This Is The Way I Am

ただし。が、気まぐれに、日常にて考えていることを綴ってみます。

仲間と過ごす一日~鎌倉・江ノ島編~

2006年07月13日 23時27分10秒 | Weblog
ひょんなことから、会社の同期の仲間と鎌倉・江ノ島に行くことになったのだ。
一足早い、一日のサマーバケーション。
ひたすら上がり続けるマイテンション。

地元駅で、まず、CATHYと合流。
うきうき気分で横須賀線に乗車。
『チョコレート効果 カカオ99%』という、
とっても、とっても、とってもまずいチョコレートを頬張る。
うぇ・・・。きもい。
うきうきな気分で調子に乗って、買ってしまったことを後悔する。
まずい、と前評判は聞いていたのに・・・。

とりあえず、そんな感じで、一日が始まる。
口の中の苦さとまずさをお茶で誤魔化し、
電車のボックスに座り、流れ行く風景を眺めてみれば、
旅に出る気分が盛り上がる。
口直しの『いもこっち』というポテトのお菓子が美味しい。

鎌倉駅にて下車。
CATHYと二人で、鎌倉の町をぶらぶらして、MARKの車を待つ。
MARKは箱根から車で来るのだ。
TOMも一緒に来るという。

ちなみに、CATHYもMARKもTOMも偽名である。
当然だが、皆、日本人だ。
目も髪も黒い。
どう間違えたって、CATHY、MARK、TOMなんて名前の持ち主ではない。
まぁ、プライバシーの問題もあることなので、ここでは偽名で話を進める。

CATHYとは、よく話す仲だ。
気を遣わずに、深い話から、軽い話まで、割と何でも話せる。
今日も、てくてく歩いていく内に、何故か結婚の話になる。
二人して、徹底的に現実を見ながら、結婚への想いを語り合う。
爽やかに白い歯を見せながら迫ってくる人力車のお兄さんの誘いを、
ホテリエとしての爽やかな挨拶で、うまく交わす。
カップルに見られているに違いないが、二人は友達である。

MARKとTOMが鎌倉駅に着いた。
そそくさとMARKの車に乗り込むCATHYと僕。
何故なら、後ろにはバスが迫っていて、運転手は、どうやら怒っている。
OOPS! ここは、バスロータリーでした。
SORRY!! すぐにどくから許してください。

まず目指すは、鎌倉の大仏。
カーナビが付いているのに、手元で地図を広げ、真剣に見入っているTOM。
何故――
「カーナビ見てると、事故っちゃうんだよね~」と恐ろしい言葉を返すMARK。
このドライブ、果たして、本当に大丈夫なのか?
とりあえず、後部座席から、CATHYと僕は、『カカオ99%』を二人に薦める。

大仏に行くはずが、駐車場のおじさんの薦めで、
長谷寺という寺に来てしまった。
でも、まぁ、なかなか伝統のありそうな寺である。

僕は、ここ最近、日本の寺が好きだ。
敷地内には、竹林があったり、池があったり、花が咲き乱れたり、鳥が鳴いたり。
この自然美を「和」と呼ぶとして、僕は、その「和」をこよなく愛す。
派手さはなくとも、全てが調和し、共存する色彩の美に、僕は心を静かに感動する。
邪念を洗い流すような澄んだ空気に身を任せてみれば、
境内を通り過ぎる風が、涼しさを運び込む。

長谷寺を後にし、大仏を拝む。
いつだったか、大仏の頭のイボイボは、脳みそが表面に溢れ出したものだと聞いた。
出来れば、聞きたくなかった。
「あれが当時流行っていた髪型だよ」と言われた方が良かった。
そんなことを思いながら、大仏を拝んだ。
大仏の周りには、外国人が目立つ。

次に目指すは江ノ島だ。
ちなみにMARKの車のBGMは、宇多田ヒカルの最新アルバムだ。
ノリノリに、海岸沿いを走る。
意外と多くの人が泳いでいる。
サーファーも多い。
「海岸に下りたいね」ということで、僕らも裸足になって、砂浜へ駆けていく。

いやぁ、波と戯れるのは良い。
気持ちが良い。
足の間を、必死に沖へと誘う波が心地良い。
気づけば、二時間くらい、波と遊んでいた。
子供のように無邪気になりながらも、
「濡れたらあかん!」という冷静さを持つ大人な僕らだった。
砂浜で城を作ってみれば、TOMが芸術肌を見せ付ける。
その辺りに落ちていた木の欠片と、海草のツタで、
あっという間に、城に門まで付けてしまう。

遊び疲れ、お腹を空かせた僕らは、食事の出来る場所を求める。
大通りに『焼肉食べ放題』の文字を見つけ、
迷うことなく、今夜の夕食は決まる。
疲れていたはずが、再びテンションが高まる。

久しぶりに、ひたすら肉を食った。
美味しかった。
普段は、ご飯を一杯弱しか食べない僕が、
二杯も平らげてしまうほど、肉が美味かった。
考えてみれば、いつもは室内でひたすら立ち続け、接客しているのだ。
それと同じ時間帯を、今日は外で、太陽の下で過ごしたのだ。
非常に健康的である。
ご飯が美味しい。

焼肉をつつきながら、日頃の愚痴を語り合う。
「愚痴」と言っても、ほとんどが、仲間内なら、笑い話になってしまう。
「辛かったよー」「大変だったよー」と言いながら、
笑いながら、失敗談を繰り広げることの出来る場所が、ここにはある。
それが嬉しい。
そして、お互いに、お互いが、同じような悩みや大変な想いをしていることを知る。
気付けば、「でも頑張るしかないよね」と言葉にするわけでもなく、
お互いの姿を励みにしている自分達がいる。
そんな仲間の存在を嬉しいと僕は思う。

「アイスクリームを食べたい」と言い出した僕に、皆が賛同してくれて、
また移動することになった。
「コンビニでも探そう」と移動を開始するも、コンビニが見当たらない。
やけに見つかる、ラブホテルの看板達。
やはり海の側は、愛を育む巣が、繁盛するのだろうか。

突然、「ただしとラブホテルって、イメージが一致しないよね」とCATHY。
MARKとTOMも、口を揃えて賛成する。
よく言われることではあるけれども、
「そうかな」と不思議がるのは当人である僕だけだ。
イメージでは無いらしい。
普通に入るけどね。

やっとコンビニを見つければ、それはもう茅ヶ崎の駅だった。
それでも、コンビニでアイスクリームを購入し、
コンビニの前で、蓋を開けた。
恋愛話に火が付き、盛り上がる。
その盛り上がり方が、中学生のそれみたいで、初々しい。
そもそも、コンビニの前でたむろしているのが、中学生みたいだ。
夏の空の下で、また仲間の絆を感じちゃったりする。
これで花火なんか出来たら最高なのに。

そのままオールでもしたい気分だったが、
明日があるので、きちんと帰ってきた。
帰ってきて、服を脱げば、シャツから出ていた部分の肌が、赤く焼けている。
少しヒリヒリするが、しばらくすれば定着するだろう。
シャワーを浴びながら、今日を振り返れば、
あっという間の一日だった。
「よく遊んだなァ」と呟いて、ほど良く疲れた身体を休ませる。

今度は、是非、旅行にでも出かけたいものである。
アウトドア派で、キャンプでもしたい。
もうそろそろ、日焼け止めを購入しなければいけない時期である。