昨日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」は、施設ができて21周年の記念イベントの2回目でした。
参加者のお一人、若い女性が持ってこられたもの2点。
生漆での接着ではないことを了解していただいて、優先的に修復に取り組みました。
もう一人の参加者は男性です。
このお皿です。
ご自分で接着したものを持参されて。
接着剤がわずかですが、残っているのを剃刀で取り除くところから見ていただいて。
女性がもってこられたものの接着を早速終えて。
次のステップをどうするか相談しながら。
コーヒーカップのお皿はとてもいいもののようで、「目立たないように接着だけでいいかな」と仰って。
でも、割れた部分が少し欠けていたりして、やはり漆を塗って、金属粉を蒔くのがいいですよと私。
この2点を乾燥させている間に、男性の作品の修復に取り組んで。
黒艶漆を面相筆で。
他のメンバーの修復もやりながらですが、体験者優先でしたね。
ベテランのメンバーが、錫粉(ゴールド)を蒔く作業を手伝って下さいます。
でも、いつも写真を撮って下さる世話人の方がこの日は参加できずで写真があまり撮れていません。
体験された男性、自分のお皿の仕上がりをご覧になっています。
女性が持参された茶碗は、他の方の品物と同じ錫粉(ゴールド)を蒔いてあげて。
このお皿も「漆と金属粉を蒔いた方がいいですよ」と説明してあげて。
金属粉は金の消粉がいいのですが、費用が高価になるので、代用品の金の消粉仕立ての少しいいものを蒔いてあげました。
残念ながら、写真を撮る余裕がなくて、仕上がりの写真がないですね。
3時間の教室、今回もあっという間に終わってしまいましたね。
今回も修復品の展示もあったのですが、その写真も撮れずじまいでした。
でも、体験参加のお二人、うんと喜んで頂きました。
持ち帰った修復品、漆が乾燥するまでたっぷり日数をかけてから、真綿などできれいにしてあげて下さいねとアドバイスして。