5月5日の立夏から10日経ち、冷涼な当地でもようやく小麦の穂が出ました。
小麦の出穂は1日の平均気温15℃程度が目安だそうですが、昼夜の寒暖の差が大きい当地の場合、晴れた日で早朝8℃~日中22℃といった具合です。夏野菜は5℃以下では低温障害を起こしやすく、更に3℃を下回ると降霜により枯れてしまう恐れがあります。小麦出穂を確認し一安心です。
また、これを機に、トウモロコシやカボチャなどの生育に比較的高温を要する夏野菜も播種適期を迎えます。発芽だけなら5月初旬でも可能なのですが、温度不足により初期生育が停滞すると虫や鳥の食害が致命傷になりやすいので、発芽後勢いよく伸びる今時分から播くのが良い気がしています。
当地の遅霜は例年5月13日頃が最後のようで、今年も夏野菜が無事育つ季節を迎えました。
筆不精なもので、長らく記事を書けておりませんでしたが、ぼちぼち畑の様子をお伝えしていければと思います。
さて、4月24日に1カ所4粒ずつ直播きしたズッキーニは本葉が伸び始めました。
ズッキーニは低温に強いのが特徴で、遅霜が降りるような朝の冷え込みにも肉厚な子葉がよく耐えていました。しかし、薄くて柔らかい本葉はそうもいかず、遅霜で焼けるかどうか際どいところです。
種を多目に播いておくと生育に数日の差が生じ、いち早く育ったものが霜にやられても、出遅れた株が生き残ってくれます。種に余裕があればの話ですが、1カ所10粒くらいにすれば、播種をもっと早めてもいけそうな気がします。
一方、何度か遅霜にやられて冷や冷やしたのがトマトです。
両手を広げたような子葉の間に小さな本葉が出始めました。4月20日頃の播種でしたが、本葉の展開は後に播いたズッキーニより遅れています。やはりズッキーニの方が幾分寒さに強いようです。
トマトは乾いた砂質土壌を好むとのことですが、確かに、土が湿った状態で朝の冷え込みに晒された時に冷害を受けていました。水遣りは朝行い、夕方には表土が乾いている状態にするよう心掛けないといけませんね。