そして、さっそく取り掛かって。
こちらはいつものように、器を電子レンジでうんと温めてアラルダイトの注入です。
そして、接着剤が固まるまでの間、こんな体制を保持して。
そして、難しそうな指輪のほうです。
陶芸の材料でいいサイズのものを選んで、紙を重ねてピッタリと収まる太さにして、それが容易に抜けるようにプラスチック板も巻いて。
そして、アラルダイトに強力粉を混ぜたもので接着です。
だいぶ固まってから、欠けている部分も補填して。
さあ、これで固まる翌日まで待ちました。
そして、さっそく取り掛かって。
こちらはいつものように、器を電子レンジでうんと温めてアラルダイトの注入です。
そして、接着剤が固まるまでの間、こんな体制を保持して。
そして、難しそうな指輪のほうです。
陶芸の材料でいいサイズのものを選んで、紙を重ねてピッタリと収まる太さにして、それが容易に抜けるようにプラスチック板も巻いて。
そして、アラルダイトに強力粉を混ぜたもので接着です。
だいぶ固まってから、欠けている部分も補填して。
さあ、これで固まる翌日まで待ちました。
続きです。
ミニルーターを使って整形した様子です。
次は漆の出番ですね。
まずは弁柄漆を使って。
焼き締めの茶碗、ひびの入った部分から細い面相筆を使って。
備前焼のマグカップ、いい品物ですので、少し工夫して。
弁柄漆が乾いてから、黒艶漆を薄く塗って、色合わせです。
それから、艶も少し落としたいので、石粉を蒔く処理もして。
それから、もう一つの磁器のお皿は、錫粉で仕上げる話になっていましたが、こちらもちょっと工夫してみて。
修復箇所が先っちょのわずかですので、本漆ではなく「新うるし」を使って色合わせをして。
さらに、本漆でラインを引いて。
金彩を使っている周りに合わせるため、金の消し粉を蒔きました。
仕上がりはこんな具合です。
備前焼のマグカップはこんな出来上がりです。
いいマグカップですね。
金属粉を使っていないので、電子レンジも使えますね。
焼き締めの茶碗は簡単に。
妻から急遽依頼のあった妻が作った楕円皿はこんな風に(右下の部分です) 。
今回の友人からの依頼は2度目でしたが、品物を引き取りに来た時に、よく庄下川の上流部を散策されているお父さんが、私の繕いのポスターの掲示物を見て、「あなたの知り合いの人やろ。頼んでくれるか」と依頼されたそうです。
お父さんとは顔見知りではありませんが、私も庄下川の上流部をほぼ毎日のように散策しているので、お会いしているかもしれませんね。
人との出会いというのは、いろいろと面白いものですね。
次の繕いの依頼は、最初に依頼のあった市役所の栄養士さん。
今度は実家にあるものを持ってこられて。
この4点です。
すべて口辺が欠けているものです。
まずは、陶芸をされている本人の登り窯作品の茶碗から。
1か所、ひびが入っていますので、ドライヤーで温めてアラルダイトをしみこませて。
外側にガムテープを貼って。
赤い印は欠けている部分をわかりやすくするためのものです。
それから、備前焼のマグカップ、窯変がとてもよく出たいいものですね。
2か所、欠けています。
アラルダイトに地の粉を混ぜたものでベースの補修です。
2つの焼き締めの茶碗も同様に処理して。
続いては、磁器の欠けた部分の補修です。
磁器にはアラルダイトに小麦粉(強力粉)を混ぜたもので。
繕いの大切なポイントは、この後、補修部分が硬化するまでの間の見守りです。
繕い品の姿勢を変えたり、指で成形したりして、いい形に固まるまでですね。
ほぼ半日の見守りです。
硬化した後は、今回はミニルーターを使って整形しました。
左端の楕円皿、妻の作ったものですが、落としてしまって1か所割れたもので、急遽追加で5点となりました。
その2に続く。
次は郵送で依頼のあった繕いです。
私の「器再楽」のgooblogをご覧になったそうです。
この3点です。
割れたものを合わせて確認です。
今回は断面がしっかりと接着できるように地の粉は使わずに。
でも、この時使ったアラルダイトがいつもの12時間硬化タイプの「スタンダード」ではなく、他の繕いの関係ですぐに硬化が始まる「ラピッド」を使ってしまったのがトラブルの元でした。
すぐに硬化しますので、割れた部分が入らなくなってしまって、ルーターで削ってはまるようにしないといけませんでした。
大失敗でしたね。
こちらの小皿も、ずれができたまま固まってしまって。
「ラピッド」のアラルダイトはこれまでほとんど使わないようにしていたのでしたが、大皿の貼り付けでうんと役に立ったので、ついつい使ってしまって。
早い段階で依頼されていた簡単な繕いのはずでしたが、ずっとトラブル続きでしたね。
もう一点の鉢は、口辺に少し欠けた部分(ほつ)がいくつかあるだけの繕いでした。
欠けた部分のベースを整えて、「新うるし」で色合わせです。
接着を終えたものに、次は漆を塗る作業。
まずは白漆で。
裏側です。
そして、もう一点。
接着でトラブルがあったので、少したっぷり目に漆を塗って。
内側です。
4日ほどたって、白漆が乾いた後、ずれなどのトラブルが目立たないように、さらに弁柄漆を塗り重ねて。
そして、このあとは錫粉を蒔いて。
裏側から。
仕上がりです。
今回は接着時にずれが生じるトラブルがあったので、ちょっと不満足な仕上がりになってしまいましたね。
もう一点も。
欠けた破片が入らずに、ルーターで削って何とかはめ込んだものですが、段差なく仕上がりました。
漆を多めに塗って盛り上げて、なんとかトラブルがわからなくなりましたね。
銀の丸粉を使うやり方では、銀紛をたくさん使って何日もかけてしっかりとした仕上がりになったでしょうが、ちょっと費用もかかりますので。
今回はこれでいいですかね。
もう一点の鉢の仕上り。
とても容易でしたが、色合わせがなかなか難しいですね。
口辺でのいくつかの小さな繕いですので、食器ですが「新うるし」にして、電子レンジも使えますからね。
この繕いでは、いろいろとトラブルがあって、いい勉強になりましたね。反省です。
丁寧なメールのやり取りをしてくださった方からの依頼、次の機会がありましたら、銀の丸粉などを使ったいい繕いをさせてもらわないとね。
あとは少し手入れがいる二つの片口です。
口辺にあった沢山の欠けを補填して、あとは弁柄漆を口辺全体に塗って。
弁柄漆が乾いてから、カッターナイフでラインの手入れをして。
それと、こんな個所もあって白漆を。
仕上がりの様子です。
胴の部分にあった剥がれはこんな色合いに。
片口の修復前の様子を見てください。
7点もの修復でしたが、かなり手をかけずに終了でしたね。
うんとうんと安くしましょう。
依頼のあった友人は、妻の従弟で、なんと今日が誕生日。
早速、取りに来てもらいましょうかね。