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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

土鍋蓋の繕い その1

2022-01-19 10:03:45 | 陶器の繕い例
次の繕いは、妻の妹から土鍋の蓋の繕い依頼です。
 
この蓋、以前修理してあげたものです。
土鍋の蓋だからでしようか、再度修理が必要になるのですね。

 

前の修理箇所をきれいにしなくてはいけません。

 

やはり、こんな風にボイル加熱が必要ですね。

 

綺麗になつて、再度接着です。

接着剤に地の子を混ぜたもので。

 

しっかりと押し付けて。

 

はみ出した接着剤を大まか取り除いて。

 

そして、テープで固定です。

 

内側も同様に処理して。

固まるまで二日以上置きます。

その2に続く。

 

片口の2度目の修理

2021-12-15 17:23:28 | 陶器の繕い例

私のお気に入りの自作の片口。

最近、鼻うがいの時に利用していたのですが、洗面台に転げて大破です。
 
何と2回目なんです。
前回はそれほどひどい割れ方ではなかったのですが、今回はひどいですね。
前回修理した箇所は割れてはいませんね。
さあ、大変です。

 

破片の数が多いので、接着剤はラピッドタイプを使って。

 

今回、修理の手順にミスがあって、残った破片が収まらず、難儀しましたね。

 

はめる破片をルーターで削って、何とか収まりました。

こんな初歩的なミスをしてしまうとは。

 

隙間ができたところもしっかりと埋めて。

 

この後いいタイミングで、剃刀刃できれいにして。

 

そして、仕上げは釉薬が黒いものなので、黒艶漆だけで、金属粉は蒔かずに。

 

仕上がりました。

もう洗面台の場所では、使わないようにします。


沢山の繕い品 その6

2021-06-30 16:09:34 | 陶器の繕い例

沢山の繕い品、いよいよラストです。

 
銀の丸粉を蒔いて、粉固めも終えて、いよいよ磨きですね。
 
鯛の牙(たいき)での磨きです。
磨いたところはぴかっと輝きだします。

裏側も磨いて。

 

こんな風に仕上がりました。

 

他のものも磨いて。

 
4点ほど仕上げましたが、来週から3回コースで金繕い教室を総合センター塚口で開催を依頼されていますので、その途中の工程を説明するために最後まで仕上げずに取り置いたものもあります。
 
それから、同じく来週から川西での金繕い教室「器再楽」がようやく再開されます。
ちょっと忙しくなりますね。


沢山の繕い品 その5

2021-06-28 15:27:06 | 陶器の繕い例

沢山の繕い品、いよいよ最後の仕上げですね。

 
銀の丸粉を蒔いたもの、生漆をテレピンでうんと薄めたもので粉固めの処理です。

 

裏側も。

 

大きな皿。

 

この皿は、裏側の処理を先に済ませていたので、表側の黒艶漆の作業です。

 

この鉢も。

 

私が愛用している小皿もついでに。

 

この日漆を塗ったものに銀の丸粉を蒔いて。

 

この小皿は金の消し粉で蒔いて。

 

2日くらい置いて、2回目の粉固めのもの。

この日の作業した作品はこんな具合で。

他にもありますが。

まだ続きます。


沢山の繕い品 その4

2021-06-18 15:20:52 | 陶器の繕い例

沢山の繕い品の続きです。

 
ベースの繕いを終えたものに黒艶漆を処理するところです。
 
大きな四角い皿。

 

登り窯で、薪の灰を沢山被った長皿。

 

大きな亀裂が入った長皿。

 

その裏側です。

 

そして、銀の丸粉(3号)を蒔いていきます。

 

別の作者の方の皿の裏側の処理です。

 

まだまだ続きます。