金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

総合センター塚口での陶板制作

2018-10-26 15:34:55 | 陶器の繕い例
「総合センター塚口」の陶芸教室での陶板の焼成が終わりました。
しかし、粘土の練りが不十分だったので、乾燥段階から、亀裂が入って。
乾燥段階で亀裂に粘土を補充したりして。
 
でも、その後の素焼き、本焼きと亀裂は広がる一方ですね。
本焼き焼成後の作品の亀裂。

 

いよいよ最終の繕いですね。

アラルダイトと地の粉を混ぜたものを補填です。

 

裏側はこんな風にプラスチック板をあてがって。

 

乾燥してからもういちど補填です。

 

そして、乾燥後は色合わせです。

先ずは白色を塗って。

その後、アクリル絵の具を使用して。

そして、最後は「新うるし」の本透明で艶を出して。

 

仕上がりです。

どうです。亀裂はあまり目立たなくなりましたね。

 

他の作品も紹介しますね。

 

それから、制作が遅れたお二人の分も。

合計10名の方です。

 

皆さん、制作過程をうんと楽しまれましたね。

この後、額装するために和紙を貼りつけた板に接着させて。

 

その仕上がりは、11月9日からからの塚口地区の文化祭の展示会場で見せてもらいましよう。



最近の金繕い その4

2018-10-26 15:16:08 | 多種類の繕い例
「総合センター上ノ島」の陶芸教室参加者がもってこられていた自作の作品。
1箇所大きく欠けていましたので、繕ってあげることに。

 

プラスチック板をあてがってスタートです。

 

そして、いつものアラルダイトと地の粉の出番です。

 

もう1箇所欠けた部分がありました。

 

このあと、接着剤が硬化するまできちんと面倒を見てあげないといけません。

姿勢が大事です。

 

翌日に固まった後は、プラスチック板を剥がして、カッターナイフなどで整形です。

 

そして、アラルダイトと地の粉のベースの材料を更に追加して。

 

お酒を飲みながらの作業となりましたね。

 

更に翌日、ベース作りが完了です。

 

そして、「新うるし」の白で色合わせです。

この作品、白化粧を施した部分が結構欠けていたので、それも修復してあげて。

完成です。

 

裏側です。

 

この作品、白化粧の縁の部分がとても欠けやすいので、食器として使わず、飾って楽しんだ方がいいですよとアドバイスしてあげました。

それで、白の「新うるし」の上からの本透明でのコーティングはしていません。

 

繕いでこんな風に直せるということを見てもらいたいので、全くの無料サービスでした。

陶芸教室の期間中にお渡しして、とても喜んでもらえました。

 

最近の金繕い その3

2018-10-26 15:11:11 | 多種類の繕い例

最近の繕い品の続きです。

 
今回は私の作品。
個展のために作品をケースに詰め込み過ぎて傷めてしまったのです。
 
真っ二つに割ってしまって。
 
 
接着後に黒艶漆を塗って、錫粉を蒔いているところです。

 

蒔き終わりました。

 

そして完成です。

 
他にこんな作品も繕っています。
この作品ができて、金具を取り付けて壁に飾っていたのですが、金具の接着が不十分で、壁から落っこちて。
 
装飾に貼りつけたツバキの花の部分がいくつか欠けてしまったのですが、「新うるし」での色の修正だけでOKとしました。
今度は金具をしっかりと固定しましたので、もう大丈夫です。


昨日の川西での金繕いの会「器再楽」

2018-10-12 07:24:00 | 多種類の繕い例

昨日は川西パレットでの金繕いの会「器再楽」がありました。

現在は月1回だけの開催ですが、参加者は7名と多くなっています。
個展が終わっても、毎日いろいろと予定が詰まっています。
 
いつものことですが、写真を撮る時間がほとんどないのですが、昨日は頑張ってその様子を少しばかり撮って。

 

初心者の方です。

この日作品を持ち帰って、することを念を入れて指示してあげて。

 

この男性は、陶芸仲間から頼まれた作品の手入れですね。

この日は黒艶漆を塗って、銀の丸粉を蒔く作業です。

 

この方は、以前に仕上げた作品の再手入れも。

几帳面な性格の方のようで、とてもいい状態に繕いの仕上げをしたいと。

 

隣接する画廊シャノワールのオーナー、時々顔出しをしての作業です。

漆器の手入れもして。

でも、全然進展しませんね。

 

この方も初心者の方ですが、教室終了後に4人ほどの方と雑談したのですが、本格的に金繕いの技をを習得したいとのこと。

高齢の男性もお一人同じ思いだと知りました。

そんな方が二人もおられて、これから楽しみですね。

 

この男性もいい盃の作品を持参されて、この日は金粉を蒔いているところです。

この金粉、金繕いセットを以前購入されたとかで持参されて。

この金粉、消し粉のですね。

漆の乾燥後、あとは真綿で軽く磨いて終了ですね。

真綿を少し持って帰ってもらいました。

 

2時間弱の貸館、あっという間に過ぎてしまいますね。

次回は11月8日(木)ですね。

 

最近の金繕い その2

2018-10-06 18:02:24 | 陶器の繕い例

 

続いては高校時代の同級生からの依頼品です。

 
口周りに欠けた部分があります。

 

この品物、以前に取っ手の部分を繕ってあげたものです。

 

先ずはベース作りで、ヤスリで整えています。

 

この後「新うるし」で色と模様あわせをして。

 

そして、食器ですから、顔料を使っていない本透明を上から塗って。

 

完了です。

模様が少し合っていませんね。

少し反省です。