(25年6月議会一般質問議事録より)
夏場、長与町民プールの横を車で通ると、子どもたちの楽しそうな歓声が聞こえてきます。
町民の税金と利用者の入場料で運営されている町民プール。
これからも子どもたちの夏の楽しみとして使ってほしいと願っています。
長与町議会総務委員会の議事録を読んでいると、長与町の町営プールは、使用料収入が120万円なのに、運営費が850万円もかかっているじゃないかと追及され、行政当局は「十分検討したい」と答弁しています。経費削減を検討するのでしょうか? そもそも自治体は収益をあげるためにプールを運営しているのではありません。
ある自治体は、プールの管理を民間委託して経費を41%削減した例があります。埼玉県のふじみ野市立大井プールです。民間に管理を丸投げしたこのプールでは、小学2年生の女の子が排水口に吸い込まれ溺死するという痛ましい事故が起きました。
ふじみ野市はプールの経費節減が課題となり民間委託していました。この受託業者の不十分な安全対策や、不十分な監視体制だったりした事を見抜けなかった事が、事故を防げなかった大きな原因となりました。
その後、大阪泉南市の学校のプールでも小学一年生の男児が同じように死亡する事故がありましたが、ここも民間委託でした。
業者の管理不十分による責任問題は当然ですが、民間委託は行政の責任もあいまいになってしまうという問題点を、私はも議会で何度も指摘してきました。
私が前期総務委員会に席をおいていた時、補正予算でプールの監視員を増員しました。そこには経費がかさんでも子どもたちの命を守ろうという行政の意思があったと理解しています。
最近の議事録をみて非常に心配しています。経費節減のために町民や子どもたちの命を軽く扱うような長与町であってはならないと思います。
ましてや、プールを廃止し、子どもたちの楽しみを奪うなどあってはならないと思います。