パン・ド・カンパーニュの部屋

自分で作ったおいしいものを中心においしい話を!

りんごの木箱、箱、はこ、etc.

2005-01-31 20:54:57 | Weblog
 今日は箱のお話。と言っても、果物の箱の話です。

 昨日、買い物のついでにイチゴを買いました。小さな小さなイチゴです。透明のパックにギッチリ。

 私の小さい頃、イチゴは木の箱に入れられて、売られていました。平べったい木の箱に、丁寧に何列かに並べられて。とっても大事そうに扱われていました。

 木の箱に入れられていたのはイチゴだけではありません。ビワもイチゴと同じような平べったい箱でした。それにみかん、みかんはちょっと背の高い平べったい箱です。2段くらいに入っていたと記憶しています。でもあれは、贈答用の化粧箱だったのでしょうか。お正月の前、お歳暮としてよく貰っていました。

 果物の箱と言ったら、りんご箱が代表的なものでしょう。毎年暮れになると、岩手の、父親の知り合いからりんごを送ってもらっていました。大きな木の箱が届くのが楽しみでした。(あの頃は今のような宅配便なんかなかったので、鉄道便でした。家の最寄の駅には荷物室があり、いつも荷物がいっぱいでした。)

 りんごの箱は荒縄で縛られており、縄を切って、釘付けにされた木のふたを、釘抜きで一本一本丁寧に抜いて開けていくのは父親の仕事。ふたが開くと、その中はもみがらでいっぱい。そこを通じてりんごの甘い匂いが立ち上ります。もみがらの中に手を入れると、そこには真っ赤なりんごが。懐かしい思い出です。

わが家の鳥鍋

2005-01-30 19:30:25 | おいしいもの
 今日の夕食は鳥鍋でした。わが家は鶏モツ、鶏レバー、鶏肉をベースに、芹、白菜、きのこ類を加えてしょうゆ味をベースに甘辛く味付けして食べます。最後にこの中にきりたんぽやお持ちを入れて締めくくります。

 しかし、鶏モツって不思議な食材です。卵の黄身が大小ごろごろして。私の田舎は埼玉県の山側です。幼少のころ、肉屋さんには牛肉はおいてありませんでした。ですから、すき焼きといっても豚肉です。そのかわり、鶏モツはどこの肉屋さんにもおいてありました。でも、私は食べたことがありませんでした。だから、余計に食べたいという気持ちが強くなっていったと思います。いまは食べたいと思えば食べられるから幸せです。

 でも、最近は探すのが大変。スーパーや肉屋さんを探し回ってもないところがほとんどです。今の人たちには人気がないのでしょうね。

 この鳥鍋に、今日はカリフォルニアワインのカベルネソーヴィニヨンを合わせました。フランスでもそうですが、セパージュって主産地から外れると、力強さがなくなってちょっと軽めになるから面白いですね。今日のワインは、ですから鳥鍋にぴったり、満足でした。今日は北風が強く、寒い一日でしたが、鳥鍋のおかげで今はぽかぽか。鍋万歳です。

白福豆はおいしい!

2005-01-29 18:05:59 | おいしいもの
 このごろ、若いときには見向きもしなかったものが、食べたくなるんです。煮豆もそのひとつ。今日は、豆の中でも大きくて食べがいのある、白福豆を煮てみました。

 一晩水につけておいたものに火をかけます。沸騰したら火を止め、5分おきます。そしてお湯をこぼして、再度水を入れ、火にかけます。沸騰してしばらくして、火を止め、半日そのままにしておきます。そして、再度火にかけ、柔らかくなるまで煮ます。1時間もしないで柔らかくなってしまいます。あまり時間をかけて煮ると、豆が破けてしまいます。でも、豆を破かないように煮るのって難しいですね。今回は3割くらい破けてしまいました。まだまだ、修行が足りません。

 でも、個人で食べるのだから、まあ、いいや。それでも十分おいしく出来上がりました。満足です。
お皿は、ペイント芸術家の加藤和さん(http://www.nagomu.jp)が絵つけしたものを、本人からいただいて、それを使わせていただきました。

ワインとパン・ド・カンパーニュの関係

2005-01-28 21:03:21 | Weblog
 ワインと合わせて何を食べるか? ワインを飲み始めたころ、いろいろと考えました。やっぱり、定番は牛肉の赤ワイン煮かな、仔羊の香草焼きもいいな、なんて。で、自分で作って、お気に入りの赤ワインを開けて。当時はそれなりに満足していました。

 でも、このごろはワインとパンだけで十分。でも、パンにはこだわりがあります。それは噛めば噛むほど味が出てくる「パン・ド・カンパーニュ」。お店によっても千差万別。ふわふわした噛み応えのないものはがっかり。やっぱり、どっしりとした重い感じの噛み応えのあるものがベスト。最高のものは石釜で焼いた天然酵母のもの。うーん、想像しただけでもよだれが出てきます。

 これがまた、ワインの味を引き立ててくれます。安くて荒々しいものでも、ちょっと高級な繊細さを持ったものまで。噛めば噛むほど味が出る、私はこんな「パン・ド・カンパーニュ」が大好きです。

 そして、これから、こんなパンのような、味のあるブログを続けていけたらと思っています。よろしくです。