夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

レクイエム・ノート~サンクトゥス

2005-10-02 | music

 「サンクトゥス」は、通常文、すなわちすべてのミサに共通して歌われるものです。最初の2行は「イザヤ書」の第6章によるもので、6つの翼をもつ2人の天使セラフィムが神をほめたたえるこの言葉を呼び交わしながら飛んでいるという記述があります。3行目の“Hosanna”は私の持っている辞書には「万才!」なんて訳してありますが、これも賛美する感嘆語なのでしょう。4行目からは「ベネディクトゥス」として独立した音楽がつけられることも多いのですが、その詩句は「詩篇」第118章第26節の「主の御名によって来る人に、祝福があるように。私たちは主の家から、あなたがたを祝福した」の前半から取られています。もちろんこの「主の御名によって来る人」がキリスト教の文脈ではイエスのことを予め示したものと理解されているわけです。
 
 さて、ミサの儀式では、ここで神への捧げ物であるパンとワインが聖霊によりキリストの肉体と血に変化する「聖変化」と「聖体奉挙」が司祭により執り行われます。福音書に記された最後の晩餐に端を発する、典礼上非常な重要な部分であるわけです。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さやけかり・・・♪)
2005-10-02 10:40:23
同じような話を私も取り上げています。こういうことは、本当に知られていないので、もっと皆さんに知っていただきたいです。キリスト教は、日本の宗教のひとつだと思いますので。
返信する
コメント&TBありがとうございます (夢のもつれ)
2005-10-02 13:37:54
私自身はカトリックでも、プロテスタントでもなく、キリスト教と教会のあり方には批判的な人間なんですが、ただムードだけでハロウィンだのクリスマスだの楽しんで、なんとなくキリスト教をありがたがってる人たちよりはましかなって思っています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。