良く歴史の人物の中で誰が好きか？と聞かれると必ずトップに居る人物で実在した人物、日本で始めて政教分離をして、地球は丸いという事も瞬時に悟っていたというから天才の中の天才だ！
織田 信長 その人であるが、私はいろいろな方が書いた織田信長像を読んでみましたが、一番納得したのが「津本 陽氏の下天は夢か！」です。その他にも、実際に信長の家臣であった人が書き記したもので「太田 牛一の信長公記」です。こちらは歴史的な資料としても評価が高いので有名です。
所で、いつ頃から信長は第六天魔王と呼ばれ人びとに恐れられたのか？それは間違いなく江戸時代からであろう！当時の噺家達が現代の信長像を定着させてしまっている。史実とは全くかけ離れたものにしてしまっているのが現代時代劇小説だったりする。それはそれで大変に面白くどれをとっても読み応えがあるのだが、悠久の時を思い、それらの小説を元にイメージをしていると間違った人物像となってしまうのである。それら間違ったイメージを実行して大変な事になってしまった事が現実にあるのだ。信長が軍神と崇められていた当時、日本は真珠湾に対して奇襲攻撃をしてしまう、アメリカの意のままに戦争に引きずり込まれてしまうのだが・・・・
信長は実際に奇襲攻撃で桶狭間を戦ったのだろうか？領民をも味方しての勝利とあるが、果たして事実なのだろうか？というと 否 なのである。確かに領民に慕われていた事は事実のようだ！商い税の撤廃、苦しい時（不作）は少ない税、他の領土から自由に出入りし商いをしても良しとする楽市楽座、等は領民に慕われこそすれ嫌い恐れられる事等はないのである。又 当時としては画期的な兵農分離も行っている。これによって百姓達が戦争に行く事がなくなり、大切な男手が死なずに済んでいるのである。当時の他の武将の領地では百姓はつねに侍の前に立たされ槍を持ち突撃していくという肉の壁的な存在であった。信長は幼い頃から野山を駆け回り領民とも話しをしたり、相撲を取ったりしていたのだろう。１００年続いている戦乱の世の中で人びとの心は荒廃し領主の嫡男とはつゆ知らずに土地の者達も「うつけもの」のフリをしている信長にいろいろな話しをしていた事と思われる。自らが世の中の情報収集をしていたのだ！その時の情報のお陰で兵農分離ができたのであろう。日本初の戦闘集団を作り上げたのだ！一石二鳥である。このような状態であるから、信長の精鋭部隊がいかに強く逞しかったのかがうかがえるのである。鉄砲にも早くから眼をつけては、軍隊に導入し戦の在り様を変えてしまったのも信長なのである。紀州の根来衆等、鉄砲傭兵部隊にも支援してもらい、永く続いた戦乱の世を実質終焉に導いた人物こそ 織田 信長 その人物なのであり、適材適所身分の上下なく能力主義を始めて用いた人物なのである。非常に気の長い人物でもある。「なかぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」これは 家康よりも むしろ 信長のようだ！！
三枚の人物絵があるが どれも信長公のものである、一番左は当時の宣教師が書いた物といわれているが、本物かどうかは定かではない！いずれにしても 鼻筋が通り 中々 男前である事は間違いではないであろう。
また 信長は 比叡山の焼き討ちをも行っている。このあたりが 第六天魔王と呼ばれている所なのであろうか？当時 宗教は国政にも顔を出してはワイロばかりを受け取り、寺院に於いても兵を養い戦争をすると言うことが当たり前の世の中だったのである。ある宗派では無知な領民を先導して、六字名号を唱えれば浄土に行く事が出来るという教えを、逆手にとり各地で一向一揆を扇動していたのである。あまりに仏の教えとは真逆の事を領民に教え、あまつさえ 一般の人達よりも 酒池肉林の贅沢三昧の生活を送っていた総本山である 比叡山 に対して鉄槌を下したのが、信長 なのである。宗教と政治は別である。と言う事を始めて打ち出したのだ。信長 自身は極めて神仏を大切にしており、熱田神宮を改修したり、菩提寺に寄付をしたり、素直に民衆を惑わせる事なく教義を説く神社仏閣に対してはむしろ庇護をしているくらいである。当時の織田軍団は世界最強と言われており、海外の軍隊よりも遥かに進んでいたのである。初めての鉄船を（燃え無いように鉄の帯をした船）建造したのも信長なのである。また信長は奴隷制度を嫌がっており、当時 宣教師が連れてきていた黒人の奴隷を解放し、それに感動した黒人が信長が死ぬまでつかえていたという。ヤスケの名前で仕えていたそうである。
また 信長公は 時の天皇を良しとせずに自らが神と名乗る事で・・・・・
とあるが、これらも 後の作り話かも知れないのである。何故かと言うと、天皇の神格化、現人神と扱われるようになるのは明治天皇からであり、それまで、天皇は今考えられている神ではなく、国を守る祭祀の様な存在だったのである。南北朝の時に天皇ではなく、武士が世を治めるようになってから、明治になるまでずっとそうであったのだ！信長公の時代もそうで在った筈であり、年号を決めたり、占いをしたり、魔が日本に入って来ない様にしていた存在なのだ！政治に口出しせずに、そちらに邁進していてはどうか？と言う事を進言したかは不明であるが言っていたかも知れない。ではどの人物が一番に信長公の存在を恐れ疎ましく思っていたかというと、秀吉と家康、その二人であろう！暗殺は二人が示し合わせてやった事ではなかろうか！それに乗せられたのが 明智光秀であり、グルになっていたのが、京都公家、天皇、なのだ！実際 江戸になってからの信長公はかなり歪曲させられている。
今 現代に信長公がいるならば ほとんどの政治家達は断罪させられるであろう！織田信長という人物は紛れも無く、日本を代表する政治家であり、革命家だったのである。
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