夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

枇杷の実の手ずから取りし甘さかな

2022-06-03 | haiku
枇杷は時季が短いし、高いです。5/9に買った時は800円ほどして、思いきった買い物をした気分だったんですが、甘さより渋みが強く残念でした。



6//8というとつい先日の水曜日ですが、日頃お世話になっている方から庭の枇杷をいただきました。こんな小さいのはと思いながらもいただいたところ、とても甘くておいしいのです。



枇杷にまつわる古い思い出があります。古文の試験に室町時代の夢窓国師の「夢中問答」に見える説話が出されました。
とある尼が清水寺の観音様に熱心に祈っているのを見て、傍の人が何を祈ってるのか訊いたところ、邪魔な枇杷の種をどうにかしてというものでした。観音様に祈るようなことかってことなんでしょう。
法話にするなら「お主らも無理無体を仏に祈ってはおらんか?」といったところでしょう。

でも、こういう尼さんと同じような発想があって、種無しブドウができたのかもしれないし、種があるからこそ枇杷やスイカなんだということかもしれません。


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