Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

霧灯

2024-05-13 23:20:05 | つぶやき

 長く車に乗っているが、フォグランプなるものを点灯して走る経験は、勘定してもおそらく数時間レベルだと記憶する。現在利用している車はもともと付いている車種だったし、以前の車にも購入時から付いていた。ただ、それこそ初心者マークで乗っていた時代の車など、30年以上前の車にはオプションがなかったり、あるいはオプションで追加するという選択だったため、フォグランプは付けなかった。とはいえ、フォグランプの付いた車に、もう20年以上乗っているのに、実際点灯して走った時間は長くない。視界が悪い、ようは濃霧の際に一時的に点灯することがたまにあるくらいで、ふだん点灯させて走ることはない。現在はフォグランプが購入時から付いている車が多いが、ユーザーがどのように利用しているか、はそれぞれであってその利用に対してどこかで教えられているのかどうか…。

 “フォグ”は英語で霧を意味しており、日本語では霧灯(むとう)と呼ばれるという。その名の通り、濃い霧が発生した際にフォグランプを点灯させることで、視界を確保する重要な役割を持つランプということになる。したがって「普通」は常に点灯させるものではない、という考え方が適正なのだろうが、ヘッドライト同様に常に点灯している人も多くはないが少なくもない。フォグランプは、ヘッドライトと照らす位置が異なり、濃い霧の中であっても乱反射が起きにくく視界を確保することができると言うものの、実際濃霧の中でフォグランプを点灯したからと言って、視界が良好になるわけではない。ヘッドライトに比較すると少し「違う」程度というのが、素人が利用した際の印象だ。フォグランプは下方向を広く照らすことが役割と言われ、ようは前方に向けていては乱反射して余計に見えないから、下を照らして少しでも地面が確認できるようにしている、とでも言って良いだろうか。いずれにしてね、点灯したとしてもドライバーから見て視界が極端に変化するわけでもない。とすると「フォグランプは必要なのか」ということになるが、相手側から認識してもらう、ようは存在をアピールするには効果があるということになるのだろう。その意味でも霧の中でその存在を知ってもらうためのランプ、と認識していた方が良いレベルだと、わたしは思う。したがって濃霧の際、あるいは豪雨で視界不良となった際には必要だが、ふだん点灯していても無意味、とわたしは考えるが常時点灯しても、差し支えないランプであることも事実である。

 さて、長い日記生活の中で、大型車が後ろ向きにフォグランプのようなものを点灯していて、後ろについた車がまぶしくして仕方がない、ということを記したことがあるような記憶があるが、いつだったか定かではない。繰り返すがフォグランプは常に点灯していても「悪い」わけではない。ふつうはフォグランプの目的があるから点灯していても点灯していなくとも、ドライバーから見るとそれほど「変わりがない」と思うのだが、そうではないランプを付けている人がいる。おそらく純正品ではないのだろうが、先日も後ろに接近してきた車が、ずいぶん遠くにいるうちから「眩しい」。最初はヘッドライトと思っていたが、ヘッドライトとは別のもの。ヘッドライトよりも明るく、そして眩しいということは、光軸も上を向けている。後付けに違いないのだが、いわゆるかつてのオプションのように、車から飛び出しているタイプではなさそう。したがって車体内に組み込まれているタイプだから、自分で光軸をいじったのか、あるいは車屋さんにいじらせたのか定かではないが、なにしろ「眩しい」。常時点灯している意図もそこらにあるのかもしれない。よくぞこんな眩しい状態で常に走っていて、周囲からちょっかいが入らないものと感心する。危ない人が前で走っていたら、絶対止められて何かされそう、と思うのだが、今のこの世界の事情はいかほどなのか。よくも平気で運転しているものだ、と案じてしまう。ヘッドライトの「眩しい」例もあるが、フォグランプが「眩しい」という例は、そう多くない。そもそも「点灯するな」と思うし、このフォグランプ、濃霧の中では光軸が上を向きすぎていて効果を発しないだろう。

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