とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

団粒土の働き

2016年09月01日 | 日記
昨日は一日中快晴で、台風の雨でぐっしょり濡れた畝の表土が昼過ぎにはすっかり乾いていました。


しかし、今朝畑に行って同じ畝を見ると、カラカラに乾いたはずの表土が黒々と湿っています。


そして、昼近くになり再び乾き始める表土

半乾きになると、畝の表面が団粒土で覆われているのがよく分かります。

土が団粒化されていくと、畝内部はスポンジのようにたくさんの隙間を持った構造になり、降った雨を外部へ流出させずに蓄えておけるようになります。蓄えられた水は毛細管現象によって少しずつ地表へ湧き上がるため、日中の陽射しで畝表面がカラカラに乾いても、日没後再び湿って野菜に水を供給します。
団粒層が厚みを増すほどに貯水タンクはより大きくなり、多雨の時は深部に水を退避させて表土過湿による根腐れを防ぎ、日照りの時は徐々に水を湧出させて野菜の生育を助けるという緩衝作用を持つようになります。
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