金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

次の繕いの依頼 その3

2024-03-31 12:25:54 | 磁器の繕い例

2枚の皿の繕いの依頼があったものです。

金の丸粉を蒔く処理をした1枚は大変手間がかかりますが、もう一枚の方もちょっと気になることがあって。

ひび(にゅう)の入ったところに接着剤を注入するために、電子レンジで温めようとしたのですが、周りのラインに施されていた金色の部分、なんと電子レンジで発火してしまったのでした。

金色の処理がされた磁器の品物、こんなことはあり得ません。びっくりでした。

繕いで金属粉を蒔いたものは電子レンジを使用しないのが原則ですが。

焼成されたものでこんなことが起こるとは。

 

それで、発火した部分の金色があまり良くないので、金の消し粉の処理を施すことにしました。

「新うるし」の本透明を使って。

手回し轆轤が有効でしたね。

本透明を塗ったところに筆を使って金の消し粉を蒔いていきます。

「新うるし」なので乾燥も早く、結構いい状態に回復しました。

これで依頼者の方に届けられますね。

 

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