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ゆめと(ttm21)です。所感、エピソード等を気ままに綴ってみたいと思います

ブリーフセラピーの極意(森俊夫)

2015年10月23日 | 書評

「ブリーフセラピーの極意」は本年の3月17日に57歳の若さで病死された森俊夫先生

(我が国ブリーフセラピー第一人者のお1人)の最後の著作として、「にほんの森出版」

から7月15日に出版されたものです。ブリーフセラピーになじみのない方は同出版社の

「<森・黒沢のワークショップで学ぶ>解決志向ブリーフセラピー」を読まれてから、

この著作に向かわれると良いでしょう。

 

概略を書き出します。

 

*ブリーフセラピーとは何ぞや

 ・「20世紀最高の治癒実績を挙げたと称される、精神科医ミルトン・エリクソンの臨床

  実験に何らかの啓発を受けて発展した短期心理療法の一群であり、効果性、効率性を

    最大限に追及した精神療法」

 

*ブリーフセラピーの基本的極意

 1.ブリーフ(効果的・効率的)なかかわりをしようと思うこと

 2.ラポール(クライエントとの信頼関係)形成を素早く

 3.面接(かかわり)は、明るく、楽しく、楽に

 4.これから(未来)のことに、明るい展望が持てる面接に

 

*ブリーフセラピーの方法論の極意

 1.リソースを見つける極意

 2.コンプリメントの極意

 3.ミラクル・クエスチョンの極意

 4.ミラクル・クエスチョンのバリュエ―ション

 5.「ゴール」の設定の極意

 6.スケーリング・クエスチョンの極意

 7.アクションと課題にかかわる極意

 8.「問題の外在化」の極意

 

*森先生がエリクソンの遺したものから<極意>として選んだ言葉

 「心理療法とは、クライエントが持っていないものを与えることでも、もっているものを

矯正することでもない。もっているにもかかわらず、使われていないものを引き出すこ

とである」

 

森先生の楽しくも造詣の深い名講義にはいつも感服致しました。

その感謝と祈りをこめて 合掌。


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