ツルノリヒロの生活と推理

アーティスト、ツルノリヒロの気ままな発信基地。

韓国公演レビュー

2010-05-28 02:21:29 | 今日一日
韓国のイベンターLeeさんから、公演のレビューが届いた。
掲示板に寄せられた感想と、ブログからのものを翻訳して送ってくれたのだ。
あまりにも嬉しくて、涙が出た。

ブログのアドレスを二つほど紹介しておくので、

http://blog.naver.com/papkan?Redirect=Log&logNo=50087592058

http://blog.naver.com/sizico2?Redirect=Log&logNo=130085314321

良かったらご覧になってほしい・・って読めないので、
一つ、日本語訳も紹介しておく。



朝から午後までそれほど熱心に勉強してた訳じゃないけど、
ずっと図書館に引きこもっていたせいか、5時ころにはまぶたがするすると降りてきた。
ちょっとだけ寝て(ちょっどだけよん)、ライブに行こうと目をつぶったのが最後。
目覚めたら、なんと6時半。ハッ!
いそいそと、サインしてもらうCDとデジカメを手に
ライブ場のホアムアートホールにゴーゴー!

私の持ってる『For your memories』は
中村由利子さん(ピアニスト)と前田善彦さん(チェリスト)が
都留教博(つる・のりひろ)さんと一緒に作ったアルバムだったけど、
アコースティック・カフェは「カフェ」だけであって、
出入りが自由なプロジェクトグループなのでメンバー交代も頻繁にあるみたい。
(X-Japanのメンバーも活動盛りだったし)
でも、メンバーが替わっても自分らしさをなくさないのが
アコースティック・カフェならではの魅力^^
今度の韓国公演では
都留教博さん、あやこさん、ひらぬま ゆりさんがメンバーとなり
心に響く演奏を聴かせてくれた。

CDの音質がライブよりよかったりもするけど、
わざわざライブを聴きに出かけるのは
生きてる生の音楽を全身で、五感で、肌で
直に感じることができるからではないだろうか。
ただのCDでは計り知れない深い感動の妙味。

すべての曲がよかったけど、
特に響いて、涙まで流してしまった演奏はやはり、
アンコール曲だった一番有名な
「Last Carnival」「 Invierno Potenoaliber tango」、
演奏する人のアドリブが目立った「Je te veux」、
アコースティック・カフェバージョンで新たに編曲した
「Day tripper I’ll wait for you」もほんとう、すてきだった。

弦楽器が出すやわらかくて、トントンと弾けるようなスタッカートの音が好きだなぁ。
少し惜しかったのは、あの有名な「Long long ago」が演奏リストから外されたことT-T

さてと、リーダーの都留教博さん。
ほぼ完璧な韓国語を駆使しながら、ライブを進める姿がかわいかった。うっふ~
「다음은 어쿠스틱 카페의 『For your memories』앨범에 수록된 곡이무니다」
(次はアコースティック・カフェのアルバム『For your memories』に入ってる曲です)
おしゃれで、やさしそうで、すばらしい演奏力とプロデュース能力まで。
いったいあなたに足りないのはなんなのよ~!T-T
バイオリンを弾く姿があまりにもカッコよくて、一目ぼれしちゃった。
花より美中年ってか~。

それから、あやこさんやひらぬま ゆりさんも実際見てみたら
小顔でかわいいっ!しかも、親切。
サイン会するとき、CDやらパンフレットやらとサインを三つももらってたのに
全然、喜んでやってくれたわ。都留教博さんと握手までしちゃった!!!
一番目に座っていたひらぬま ゆりさんに日本語で話しかけたら
私がしゃべれると思ったのか、ゆりさん、ずっと日本語で話してた。
聞けば、なんとか意味は分かるけど、
例えば「みなさんの音楽はいつも私を元気にしてくれます」
というのは日本ペーペーの私には無理です。とほほ…。
だから、日本語と英語で話しかけたみたけど、
またもやあやこさん。
留学派だからか相当発音がいい。ふむ。
私が旅行に行ったときは流暢に英語をしゃべる
日本人ってめったになかったけどなぁ。
とにかく、次のライブまでには日本語を完璧にマスターしちゃうぞ!

彼らの音楽は洗練されているけど、見かけだけって感じがしない。
華麗だけど、真率でしつこくない。
無言の饗宴というのだろうか。
美しくて、清楚で、飾り気がなく欲張らない。

彼らの曲を聴いているときに、いつも思ってた。
こんなにきれいな音楽を作れる人の心はどんなに穏やかで、きれいだろうと。
それから、他人の心に響く力を持っていることが
素敵でうらやましかった。

アコースティック・カフェの有名な曲のひとつ、「Last Carnival」は
二十歳のころの私を思い出させてくれる大切なプレゼントみたいな曲。

前にも言ったけど、
いろんなことに迷っていた二十歳のころは
この曲を聴いてほんとう、たくさん泣いたわ。
何度も何度も聴いてた思い出の曲です。
この曲の何も欲張らない心が、そのころの私はほしかった。
「Last Carnival」を好んで聴いてたあのころを言うなら
派手なカーニバルが日の沈みとともに幕を下ろし、
花火の火花も闇の中に消えていくって感じ。

今はこの曲を聴くとヒマラヤが浮かんでくる。
ボランティアや旅行でネパールを渡り歩いていたころに
よく聴いてたからかもしれない。

ポカラの町のどこからでも見えるマチャプチャレ(魚の尾)山脈の鋭い角度。
触れたら切れそうな険しくて冷たく見える雪が、
日差しにきらきらと光って暖かい感じがしたね。
ボランティアしてた学校の後ろに広がっていた峡谷…。
すべてのことが言葉にならないほど感動的だった。
かけ替えのない記憶の欠片たち。
ラスト・カーニバル。

自分の二十歳のころの感性と孤独、苦悩が
そのまま残ってるアコースティック・カフェの音楽。
実は、今までそれを二十歳の思い出にして、
心の奥にずっとしまっておいてた。
閉めておいた感情たちをライブの間、
ひとつひとつ引き出して、そっと一人でかみしめていた。

私にかけ替えのない大切なしらべを贈ってくれた彼らに
心から「ありがとう」を贈りたい。


逆に僕らの方が、感動した。
本当にありがとう・・
ほんの少しでも、人に感動を与えられたら、と思って音楽を作っているけれど、
こんな答えをもらったら、もっともっと頑張らずにはいられない。





コメント
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