私の魂は既に何十億年もの転生を繰り返し、果てしのない旅を続けている・・・・・・
魂の記憶に封印しようとしている時にポルガの意識が入ってきた。
「これからの3次元にあるサラスへの転生はとても不自由を感じると思われます。しかし そこから学べるものも多くあるはずなのです。その何かを持ち帰り私達にも共有させてください。銀河系全域からとても沢山の勇気ある魂達が転生を望んでいます。その中で転生をするのはポジティブとネガティブの両方の感覚を持ち合わせている魂達が集結し転生をしていくのです。銀河系内では未だに この両方が対立しています。サラスには銀河全体の希望があるのです。2極が統合するに辺り 銀河全体に素晴らしいイベントが始まりのですから・・・・」
私は頷きながらポルガの意識を受け入れていた。そして質問の意識を返していた。
「ポルガ 制約が多くあるとか 不自由を感じるとか 一体どのような制約があり、どのような不自由があるというのだ。」
「アクウータ・・・・6次元からは想像もつかない様な制約があります。また5次元、4次元からみても・・・・」
「ポルガ・・・だから一体何の制約があるというのだ」
「・・・・・そう・・・たくさんあります。先ず一番の制約は3次元の肉体ですが、これは今までの次元には無い肉体で6感を基本に感じる事ができる完全なる3次元の体です。光のエネルギーだけでは体を維持するのは難しく、口からも栄養を摂取しなければなりません。また肉体が正常に機能するのが3次元の感覚で1000年程です。次ぎに意識の縮小があります。5次元までしか感じる事ができません。放射線には極めて弱い体でもあります。過去のサラスでは放射能を使って一度文明が滅んでいます。それを仕掛けたのが、あの爬虫類人達です。彼らは今でもサラスの4次元空間にいます。そして虎視眈々とサラスの物質を吸い尽くそうとしているのです。サラスの意識が銀河全体にSOS発信しているのはいうまでもありません。過去の二の舞をせぬように・・・・・。そして一度肉体の消滅があり、魂が分離され 再び転生をすると 前回の記憶は全て魂の記憶に封印され何もかも思い出すことが出来ません!!一からの経験と体験による旅路が始まるのです。色々な銀河から集結してくる訳ですが、平等に同じ肉体を持つようになります。しかし細かい所で違う様になっています。それはいろいろな惑星のヒューマノイド型人類の遺伝子を使っている為にその特徴が少しずつでています。テレパスを使用するのですが、範囲は限られています。また・・・・」
「ポルガ・・・・もうその辺りでいいよ。本当に沢山あるみたいだ。これはやりがいがあるような転生ではないか、楽しくなってくるよ!!それと理力は使えるのだから問題はないではないか?」
「アクウータよ・・・・・実はその理力なんだが・・・・・」
「・・・・・・・・それすらも封印されるのかい?」
「いや・・・アクウータ 封印ではなく意識の縮小により10分の一位しか使用できなくなるんだ。そればかりではなく過去現在未来と空間が出来るのが3次元の特徴でもあるのだが、平行するこの3次元の空間を自由に移動する事はかなり難しくなる。意識は移動できるのだが、肉体を持っての移動は困難をようするのです。しかし・・・他者を思うやる心が消えない時にスイッチが入り、意識の拡大が起きるようになっています。意識の拡大が起こり始めた時に魂の記憶も蘇り覚醒して行くようになるのです。そして10万2千12年後から始まる事に対する準備をしなくてはなりません・・・・。」
「ポルガ・・・・良く解ったよ。出来る事から始めてみよう・・・・。」
そういうと 私は夢から覚めた様な感覚になり辺りを見渡していた。近くにはポルガとイレーンが佇み 私を見守っていてくれていたのだ。
「アクウータ・・・どうですか?可也の転生を思い出してきたようですね。私達はこれからも貴方を見守っていきます。さあ~地球での転生を楽しんでください。」
「イレーン・・・・ありがとう・・・・永い間の疑問が解けてきたような感覚だよ。」
そういうと 私の意識は何かに吸い込まれるように地球の磁場に引き寄せられ大きな大地を目指して飛んでいった。光の塊となった私の魂はサラスの北極にある磁場に引き寄せられ大きなピラミッドを目指し飛んでいたのだ。ユーラシア大陸を通り日本上空を通り過ぎ 太平洋の真ん中にある大きな大陸こそがレムリア大陸そのもであり、シリウスとポンヌの魂達が多く集まる所でもあった。ある妊娠5ヶ月目の女性を目指し私の魂は他の魂達と飛行を楽しんでいたのだが、レムリア大陸北西に位置するところで目指していた女性を見つけたのである。一目見て理解した・・・・その女性の魂がイレーンであることを・・・・そして父親の魂はポルガその人であった。私達は魂の約束をしながら転生を繰り返して行く事になるのだ。ソウルメイトとして・・・・・・私は女性の御腹をめがけ吸い込まれる様に体内に入った。命が宿った瞬間である。体内では魂の記憶がまだあり今か今かと最初の試練を待っているのだ。もっとも誕生してからは体内の記憶しかなく それ以前の記憶はなくなっている。両親の話しを御腹の中で聞き 誕生する前に3次元の状況を把握しようとしているのだ。次ぎの輪廻転生にはもっとスムーズに行われる事だろうが、初めての3次元サラスへの転生なのだから多少の戸惑いはある。
そして いよいよ始めての扉が開かれようとしている。出産が始まった。狭いトンネルを通り抜けとても寒い所に感じた!!これがサラスか・・・・・とうとう来たな!!
そう思うと次ぎの瞬間・・・ 私の魂の記憶が薄れ、母や父や兄弟達の歓喜の声と自分の泣声の記憶しか残っていなかった。
初めてサラスへの転生の瞬間でもあったのだ。記念すべき、だい一歩は10万年前の寒い季節であり、高い床の大きな木で作られた家であった・・・・・・。生まれて半年も過ぎると額に龍の刺青を施され宙を浮かんで走る乳母車で散歩に出かけるようになる。
続く・・・・・
次回は 宇宙の真実 素晴らしき惑星 その名は地球(サラス)