金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

川西での「器再楽」の様子 その2

2023-03-11 15:59:00 | 金繕い教室「器再楽」

木曜日の川西での金繕い教室「器再楽」の様子の続きです。

 

このお皿や鉢たち、ほんの少し口の部分が欠けたものがほとんどですね。

接着剤に地の子を混ぜたもので補修して、固まる過程できれいに手入れです。

   

 

この方も錫粉を蒔く処理を手伝ったりして下さっています。

 

さあ、黒艶漆を使う段階です。

シャノワールのオーナー、ベースの仕上げ上手くなっていて、今回は3点。

このお皿、私も親しくさせていただいている陶芸家の鍛冶ゆう子さんの作品。

今回は表の面だけの仕上げで。

そして、3点目は備前焼のいい長皿です。

 

たくさん割れていたものですね。

 

そして、いよいよ錫紛(ゴールド)を蒔く段階です。

底の欠けた部分の仕上げ、ご本人が。

 

漆を塗ってから20分ほど置いて錫粉を蒔きます。

別の方も筆を使って処理していますね。

 

他の品物も処理して。

接着剤の近くにある丸皿、この日初参加の方のものですが、私も少し手伝ってあげて、錫粉を蒔く段階まで終了しています。

 

この後、自宅でしっかりと漆が乾燥するのを待って、真綿できれいにして、必要ならカッターナイフなどでラインの整形もして下さいねとお教えして。

あっという間に3時間がたって。

ガラスの器も3点ほどあったのですが、ほとんどお手伝いできずに。

皆さん、それだけ上達しているのでしょうね。

次回は、3月22日です。

参加費は、1回500円。入会金も必要ありませんが会場を借りる料金は分担して。

それから、困るのが金粉を使った場合、高価なため、お金を頂かないといけないのですが、いくら使ったのかわからないので、ご自分であらかじめ金粉や銀粉は用意されるように勧めています。その点、錫粉は安くていいですね。

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川西での「器再楽」の様子 その1

2023-03-10 17:44:41 | 金繕い教室「器再楽」
昨日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。
 
この日、新しいメンバーが初参加で珍しく男性です。
私より一つだけ年下とのことで、金繕いには少し知識があるそうです。
画廊シャノワールのオーナーが紹介してくださいました。

 

この日は、2週間前が祝日でお休み、私の誕生日でもありましたので、皆さんに金繕いの作業時に必要なものをいろいろプレゼントとして用意してあげました。

 

とても小さな筆置きも作ってあげて。

 

さあ、作業開始です。

 

こちらの品物はベースの繕いを終えたものです。

 

傷んでいる部分の確認です。

 

皆さん、熱心に観てくださって。

 

こんなガラス製のものも。

ちょっと難しくなりますね。

 

皆さん、だいぶ上手になられて、道具類もたくさん揃えられて。

続く。
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次の繕いの依頼

2023-03-05 17:32:44 | 磁器の繕い例

次の繕いの依頼です。

 
依頼者は着物のお店のセールスの方。
いつも妻とのやり取りですので、私はお名前も知りませんでしたが、息子さんの保育園卒園の記念品ですって。
 
こんな風に口辺が欠けてしまって。
欠片も大切に保存されていて。

 

底のあたりにも小さいですが、いくつか欠けていて。

息子さんはこの「かいせい」君ですって。

 

今回は簡易法で、2液混合の接着剤に強力粉を混ぜたもので。

 

底の部分も手入れして。

 

接着剤が硬化した翌日以降に、漆と金属粉の処理です。

黒艶漆を面相筆で塗って。

 

そして錫紛(ゴールド)を蒔いて。

このゴールド色の錫粉、金の消し粉のようでいい感じ。

 

3日ほど湿気のある容器の中で温めて、漆の乾燥です。

錫粉ですので、仕上げは真綿できれいにするだけで、そしてカッターナイフでラインも整えて。

 

仕上がりです。

 

底の部分の仕上げは、白の本漆だと次第に色が黄色っぽくなってしまうので、「新うるし」の白を使っています。

「かいせい」君、大切な記念品が蘇って良かったですね。

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