処暑を過ぎ、朝夕だいぶ涼しくなりました。今朝は畑の気温が14℃で、涼しいを通り越して肌寒く感じたほどです。
当地の夏は短く、30℃を超える真夏日が7月20日~8月10日の間に数日ある程度。お盆を過ぎると最高気温25℃前後の日が多くなってきます。
大根、カブ、白菜、小松菜などの秋野菜は生育適温(地温)が15℃~25℃ですので、丁度今時分から健やかに育つようになります。
その代わり生育に20℃~30℃を必要とする夏野菜達は茎葉の勢いがだんだん弱まり、実の付きも悪くなってきます。
たわわに実を下げている十六ささげも収穫できるのはあと半月ほどでしょうか。
本日お出しする予定の黄もちもろこしが数本余分に採れたので、我が家の食卓にも回しました。
一般に販売されているスイートコーンに比べると甘味が少ないですが、その分もろこしが持つ香りが強く感じられる気がします。種屋さんの説明には、「現在のスイートコーンに比較せず別の食べ物として味わうのが良い」とありますが、確かにそんな感じです。
甘いものが大好きな長男(5歳)はどちらのもろこしも喜んでばくばく食べますが、年のせいでしょうか、最近甘味が強いものが苦手になってしまい、個人的にはもちもろこしの方が食べやすく感じます。
もろこしにはアワノメイガなどの実を食い荒らす害虫がおり、一般栽培においては殺虫剤を入念にかけて綺麗な実が採れるようにします。当農園では、もろこしも無農薬で栽培しておりますため、虫食いのある実が時折混じってしまいますが、ご理解の上ご購入頂ければ幸いです。
昨日は昼から夜半まで雨が降り続きました。
一夜明けて恐る恐るトマトを見てみますと、赤く色づいた玉の首の辺りに小さく亀裂が入っていました。
乾燥を好むトマトにとっては雨が半日も続くと厳しいようです。
今年は水はけを良くするために土手でトマトを育てています。
雨が多くなる時期に入りましたが、なんとか耐えてたくさん実って欲しいものです。
一方、トマトの傍で育てている枝豆はこの雨を待ちわびていたようで艶々しています。
梅雨に発芽し、秋雨で登熟。枝豆は四季のある東アジア地域に適応した作物です。
しかし、欲張って秋雨前に早採りしようとすると、盛夏の日照りで実が太らず終わってしまうことがあります。
大干ばつの今年がまさにその状態でした。お盆に合わせて採るつもりだった早生の枝豆は全然駄目でした。
写真のものは完熟大豆用の品種で秋雨を受けてじっくりと登熟します。枝豆として食べると、粒が大きく濃厚な味わいがあり、食べ応えがあります。
枝豆農家の場合、動力ポンプで農業用水路から大量に水を引き上げて潅水し盛夏の出荷を可能にしているようですが、今年のような干ばつの場合には用水路自体が渇水するありさまで、かなり大変だったようです。
今年の浅間山麓は盛夏も5月に続いて記録的大干ばつ。
10cm以上掘らないと湿った土が出てこないくらいに畑が乾き切ってしまいました。
渇水中の無理な発芽で瀕死になった5月の教訓を踏まえて、今年は秋野菜播種後に敢えて発芽促進の水遣りをせず、畑全体を十分潤してくれるだけの大量降雨を待ちました。
お盆過ぎには降るだろうと期待していましたが、待てども待てども雨が降らず。。。
本日ようやくまとまった雨が降ってくれました。
秋雨前線が南下しているようなので、今後は曇りや雨の日が多くなりそうです。
この雨を活かしてスムーズに秋野菜が育ってくれると良いですが、はてさて。 (園主)