ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

27-7 俺だってまだまだダンスは上手く踊れるぜ!

2023年11月29日 | 第27話 月明かりの下で



 ハリソンさん、
1718年10月25日生まれなので
1765年11月10日には47歳。

 21歳のエクトル氏とは
2倍以上の年の差。
ハリソンさん、
実年齢より10歳以上若く見える
設定だとしても、
血沸き肉踊る若者
張り合ったりなんかして
大丈夫なんでしょうか?

 まぁ、
ルイ15世のスパイしてる
(疑いがある)変な男

からクレールさんを
守るために何かせにゃアカン
と思っての事でしょうが。

 前半10話のラストで
ジェイン姫とイタリアの曲で
踊り始め、12話の2ページ目では
超高速ダンスを踊ってたとは
ありましたけどね。

 マルセルが言ってる事は
案外的を得ていて、
エクトル氏は放っておいても
苦戦するかも。
プロヴァンス舞曲と強豪を相手に。

 ハリソンさんが持ってるのは
一人用ボードゲームで
デノワ氏から借りてます。


   


 この絵も前半ブログの
あらすじ用に描いた物。
「同じ色が2つ縦か横かで
揃ったら除ける、
移動は一回で縦横1つずつ」
というゲームです。




27-6 これはいわゆるひとつの非・正統派歴史漫画

2023年11月19日 | 第27話 月明かりの下で



 前半第10話「波乱の親睦会」予告編で
〈現在、心理学や精神・神経医学は
ジャンルとして確立していますが、
18世紀の頃にはまだ
宗教や哲学や芸術などと
はっきり枝分かれしていませんでした。〉

とあるのですが、

 他にもまだいろいろと
分離していない
ジャンル同士がありました。

 そういう事もあって、
21世紀なら
「それとこれとは別バナでしょ?」
ってのが二百数十年前の
欧米ならそうはならず、
ルソーさんが異端宣告でお尋ね者。
それをヒュームさんが
必死に助けようとしてるのを
ウォルポールさんが横にいて、
「フンッ!」てな感じで
眺めてるなんて事も起こるのでした。

 まぁ、後は
ローレンス・スターン師に
殺意を持つ人
がいたりとか?

 マルセルは顔の作りが
似てるのもあってか?
ホテルの料理人兼ウェイターの
ユベール君と仲良くなってます。

 一方のハリソンさんは
これから中段のコマの方々と
〇〇と□□が分離してない時代には
ヤバ過ぎなトンデモ討論で
大盛り上がりする事となるのです。

 中世〜17世紀が舞台の
真面目な歴史漫画なら全く、
登場人物が死罪や投獄・拷問に
追い込まれてるかもよ?!

 本当に現代の日本なら
「信じるか信じないかは
あなた次第」
で済む話なのにね。



27-5 暗雲が立ち込める初戀

2023年11月13日 | 第27話 月明かりの下で



 リュシエンヌは幼なじみの
ヴァンサンの元へとまっしぐら。
後から入って来た
茶色いおじさん達には
挨拶もせず、ヴァンサンへと
嬉しそうに話しかけてます。


 一方のヴァンサンは
邪険では無いにしても、
何か諦念を纏って悟り切った
かのような雰囲気。

 前年にパリで没した人気作曲家
ジャン・フィリップ・ラモーの曲は
マルセルや子供達が
「わちゃわちゃといい気なもんだ」
とか、
斜に眺めての選曲なんでしょうか?

 ちなみにラモーって人、
バイオリンをギターみたいにして
弾いてる肖像画が残ってます。

 この曲のタイトル、
日本では
「ソローニュの〇〇」の形で
様々な訳があるのでした。

 〇〇には
「雛鳥(ひなどり)」
「お人好し」
「抜け目の無い男」
等が入ります。

 原曲はクラブサン
(ハープシコード)用の曲です。
ラモーの曲の中でも
親しみ感がある曲なので、
CDや配信でも
見つかりやすそうです。

 もし、この場面で子供達が
伝ラモー作曲のあの超有名な童謡
「きらきら星」を18世紀の元歌で
歌い出したとしたら、

ノアイラさんの不安は更に
高まってしまうのでは
無いでしょうか?



27-4 当て馬と噛ませ犬

2023年11月07日 | 第27話 月明かりの下で



 名前を聞く場合、
自分の名前を先に名乗ってから
相手の名前を聞いた方が
失礼だと憤慨されたりしにくいし、
聞き方が簡単でいい。

 Comment vous appelez-vous?
だとマルセルっぽく無いし。
Votre nom?
だとデノワ氏ならお客さんにそう聞くん
だろうけど。

 左からラウール、エリザベート、ノルマン、
ジャン、ジュリ、ニコラ、クロード、アデル。
顔が出て無い子もまだ数人いるけど、
孤児みんなで次の日に大活躍する事になるので
顔か後ろ姿が出てる子には名前を与えておきました。

 最後に最年長者でリーダーのヴァンサン。
英語圏ではヴィンセント、オランダでは
フィンセントで、
あのゴッホと同じ名前なんだけど…。

 マルセルと子供達の急激な
打ち解けぶりを横目に微笑していますが、
どんな子なんでしょうか?

 宿の娘さんのリュシエンヌは
顔が上気しちゃってます。
前の26話で母親と推し客活動
してるってあっても
本命はちゃんといるって?

 ちなみに「茶色いおじさん達」とは
純潔を誓い、同じユニフォーム着て
男性同士で団体生活している
全く蚊帳の外の方々です。

 ハリソンさん、
またしても当て馬 & 噛ませ犬?!


【現在までの成績】

 マリアンヌ・ブルトン ✘
 マリクレール・ルベル ✘
 アラベラ・キャンベル ✘
 ノアイラ・デノワ   ✘
 リュシエンヌ・デノワ ✘

おセンチメンタル・ジャーニー
連敗記録更新中で
今後も増えてく見通し。
😭
 



27-3 都会から来たと思われてうれしがる従者

2023年11月01日 | 第27話 月明かりの下で


 アラベラさんは前半の主要人物。
本後半ブログ中では
情緒不安定と書かれていますが、

ハリソンさんや友人夫婦と
出かける前にも
泣いたり笑ったりで大忙しでした。

 遊園地でのライブや
花火大会では旗振って
キャッキャの大はしゃぎ。




☝️ この絵は前半のあらすじページにも使用しています。


 その何日か後、失踪してしまいました。


 前半でカットになったページ 👇





☝️ このネームを描いたのは私では無く前半の作者です。



 こういう事もあったり、
エクトル氏から貶められたり
した事もあってか、
孤児達から「都会から来た人」
と思われてるのが
とてもうれしかったようです。

 ま、確かにパリには
半月ほど滞在していましたから
全くの嘘でもありません。