役所 信太のひとりごと。。。(カウントダウン365×4→0)

旅先で感じたことや報道など私的に思うこと

「流れ」を視聴できないマスコミ報道機関の限界について思うこと

2010年10月28日 00時01分02秒 | Weblog
今日は寒くてびっくり・・・

先週まで浜松で半そで着てたのに・・・

最近は人ごみに紛れることが多い。
なんだか微妙に倦怠感が・・・、
体調を崩してしまった感がある・・・。

まさか・・・感冒・・・。

人ごみでウイルスをもらったかな・・・。
まぁ、
「他人に感染(うつす)」などと
仕事の関係で心配すること無いから大丈夫。

で、昼間から報道番組をみて
温かくして過ごすことに・・・。

そんな時画面では・・・

「民主党は、26日常任幹事会で、
 国や自治体の契約を受注している企業・団体からの党本部への政治献金受け取り自粛の方針を
 撤回し、
 1件当たりの契約額が1億円未満の企業・団体からの献金を解禁する方針」を決めたと・・・。

 民主党が、今年1月から自粛していた企業・団体献金の受け取りを
 一部再開することについて、
 前原誠司外相は、27日の衆院外務委員会で
「廃止の方向で法案まで出すと決めていたのに
 再開を決めるのは、
 国民からすれば違う方向を向いていると
 とらえられても仕方がない」と述べ、
 党執行部に苦言を呈したと・・・。

 更に 仙谷由人官房長官も同日の記者会見で
「政治とカネをめぐる報道の量が多いことからすれば、
 プラスには動かない」と述べ、
 自粛撤回への世論の反発に懸念を示したと・・・。
 
 続けて・・・
 民主党は1年前の衆院選マニフェスト、
 今夏の参院選マニフェストで
「個人献金促進の税制改正とあわせて、
 政治資金規正法を改正し、
 企業・団体による献金・パーティー券購入を禁止します」と明記しており、
 
 野党側は
 民主党の再開方針はマニフェスト違反と批判していると・・・。

 菅直人首相は27日夕、官邸で記者団に
「マニフェストは法改正の3年後に企業・団体献金を禁止する形になっている。
 マニフェストに反したことではない」と反論、
 また、党執行部も
「企業・団体献金禁止とセットで約束した個人献金促進の税制改正も
 実現していないので問題ない」とし、
 あくまで暫定的で部分的な措置と説明していると・・・。

報道での評論家コメントでは、
今回、自粛方針を撤回したのは、
規正法改正に向けた与野党協議の環境が整わないことに加え、
党への個人献金収入が伸び悩んでいること、
他党の政治献金の潤沢な資金の流れが背景にあるとしている。

テレビの報道では
こんな感じで報道されていました。

何やら民主党の公約違反という感じで報道されていました。

唐突に出てきた感がするのですが・・・、

今、なぜ、
ここで企業献金の話が出てくるのか・・・

不思議に思って、
CS放送など
更にいろいろ調べあさっていると・・・

面白い一説がありました。

私もそう思うのでここに残しておきます。

まずはじめに・・・、
民主党のことを考えてみます。
民主党の支持基盤は
労働組合で
経済界から献金を受けないという形で
一線を隔す状況を取っていました。

経済界も傍観・・・、

しかし
経済界は自民党がなかなか再起してこない中、
歩み寄りを見せ、
「そろそろ献金を受けてみては」・・・要するに
こっちの話を少し聞いてくれれば
活動資金を用意しますよ・・・という感じでしょう・・・。

また、報道されていたように
「個人献金が伸び悩み」、
「自民党など他党の政治献金で潤沢になる状況」を見ていると
経済界を味方に付けていれば
政策運営がしやすくなるなどの下心が見えて来るのでした。

そういったことが党内でやり取りされていた時に、
先日行われた衆議院の北海道5区補選での民主大敗が絡んでくるのです。

民主党が
前回は18万票取った票が自民に流れ
自民12万票 対 民主9万票 と「3万票差」と大敗してしまったのでした。

票の数だけみると18万から9万へ・・・半減です。

危機感を募らせた民主党は・・、

一部報道では、
来春にはねじれ国会の影響で予算関連法案が通らず
選挙しなければならない状況になると言ってましたが・・・、

実はそうではなく、

今後、
自民党が小沢氏の証人喚問問題を主張して来て、
小沢氏が拒否し続けて党内が分裂、
小沢氏が離党となれば、
春の予算関連法案議決どころか
今年中に衆議院の過半数を割ってしまうという危機感が芽生え・・・
そういった危機感なのです。

更に
政権を安定させるため
なりふり構わず公明党と手を組むべく
5兆円の補正予算案も
公明党の意見を反映させているように見えるのです。
「エコポイントの延長」とか・・・まだばら撒き政治やるみたいです・・・

で、案の定、
勝った自民党は
「小沢氏の証人喚問要求」と主張を強めてきました。
それに対し小沢氏は
「政治倫理審議会は意味がない」と主張して
はぐらかしているようにも、嫌って逃げているようにも感じ取られ
あいまいな態度でかわしているように見えるのでした。

しかし、これは作戦で
嫌、嫌と言って逃げまくりあいまいな態度で終始し
頃あいをみて
「最終的に政治倫理審議会なら出ても良い」とする方向性へ
無理やり向けさせる駆け引きを打っている気がするのです。

政治倫理審査会なら
好き勝手言えますが
証人喚問では不利な発言は出来ないし
偽証罪になる。
法廷の場でも
証拠として取り上げられるからだと思います。

そんな中、それを先読みしたのか
たちあがれ日本の与謝野氏は
講演会で
「小沢氏は裁判で争うべき。
 国会で大衆のリンチ裁判はやってはいけない」と発言。

この言葉に含蓄されるのは、
「私は見方」ということを暗に伝えて、
リンチ裁判されるぐらいなら民主党を離党したらいい、
手を組もう という意味が受け取れます。

「民主党を飛び出して新党を作り、証人喚問を潰し、
 政治をかき回すなら私も手伝うよ」という言葉を含蓄した感じがありありです。

今、小沢氏が離党したら
チルドレン他数十名の党員も後を追い
離党し衆議院の過半数が守れなくなり
党が分裂する危機に瀕する可能性が高くなるという状況が出てくる。

こんな時に選挙したら
民主党が大惨敗する可能性が非常に高いため、
景気悪化が起因して労働組合だけでは
党を支える基盤力が弱く、
資金もなかなか集められない。
だから、経済界などから献金を受けないと
どうにもならないところまで来ているため、
今回の政治献金受け取りを認める流れになったようなのです。

それにもまして、
岡田幹事長から出た言葉が驚きで、
「原理主義者で頑固者だ」と報道されてましたし
それを信じていた私は、
彼から政権公約違反が飛び出てくるなど意外でした。

以前は
金権政治まみれの小沢さんとそりが合わない人だったため
反小沢の代表みたいな人だった。

9月の民主党代表選前には
菅首相とともに小沢氏潰しとして
「小沢幹事長時代の組織対策費の行方の謎の徹底調査」として
2006年4月~2010年5月までの立法事務費といわれる
税金で賄われていた「組織対策費」の
36億円の使途不明金の行方の調査をしていたのでした。

立法事務費とは
基礎的な政治の調査費として支給される
「政党助成金」みたいなお金です。
すべて税金からです。

当時、
小沢氏は
党のお金を一手に手中に収めることのできる「幹事長」だったため、
彼の言う事を何でも聞くチルドレン達などに
その資金をばら撒き
買収していると噂されていたのでした。

ところが、時間が経ち、
今回のような献金受け入れ問題の陰に、
小沢氏とチルドレン達の離党問題を抱え
党分裂という最悪の事態に直面することを想定し、
9月22日
「過去の執行部が行ったことに対し違法であれば別であるが、
 さかのぼって問題にすることは行きすぎではないか」と
岡田現幹事長は発言し
事実上の小沢氏擁護となり
「資金の徹底調査、使途不明金の流れ」を曖昧にしてしまった。

このことは報道もほとんどされていない。

その時の調査の流れで、
小沢氏が旧自由党を解党した時の
「税金で賄われる政党交付金の行方」も同時調査していたが
うやむやになってしまった。

要するに、岡田幹事長は党の危機回避を優先し
原理原則を重視する岡田幹事長の主義を曲げ、
幹事長という「職」を優先させ、
党を分裂させないようにという水面下の命題が、
今回の話を引き起こした理由のようです。

反小沢で
党を分裂させるよりも
幹事長として小沢氏と手を組み分裂を回避させ安定化を図り
また、それに加えて党員の不満で満ちていた
「枯渇した政治資金の入手方法」の復活圧力に屈し
今回のようになったのでした。

実は、そういう流れが有ったようなのです。
単発の報道では
なかなか分からない物事の流れが
すべて繋がったように思えたから
この一説を信じたのです。

毎日動く政治と世の中、
そこで働く人々の駆け引き、
表面だけでは計り知れない流れがある。
その流れを無視して、
表面の出来事だけを単発的にメディアは流す。
このことが政治離れを加速させ、
意味が分からなくなってしまう要因なのではないでしょうか。

事実をありのままに伝えることは当たり前のことですが
連動するはずの出来事を繋げて放映しなければ
専門家でない視聴者は、
その単発のことしか見ないし、わからない。
思いすごしかもしれないが・・・、
記者の書く文章が、
事実とは大きく偏った見解で
時にはねつ造まがいの憶測で書かれている風に見えて仕方がない。
記者も人間だし感情もある。
少々の私見が入って偏向報道になるのは
記者の味だとは思うのですが・・・。
また
報道しない自由もマスコミにはあるのかもしれないが
真実を伝えることは
国民の知る権利を阻害することにはならないだろうか。

今のマスコミという報道機関では
世の中の流れを知るには限界があり、
それらが流したものを視聴するだけでは
「物事の流れ」が読めないという危険性が
非常に大きくはらんでいると思いました。
ニュースは
点が線になり
いろいろな形へと繋がって行くんです。
だからニューズ(新しい)なんです。
知られていることや
安易に想像できる物事を
羅列するだけでは
「真の情報」にはなりません。
ましてや
ねつ造まがいなんてもってのほかです。

とても怖いなぁ と思いました。

。。。。

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