金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

次の繕いの依頼 その2

2023-12-23 18:04:59 | 多種類の繕い例

2つの磁器の壊れた取っ手の部分の接着を終えて。



 
次の工程です。
ポットの接着した部分に、まずは弁柄漆を塗って。

 

弁柄漆が乾いた後、その上から黒艶漆を塗って。

 

マグカップも同様に処理して。

真ん中の部分は少し欠けていますね。

 

そして、金属粉を蒔きますが、依頼された方は金粉で処理してほしいと。

ポットには消し粉を蒔いて、マグカップの方は手間のかかる丸粉(3号)を蒔くことになりました。

 

消し粉の方は、ラインを整えた後真綿できれいにするだけで完成です。

 

マグカップの方は、あまり仕上がりが良くなかったので、再度黒艶漆で処理して。

たっぷりと金の丸粉を使うことになってしまいましたね。

 

こんな感じに仕上がって。

この後、丸粉では生漆を使って粉固めという処理を3回表面に施します。

この丸粉を使うやり方は、丈夫な仕上がりになりますが、とても手がかかります。

 

そして、余分についてしまったな生漆をカッターナイフとアルコールを使って、きれいにはがして。

 

最後の処理は、鯛の牙での磨きです。

 

金のいい艶が出て、ようやく完成ですね。

 

もう一点のガラスの器は、「新うるし」の本漆を使って、金属粉は錫粉(ゴールド)を使って、仕上げました。

 

これも完成ですね。

 

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