ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

26-2 小心者が外国で悪態をつく時

2022年10月18日 | 第26話 婿になった修道士



 この英国の牧師さん、実は小心者なので
英語で悪態ついてます。

 ヴェルサイユですら英語を理解している人が
ほとんどいないような時代だったので、
地方なら更に大丈夫と思ったのか?
単純に自国語での方が言いやすかっただけなのか?

 内容としては
修道会創始者サン・フランソワ(北条義時と同じ頃の人)
にまつわる有名伝説と制服の色に引っ掛けたもの。
あまりの凄まじさに所々というか、
ほとんど伏字にせざるを得ませんでした。

 当時、英国で聖職者になるのは
良家の次男以降か、富裕層では無いけれど
家運上昇を望む家に秀才の男の子が
誕生した場合でした。

 牧師さん、
父親はとある良家の次男で軍人でしたが、
亡くなってしまったので、
親戚の情けで大学を卒業し、
英国国教会聖職禄をGet。
上品なお嬢様と結婚しました。

 ところがお嬢様は大層プライドが高くて
気難しい上、病気がちでお金もかかる人でした。
仕事も何かと煩わしい事が多かったのです。

 特別休暇を取り、
一人娘も連れて海外旅行に出たのですが、
妻とホテルでケンカになり、
気晴らしに一人で街へ繰り出そうかと
している所でした。

 いつもは他者が話を飛ばすのに対して
不満なマルセルが例外的に
話しの流れを変えようとしています。

 修道士さんが卵を受け取ったのか?
受け取れたとしたらどうしたのか?
修道会の会則と当時の風紀や食文化をすり合わせて
推理するしかありません。


🍁 続きは今週末

 

 


 

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