つい最近知り合いから菊池伶司を教えてもらった。1946年に生まれて1968年に22歳で亡くなったそうだ。
「Alligator Message」(1968 銅版画 42x37cm、第36回版画協会新人賞受賞)見た瞬間、「あ、こりゃすごいや」と思った。スマホの画面でモノクロのエッチングでも、ただならぬものを感じた。ワニと言うよりプランクトンの顕微鏡写真のように見える。もっと拡大して仔細に見たいのにぼやけるのが残念だ。
「Finger Sample」(1968 銅版画36x38cm、第36回版画協会新人賞受賞)確かに指が中心的なモチーフだが、アートを見る側にとっては、何が描かれているかよりどんなイメージを呼び起こすかの方がずっと重要だ。ジオットやデューラーを見ればそれは明らかだろう。
「Writing-Lecture」(1968 銅版画 42x45cm、第12回シェル美術賞展三等入選)尿毒症で亡くなったことからおそらく慢性腎不全だったのだろう。びっしりと書き込まれた文字はカルテだと言われるが、それを読み取ることはできない。グラフとレーダーのような円形は全体の非合理と生理をかえって強調している。そんなことから、ぼくには図鑑の1ページのように思える。文字や科学では解析できない幻想の図鑑の。
「Alligator Message」(1968 銅版画 42x37cm、第36回版画協会新人賞受賞)見た瞬間、「あ、こりゃすごいや」と思った。スマホの画面でモノクロのエッチングでも、ただならぬものを感じた。ワニと言うよりプランクトンの顕微鏡写真のように見える。もっと拡大して仔細に見たいのにぼやけるのが残念だ。
「Finger Sample」(1968 銅版画36x38cm、第36回版画協会新人賞受賞)確かに指が中心的なモチーフだが、アートを見る側にとっては、何が描かれているかよりどんなイメージを呼び起こすかの方がずっと重要だ。ジオットやデューラーを見ればそれは明らかだろう。
「Writing-Lecture」(1968 銅版画 42x45cm、第12回シェル美術賞展三等入選)尿毒症で亡くなったことからおそらく慢性腎不全だったのだろう。びっしりと書き込まれた文字はカルテだと言われるが、それを読み取ることはできない。グラフとレーダーのような円形は全体の非合理と生理をかえって強調している。そんなことから、ぼくには図鑑の1ページのように思える。文字や科学では解析できない幻想の図鑑の。