黄の臭いがする。
それから食事、あの値段でこれだけのものが出て満足。揚げたての温かい天婦羅、馬刺し、岩魚の塩焼き、牛の陶板焼きなどなど。



 翌日は7時に朝食にしてもらい、8時のシャトルバスに乗る。往復2000円。
鈴蘭という場所にバスターミナルがあり、そこの無料の駐車場に車を置き、乗り換える。乗鞍という単独の山はなく、23の峰を持つ山の総称だそうな。最高峰は剣ヶ峰で、標高3080メートル。ここに登るのが目的。頂上の畳平というところまでバスが入る。ここから登り1時間半、下り1時間の合計2時間半が所要時間。
バスはくねくねとした道を進む。標高が高くなると森林限界を越え、道の脇にも高山植物が咲いている。高山植物ならおまかせ、鼻高々に妻に講釈をたれる。雪渓ではスノボーやスキーをやっている。所々に停留所があり、雪渓近くではそういう人たちがごそっと下りる。

 1時間弱で畳平に到着。身支度を済ませ、出発。まずは遊歩道みたいな道を登る。肩の小屋まではこんな道が続く。道の脇にはハクサンイチゲやヨツバシオガマ、チングルマ、ウサギギクなどが咲いていて目を楽しませてくれる。コマクサも小さいが群落が見られる。

畳平のバスターミナル直下のお花畑。木道を歩くようになっている。時間がない人はここで高山植物を楽しめるようになっている。


 
有名な乗鞍のコロナ観測所のドームが見える。



肩の小屋を過ぎ、宇宙線観測所の間を登る、いよいよ本格的な登山路だ。高山植物が見られるのはここまで。



火山なので、噴火した溶岩の小さい礫がざらざらしていて、登りにくい。また、大きな石もごろごろしたところがある。何でもありの道だ。

登ってきた道を振り返る。



あえぎながら登るが、所詮距離が短いので、予定時間より少し前に剣ヶ峰に到着。妻と二人の写真を撮ってもらい、下山。

畳平の池の近くのお花畑



 畳平に11:40着。12:10発のバスに乗るためバス乗り場へ。長蛇の列だが、全員乗れるでしょうとの案内、ほっとする。バス8台で下山開始。おお、隣のバスの運転手さんは若い女の子だった、惜しい。ところどころ道が細いので、バス同士のすれ違いは困難。無線でやり取りしながら、運行している。1時半頃下のバスターミナルに着。

身支度をして帰路に着く。昨日の一の瀬園地の食堂で遅い昼食。お昼用のおにぎりは、帰りのバスの中で食べてしまったが、まだお腹がすいている。
松本方面の道は一本道、上高地からの車と合流して渋滞になるのではないかと予想して、裏道を通り、中央道にのることにする。有料林道を通って奈川村、木祖村を経由、国道19号を横切り伊那へ、ここから中央道にのる。

 途中、スーパーの幟に木曾牛なんてあるから大変。妻のお土産狂いにスイッチが入ってしまった。そのスーパーに寄って、今回来なかった子どもへのお土産にしようと、木曾牛ステーキ2枚で2600円なんてものや、長野県産のコシヒカリやら1万円くらいのお買い物。

 さらにその先で、木工品展示即売なんて看板が。妻がダイニングテーブルで、いいものがないかみたいというが却下、帰りを急ぐことにする。少しだけ19号線に乗り、少し先の奈良井宿に寄ろうとするが、妻のたいしたことなさそうの一言でプッツン。寄らないで帰ることにする。こんど一人で来よう。25年前に来たことがあるが、妻にも見せてやろうと思ったのに。

ここから伊那までは、高速道路みたいなすばらしい道を走る。田中知事が作ったんだろうか。

伊那から中央道にのり、途中、小仏トンネルで25キロの渋滞にはまるが1時間で抜ける。いつもの日曜日よりは車の数が少ないのだろう。よかった。

無事に自宅に到着。
高速道路は混んでいたが、総体的に今度の旅は楽しかった。乗鞍の自然、また味わいに行きたいと思った。山登りはしなくてもハイキングのようなトレッキングでも、じゅうぶん楽しめそうである。

槍ヶ岳(表銀座縦走)序夜

2006-08-02 22:29:15 | 山登り
さて、仕事を普通にこなして、夕飯を食べる。今年もうなぎ、さすが浜松産。いつもの安いうなぎと味が違う。妻の心遣いに感謝。これ、まったく去年と同じ。
そして、ブログを投稿して、いざ出発。

家を20:50頃出発。駅までバスで行く。かみさんが駅まで送ってくれるというが、事故でも起こしたらどうしようと思い、丁重に断る。

新宿に21:50頃到着。よねやんとは西口交番前で22:20に待ち合わせの予定であるが、よねやんはすでに待っていた。この頃は私のほうが待ち合わせ時間前に行っていることが多かったので、どうせ早く来るだろうと1時間前から待っていたのだそうな。よねやん、大当たり。

夜行列車の発車まで時間があるので、いつものように喫茶店で時間をつぶす。交番裏の飲食店街の「ねぎし」だ。よねやんといっしょに夜行で山に行くようになってから、毎回この店だ。いつも甘いものの食べ収めをするのだ。昨年はクリームあんみつとコーヒーゼリーだったか。今回はプリンアラモードとかにする。クレープの中にバナナが1本入っている。なかなか食べごたえがある。プリンもおいしい。満足した。

これです。



23時閉店ということで追い出される。早めに列車のホームに行くことにする。昨年、槍からの帰り、上高地に向かっているときに知り合ったPさん、Oさん夫妻も後続のムーンライト信州に乗ると聞いていたので、まずは会いに行く。ホームの端から探していくが見つからない。まだ来ていないのか。よねやんが進行方向にOさんを発見。缶ビールを飲んでいて、すでに出来上がっていた。聞くと、テント泊で針ノ木岳に向かうという。1日目のお天気が心配だねと、お互いに言い合う。我々のムーンライト信州は別のホームだ。Pさんに行き方を教えてもらい、じゃあ気をつけてと別れる。

新宿駅の中央線のホームがきれいになった。一昨年くらいから工事をしていた記憶がある。きれいにはなったが、キオスクどころか、飲み物の自動販売機すらない。さっき、Oさんがビールはあそこしか売ってませんよと近くの売店を教えてくれてのだが、ビールは飲まないからと断ったのが失敗だった。あそこで買っておけばよかったが後の祭り。また、とぼとぼと引き返し、キオスクでゆずジュースとペットボトルのお茶を買う。のどが渇いていたので、ゆずジュースはその場で一気に飲み干した。よねやんは珍しく缶ビールなんか買う。

準備万端、ホームへ戻る。ムーンライト信州81号の6号車グリーン席の乗り場まで行く。

ムーンライト信州



これこれ、グリーン車よ。 普通運賃4310円にグリーン券1810円を加えた値段で乗れるのです(合計6120円)。 お徳。



そうするとそこにも見覚えのある顔が。丹沢・青ヶ岳山荘の常連のABちゃんだ。上高地から槍ヶ岳へ向かい、そこから大キレットを越え、穂高まで縦走するのだという。ABちゃんは普通席だったが、グリーン席が空いているというので、我々と同じ車両に席を確保した。

山手線が遅れているというので、5分遅れの23時59分発車、一路信州へ出発。アナウンスでは満席だと言っているが、実際は6割くらいしか席は埋まっていない。明日の天気予報が悪いので、行かない人もいるのだろう。おかげで、うるさい人もいない。よく眠れるだろう。さて、寝よう。睡眠薬を飲んで就寝。こうしないと眠りにつけない。少しでも多く寝ておかないと、翌日の行動に影響を及ぼす。だから、一番近い八王子から乗車しないで、始発の新宿から乗るのだ。八王子を通過する頃にはいつももう寝ている。途中でふと目をあけると車内灯が暗くなっている。これがグリーン車のいいところ。普通車だとこうこうと明かりがついたままだ。それに、グリーン車は2列席と1列席の横3列しか席がないのでゆったり。

グリーン車の内部。



また後との距離もゆとりがあるので、リクライニングもたっぷり、まるでベッド並だ。

むにゃむにゃ、おやすみなさい。

槍ヶ岳(表銀座縦走)(速報)

2006-08-01 19:40:12 | 山登り


予定通り、槍ヶ岳へ登ってきました。
はっきり言って、今回は疲れました。ばてばてでした。

写真は7月31日(月)の6時頃、槍ヶ岳の頂上から、肩の小屋(槍ヶ岳山荘)を撮ったものです。バックの山は笠ヶ岳です。右側の山の陰に槍ヶ岳の大槍と小槍の影が写っているのがわかりますか。

昨年はガスの中を登頂して、何も見えませんでしたが、今年はご覧の通り。

登山初日の29日(土)は、雨の洗礼をうけましたが、それでも稜線歩きを始めたら、さっと雲がはれ、裏銀座の山並みを見ながら歩くことができました。
翌日は朝から晴れ、最終日も晴れと今年もお天気に恵まれての山行となりました。

詳細は後日、ゆっくりと書きますので、ごらんいただきたいと思います。