役所 信太のひとりごと。。。(カウントダウン365×4→0)

旅先で感じたことや報道など私的に思うこと

親の対応を子供は見ている・・・だからこそ責任転嫁しないでほしかった・・・

2011年02月12日 19時57分03秒 | Weblog
今回宿泊したホテルには朝食が付いていました。

バイキング形式で
結構な分量の献立が並んでいました。
しかもおいしい。
北海道産の食材にこだわったと書いて有りました。

会場はさほど広いものでは無く
座席も30席ほど・・・。

普段は2日か3日に1回くらいしか利用しないのですが
今日は時間が有ったので
バイキングの朝食を食べることにしました。

朝9時過ぎ・・・

お客さんは10人程度。
ビジネスマン風の一人客と
1組の家族連れ、
小学3年生くらいの男女児2人と若い両親・・・

ゆっくりと出来そうで、
安心して着席しました。

北海道産のジャガイモ系の総菜がとても美味しく
これをメインにいろいろお皿に取りました。

で、着席し食べ始めると・・・

「ガチャ~ン!!!」

大きな音が会場に響き渡りました。

床にガラス片が飛び散り
赤い色の料理が散乱していました。
コップの割れ片とオレンジジュースが
広範囲に広がっていました。

家族連れの小学生の子供がトレーを落としたのでした。

そこには、小学3年生くらいの男児がボー然と立ち
その横にもう一人の小学生女児・・・
「お兄ちゃん」と声を掛けていたので妹らしい。

私は、座席に着席しながらですが
トレーを落とした現場を検証してみると・・・

料理を乗せたお皿が重く、
それを乗せたトレーが傾き落ちてしまって
大皿の料理の端にぶつかり
テーブルから床に大皿も落ちてしまったようです。

店員がすぐにやって来て
   「大丈夫ですか」と声を掛け・・・

子供は無言でうなずいていました。
顔はかなりこわばっていました。

そのあと母親がやって来て
   「だから言ったでしょ」と叱っていました。

店員が
 「後は片付けますので・・・」と声を掛けると
母親は小さく頭を下げたようですが
無言で
席に戻り何食わぬ顔で食事を再開しました。

父親は終始一貫座ったままで知らん顔でした。

私はと言えば、
  その一部始終を見ていて・・・

何故か
ものすごくがっかりしてしまって・・・
非常に残念な思いがこみ上げてきました。
何故 残念なのか・・・

それは・・・、

子供は、
親の対応や言動を見て育っていくもので
今回の一連の親の対応は
子供にとって
マイナスにしかならないと思ったからです。

子供がトレーをひっくり返したり
粗相をしでかすのは仕方のないこと。
それ自体は良いのです。
そこから学べば良いことだから・・・。

しかし、今回の親の言動は、
  「だから、言ったでしょ」だったのです。

初めに出てきた

 だ・か・ら

という言葉は
ある意味、
見下した感情とイラダチが隠れています。

更に、次に出てきた言葉

 言・っ・た・で・し・ょ
 
という言葉は、
完全な「責任転嫁」の意味を含蓄しています。

一連の言葉が含蓄するものは
こういった失態をしでかしたのは
「子供のせいで
 私は親として責任は果たしました」とでも
言いたかったように感じてしまうのです。
周りの人に対し
スピーカー効果を狙った様にしか見えなかったのです。

では、どうすれば良かったのか。

あの場面では、
子供が店員から
 「大丈夫ですか」と
声を掛けられた瞬間、子供がうなずいたことに対し
頭を下げて言葉にして
店員に
そして周りの人に対し「謝る」ように
言わねばならなかったと思います。

それが躾と私は思います。

その後、
親も片方では無く
両親で声に出して頭を下げて謝罪すべきでした。

後片付けをすることは
ホテルの従業員の対応として当たり前ですが
「手伝おう」とする意思表示が大事だと思うのです。

そういった一連の行動が
子供に対し
失敗した時に周りに与える影響と
大好きな両親が平身低頭で謝る姿を見て
今度は失敗しないようにしなければと
思う感情が芽生えて来るのだと思うのです。
また、失敗しても
後のフォローの仕方も
学ぶことが出来ると思うのです。

そして、席に戻ってから
どのようにしてトレーやお皿を持っていたか現場検証し
落ちないように持つことと
料理を乗せれば重くなることを予測することを理解させ、
持てなくなった場合は
どこかに置いて力の分散を図る術を教えるべきでした。

こういう場こそ
「言ってみせ、やって見せ、やらせて見る」が大事。

五十六さんの言葉を思い出しました。

今回の家族では
父親は全く機能を果たしていなかった。

こういった行動が
子供たちの将来の行動の基になるということを
もっと理解すべきと私は思います。

「だから、言ったでしょ」

こんな責任転嫁は誰にでもできる。

見て見ぬふり等誰にでもできる。

子供の親として
子供がかわいいのなら
責任を持って逃げないでほしかった・・・。

だから残念に思ったのでした。

その後、
朝のバイキング会場を
その家族はすぐに後にしました。

私は食後のコーヒーを飲みながら
空いてしまった会場で
ゆっくりと思い出しているのでした。

あの子供たちが
今後、良い人生の師匠(人でも書籍でも)との出会いが有り
大人になって行く過程で
山あり谷ありの大人への階段を
うまく登って行ってくれることを望むのでした。

。。。。

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