金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

昨日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」

2023-07-28 18:03:33 | 金繕い教室「器再楽」

昨日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。

 
猛暑日が続いていますが、8名の参加者がありました。

 

先ずはひび(にゅう)が入った器2点に接着剤を注入する作業から。

この施設ではトーチを使わないようにと前回注意されて、ヘアドライヤーで熱くして。

 

前回から参加されている女性。

しっかりと作業を見てくれて、メモも取られて。

 

その方が持参された作品2点です。

参加者の皆さん、それぞれいろんな作業に取り組まれて。

ガラスの器の修復はなかなか難しいですね。

 

ひびの入った部分に施した接着剤が硬化して、黒艶漆を塗る作業です。

 

この方はベテランになられて、ご自分で漆を塗って。

金属粉を蒔く作業も手伝って下さいます。

 

この方もご自分で。

道具もいろいろと揃えられて。

 

この2点の修復部分もほぼ硬化して。

もう少し待って漆を塗りましよう。

 

そろそろ金属粉を蒔きましょうかね。

錫粉(ゴールド)です。

 

この方は錫粉(シルバー)をよく使われますね。

 

漆を塗ってしばらく置いてから、次々と錫粉を蒔く作業です。

 

私の横で作業の様子を観察してくれていた女性の作品2点も終了ですね。

このあと自宅まで丁寧に持ち帰って、3日ほどかけて漆を十分乾燥させてから真綿できれいにしてもらいます。

 

さあ、今回は早めに終了ですね。

猛暑日が続いているので、8月は2回ともお休みにすることにしました。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな繕い方も

2023-07-27 07:54:05 | 陶器の繕い例

最近作ったフリーカップ。

ほんの少し亀裂が入ってしまっています。

 
フリーカップはよく電子レンジでも使いますので、金属粉を蒔かない方法を試してみました。
 
「新うるし」を使って。
緑色と白色を混ぜて、色合わせです。

 

こんな感じに。

 

「新うるし」は乾くのが早いので、そのあとしばらくして、本透明で上塗りです。

さあ、使い勝手はどうでしょうかね。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次の繕いの依頼 その3

2023-07-26 11:37:14 | 多種類の繕い例

たくさんの繕いの依頼の続きです。

 
今回は、ベースの繕いの後、黒艶漆を塗って、金の丸粉(3号)を蒔いて、漆を乾かした後の作業です。
 
次は金粉の表面を強化する粉固めの作業です。
 
生漆をテレピンでうんと薄めたものを使って、金粉の表面を強化します。
生漆を塗った後すぐに綺麗にふき取って漆の乾燥です。
 
この作業を3回繰り返します。
消し粉だと真綿できれいなするだけの作業なんですが、丸粉を使っての作業は手間がかかります。

 

3回の処理を終えた後、仕上げの作業です。

鯛牙(たいき)で磨きます。

どんどん金が輝きだします。

 

他の繕い品も。

 

ようやく5点すべて仕上がりました。

さあ、依頼者の方に連絡を入れてあげましょう。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次の繕いの依頼 その2

2023-07-23 12:14:16 | 多種類の繕い例

たくさんの繕いの依頼の続きです。

 
接着剤が硬化したあと、テープをはがして。

 

一番厄介だったお皿もうまく接着できました。

 

裏側です。

余分な接着剤を剃刀できれいに取り除いて。

 

可愛い角皿もこんな具合に。

 

もう一枚の丸皿。

 
次の工程は、黒艶漆を塗って、金の丸粉を蒔く作業です。
 
まず、この角皿から。

 
そして、たくさんの割れがあった丸皿。

 

取っ手がたくさん壊れていたカップ。

丈夫な方がいいので、あまり接着剤を取り除いてしまわずに、作業を進めます。

 

漆の処理を終えてしばらく置いて、いよいよ金の丸粉を蒔く作業です。

川西の「器再楽」の教室では、丸粉を使うことはまずありません。

今回使っている金の丸粉(3号)は、金の価格が上がっている今はいくらぐらいの値段になっているのでしょうかね。

この皿、裏と表とも蒔く箇所が多くて、金粉がたくさん必要です。

取っ手が壊れたカップもそうですね。

 

さあ、5点とも金の丸粉を巻き終わりましたね。

このあと、しっかりと漆が乾くのを待ちましょう。

今の時期、温度も湿気も漆が乾燥するのに最適で、ムロは必要ありませんね。

続きます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次の繕いの依頼 その1

2023-07-22 18:12:49 | 多種類の繕い例
阪急武庫之荘駅の北側にあるギャラリーのオーナーから、繕いの依頼がありました。
 
受け渡しが面倒なので、複数作品でとお願いしていたので、久しぶりの依頼でなんと5点も。
しかも、いつもそうですが、金の丸粉を使ってとの依頼です。
手間と金額、相当なものになりそうですね。

 

簡単なものからスタートです。

生漆を使う本格的な繕いは、とても大変なので、ベースの修復は2液混合のエポキシの接着剤です。

 

2点目はこんな皿ですが、表側には亀裂が見えません。

裏側を熱して、接着剤を浸透させます。

 

そして、次は1か所欠けた部分のあるカップの修復です。

 

だんだん厄介な品物に。

取っ手がたくさんに壊れていますが、幸い部品は揃っています。

 

テープで固定しながら作業を進めます。

 

こんな形で。ずれが生じないように気を付けて。

 

そして、一番厄介な品物です。

いいお皿ですね。

 

接着を終えて、こんな形で固定です。

 

5点の手入れを終えて、接着剤が固まるまで1日置きます。

続きます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする