PowerGun ブログ別館

日記、小説と書評、音楽、その他管理人の趣味によって成り立つブログ。

いくら改稿機能があるからと言っても……。

2005-05-26 18:14:35 | 小説、創作文芸関連
 小説投稿を、CGIなどによって自動化しているサイトの中には、Update機能つまり『改稿』機能がついているサイトが、幾つか存在します。
 僕が知っている限りでは、小説投稿 Total Creators! さんや、ライトノベル作法研究所さんなどがあります。どうやらこの二つのサイトさんの使用しているスクリプトは、Anthology 詩歌集さんの提供しているスクリプトのようで、まあ、管理の手間などを考えたら、親切って言えば親切なんですが……。

 個人的には、このスクリプトの機能を生かして、指摘されたから改稿――というのは、基本的には、どんな場合であってもNGだと考えています。無論、一回たりとも、です。
 誤字脱字、作品自体の矛盾、その他もろもろのその小説の弱点……。そんな指摘を受けたから小説を改稿しました――では、小説の質は上がっても、作者自体は絶対に成長しません。

 作者が成長しなければ、こう言った「自由に作品を投稿でき、そして自由に批評、感想を書ける場所」というのは、存在の価値がなくなります。

 指摘されたところは、次回作で生かすように心がけるのが、本来「小説が上手くなりたい」と思う人の必須条件であるはずです。
 小説は、一作だけ記念に書いてそれでおしまい、ではありません。
 アマチュアであろうがプロ志望であろうが、一つの作品に固執して書き直す行為と言うのは、それは成長できない人間の証です。そんな人間が、ファンのつく小説書きになれるかというと、確実に『否』でしょう。

 指摘されて、その指摘された部分を直す暇があるなら、指摘されたことを次回作に生かしてください。
 個人的にはそこで、作者としての手腕が問われると思います。

 ――SIN OF LOVE / DAVID ESSEXを聴きながら――