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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

松岡禎人さんの作品などの繕い その4

2020-11-05 10:28:46 | 多種類の繕い例

繕い作業の続きです。

 
次は金属粉を蒔く作業です。
 
銀の丸粉(3号)を使って。

 

これは我が家の食器。

 

もう一つの蓋物は白漆のみで仕上げて。

それと底に大きな丸い穴が開いていた酒器も漆のみの仕上げで。

 

このあと、粉固めですね。

その5に続く。


松岡禎人さんの作品などの繕い その3

2020-11-02 14:08:55 | 多種類の繕い例
繕い作業の続きです。
 
ベースの手入れです。

 

そして、本漆。

この器には、赤呂色漆で。

 

この器は白漆だけで。

 

この器には艶黒漆で。

 

それから、松岡さんからいただいた品物にもベース作りからチャレンジで。

その4に続きます。


松岡禎人さんの作品などの繕い その2

2020-10-29 18:03:00 | 多種類の繕い例

繕いのスタートです。

 
先ずは家の品物2点。
蓋もの。
接着剤だけで。

 

内側の欠けた部分の補修。

これには強力粉を混ぜたもので。

 

もう一点は長鉢の欠けた部分。

欠片をきちんと利用して。

 

そして、ここからは松岡さんの作品です。

取っ手が割れてしまった鉢。

 

続いては長皿の亀裂。

これは地の子を混ぜたものを補填して。

 

そして、こんな形の皿の亀裂部分。

 

裏側はプラスチック板を利用して。

 

底に丸い穴が開いてしまった酒器。

プラスチック板を底に貼り付けて。

 

地の子を混ぜた接着剤を充填して。

 

以上の7点、繕いのスタートでした。

 


松岡禎人さんの作品などの繕い その1

2020-10-28 10:55:30 | 多種類の繕い例
先日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の時に、「画廊シャノワール」で陶展をされていた松岡禎人さんにたくさんの繕い用の作品を頂いて、その時にご本人がとりおきたいと依頼されたものの繕いです。
 
4点あります。

 

それと、我が家の繕い品も妻が便乗して2点。

 
すでに、取り掛かっていますが、その繕いの様子は、その2以降で。
 
それと、教室の繕い材料としていただいたものが2種類。
それぞれ4枚ずつありますねが、これらの繕いは簡単すぎますね。
私が繕って、「松岡禎人という素晴らしい陶芸家の作品」だと伝えて友人たちにプレゼントする方がいいでしょうかね。


うれしい繕いの依頼 その2

2020-07-14 14:10:30 | 多種類の繕い例

大阪の方からの繕いの依頼の続きです。

 
まずは、砥部焼のマグカップ。
接着が終わって、黒艶漆を面相筆で。

 

そして、すぐに錫粉を蒔いて。

錫粉は丸粉のものと違って、粉固めや磨きの作業などの後の作業がほとんど要らないので、楽ですね。

 

内側も処理して。

内側の底近くまで細いラインを入れるのはなかなか難しかったですが。

 

真綿で軽く磨いて、仕上がりの状態を確認して、もう一度、若干の追加の手入れをして終了です。

最後は、カッターナイフでラインを整えて。

 

そして、赤めのうの指輪の繕いの続きです。

 

まずは、ルーターで整えて。

 

接着の仕上がりを確認して。

特に欠けていた部分の仕上がりを。

このあと、追加で接着剤をつけ足して。

 

そして、再度、ルーターでの処理の後、水ペーパーも使って、余分な接着剤をなくす処理をして。

 

最後は目の細かな水ペーパーで仕上げて、ベースの修復の完了です。

 

そして、仕上げですが、依頼者とは漆を塗った後、錫粉を蒔く処理をすることにしていましたが。
この赤めのうの指輪を触っているうち、赤呂色漆で仕上げることを思いつきました。
赤呂色漆は少し茶色っぽくなってしまいますが、透明感のある漆です。

 
漆を乾かして完成です。
指につけると繕った部分が内側になるので、よかったですね。
 
いろんなものの繕い、また新しい経験となりましたね。