ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

31-19 「探愛紀行」への月星(みちしるべ)

2024年11月06日 | 第31話 闇祓いの聖戦士マルティヌス THE FRAGMENT
  


 漢字は違いますが🌛⭐
あの「五稜星」と同じ読み方です。😅

 「探愛紀行」というのは
後にハリソンさんが
書く旅行記のタイトル
となります。


 アンリ4世は
ナバール王国出身の
16世紀後半〜17世紀
初めに生きた
フランスの王様で、
激化するカトリックと
プロテスタント間の
闘争を鎮めました。

 豪快で親しみやすい
性格、
プロテスタントを
率いる頭 (かしら)
という点で似通った
所があってか、
ローラン神父は
「18世紀のアンリ4世」と、
ギヨーム・シュペール
(米名: ウィリー・
スーパー) 氏にニック
ネームを付けています。

 ローラン師は
カトリックの司祭で
サン・フランソワ
小さき兄弟黎明会の
聖職者会員でも
あるのですが、
シュペール氏とは
気が合って親しく
しています。

 そして、
二人を発起人として
ある集いを立ち上げようと
していたのでしたが、
ハリソンさんの参加も
期待して、
この後あれやこれやと
接近を試みるのです。


 ⛪ 日本じゃハロウィン🎃🎃
終わればクリスマス直行!

🎄🎄🎂🎂🍾🍾🍗🎂

 新旧教徒共通の人気聖人
セイント・マーティンの
祭りは眼中にナシ!!
それでも、
次ページで
「マルティヌス奇跡劇」
がハッピーエンド版で復活。


31-18 「星」と言ったら何て返す?

2024年11月03日 | 第31話 闇祓いの聖戦士マルティヌス THE FRAGMENT
  


 リュシアン君、
②のセリフと同じ
信念を以て、
19世紀の前半に
①とは
ほぼ逆に近い事を言い、
人々から
○○○○の帝王と
呼ばれるように
なっているのでした。

 この31話、
実は18世紀調による
聖マルティヌス賛美の
オラトリオ・ミュージカルで
終わる予定です。


 が、
そうしようとしたら
ある人物が
部屋の入り口で
合言葉を投げて
来たのでした。


 ⛪ 続きは来週。


31-17 そうですね、確かにそうでした!

2024年10月29日 | 第31話 闇祓いの聖戦士マルティヌス THE FRAGMENT
  


 天使さん達とは
27話冒頭でローラン師を
先頭に行列組んで
やって来た孤児院の
子供達の事。

 この子供達と
サン・フランソワ
小さき兄弟黎明会の
人々との関係は
この物語全体の最後で
ハリソンさんにも
大きな影響を与える
力となるのです。

 ここでまた
聖マルティヌスの話、
別バージョンが浮上
して来ました。

 暗黒の中世は
ファンタジーや
フィクションの中だけの
世界となりつつあった
18世紀中頃。

 商工業や科学と技術、
文化が目まぐるしく
発展して行く最中に
生きる人々にとって、
理不尽かつ過酷な
だけで終わる物語は
受け入れがたいもの

なっていました。

 聖書が原作の
芸術作品でさえ
結末が変わって、
主要人物が生贄となり
悲劇に終わる筈が
特例で命を救われる
という筋に
書き換えられた
例までもあったのです。

 なので、
聖マルティヌスの奇跡劇
ハッピーエンド・
バージョンもあり得る

のではないでしょうか?


 ⛪ 続きは何日か後。
4人のもとにあと1人、
仲間が合流。



31-16 精神 (こころ) の子孫

2024年10月24日 | 第31話 闇祓いの聖戦士マルティヌス THE FRAGMENT
  


 ローラン師の決意、
アントワン助祭の苦悩、
アダン氏の
自己実現への道のり、
リュシアン君の
やっと得る事が
できた静穏。

 これらを知ったら
リュシエンヌ・
デノワお嬢の言ってる
事なんぞは!


 27-4では
「茶色いオジさんちは
始めからどうでもいい」

26-16では
ハッキリ
「ダサい」

 ーーとか言ってますけど
ひど過ぎやしません?!

 女の子らしさが
過ぎるのも残虐なのでは?


 …女性も昔から
いろいろ差別して来てます。
とっても、
とぅおーっても巧妙に。
一方的に差別され続けて
来たのでは無い

と思えるのですが。



 ⛪ 続きは何日か後。
ローラン神父の心温まる
お言葉。


 

31-15 それぞれ波乱万丈

2024年10月14日 | 第31話 闇祓いの聖戦士マルティヌス THE FRAGMENT
  


 アントワン助祭さん、
相当に長生きを
するのですが、
フランス革命後には
意外な場所で案外
夢は叶ったのかな?
…な晩年送ってます。
そして、
何でか
あのエクトル氏を
えらく称賛して
いるのです。


 アダン氏は同じオテルに
泊まっている孤児らの
OBですが、
文才があったので
孤児院を出て
文筆活動をしています。
そして、時々古巣に
戻って来ては皆と
仲良くしているの
でした。

 ローラン神父は
貴族や富裕層から
庇護されてる
旅回りの演劇一家の出身。
なので、
この人とアダン氏は
生まれも育ちも平民。

 リュシアン君は
貴族の四男で
妾腹の生まれでしたが、
実母は幼児の時に
亡くなり、
父親の正妻が子供好き
だったので実子と
同じように可愛がられて
育ちました。

 でも、
変わった事を話すので
育ての母から
「そういう事は人前で
話してはいけない」

言われ続けていると
心が内向きになって行き、
次第に人を避ける
ようになりました。

 とはいえ、
19世紀に宗教の
力が極度に弱まり、
とある事柄を
大っぴらに表出
できるように
なる頃
には
大変貌を遂げて
いるのです。


 ⛪ 続きは何日か後。