「二人のシェフ・・・」が終わると、すぐに永井龍雲のレコーディングだった。
龍雲は普段沖縄で暮らしているので、経費節約のためにもこちらにやってくるついでを利用し、短い期間で録音しなければならない。
三日間で4曲の楽器録音から歌入れまで、なんとかこなす。
初日、ピアノの梨江さんと龍雲。
梨江さんはアコカフェの一員として、韓国やにっぽん丸で一緒に演奏をしている。
最終日、龍雲の歌と河合さんのベースを録音。
龍雲の唄はいつ聴いても素晴らしい。
先に入れ終わっていた歌を聴いて、河合さんも思わず、「唄、めちゃくちゃいいねえ!」
なにせ、ほとんど3テイクの録音で済んでしまうのだから。
すべて終わり、河合さんの車で西永福の鱗へ。
河合さんは車を家まで置きにいったので、龍雲と先に二人で始める。
偶然河合さんのお姉さんが来ていて、久しぶりに挨拶。
画家であるお姉さんは、創作時にいつも僕のCDを流しっぱなしにすると言う。
宮崎駿さんもそうだが、とっても光栄だ。
音楽を作っていて良かったな、と思える瞬間。
ものつくりの連鎖に入っているのだから。
河合さんが鱗に到着。
鱗の料理は本当においしい。
この料理を食べるためなら、多少遠くても行こうと思える。
奥に見えるピアノは、僕が小学校5年の頃に買ってもらい、ツルスタを持つまで使っていたピアノ。
このピアノから、「太古の太陽」も、「Under-tow」も「葡萄畑」も生まれた。
今は鱗に寄贈させていただき、鱗に集まる素晴らしいミュージシャンに、時々演奏してもらっているようだ。
大切にされ、状態も良いそうだから、多分ピアノも本望だろう。
河合さんと飲んだら、一軒で済む訳が無い。
近くのワインを飲ませる店に移動。
龍雲のマネージメントを担当するキャピタルヴィレッジのネギちゃんも駆けつけ、4人で深酒。
次の日は、二日酔いではなかったが、胃が働かずまいった・・
ただ、僕がサポートする機会も、年に1度ぐらいだからなあ・・
なかなか合わないかもしれないですね。
河合さんは本当にお酒が強い・・
うらやましい限りです。
鱗も機会があったら是非。