とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

雨後

2016年09月13日 | 日記
秋雨前線がかかり、本日は未明から正午まで雨でした。

曇りがちの天候が続く中、白菜がじわじわと大きくなっています。秋分辺りから始まる結球期に入る前に、どれだけ大きく外葉を展開できるかによって最終的な玉のサイズが決まります。


乾き気味の柔らかい土を好む白菜は、湿った粘土状の固い土では直根が詰まってしまうために十分に育ちません。今年はライ麦の後作で白菜を試みていますが、ライ麦によって畝の団粒層が深められたようで、今のところ順調な生育ぶりです。
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団粒土の働き

2016年09月01日 | 日記
昨日は一日中快晴で、台風の雨でぐっしょり濡れた畝の表土が昼過ぎにはすっかり乾いていました。


しかし、今朝畑に行って同じ畝を見ると、カラカラに乾いたはずの表土が黒々と湿っています。


そして、昼近くになり再び乾き始める表土

半乾きになると、畝の表面が団粒土で覆われているのがよく分かります。

土が団粒化されていくと、畝内部はスポンジのようにたくさんの隙間を持った構造になり、降った雨を外部へ流出させずに蓄えておけるようになります。蓄えられた水は毛細管現象によって少しずつ地表へ湧き上がるため、日中の陽射しで畝表面がカラカラに乾いても、日没後再び湿って野菜に水を供給します。
団粒層が厚みを増すほどに貯水タンクはより大きくなり、多雨の時は深部に水を退避させて表土過湿による根腐れを防ぎ、日照りの時は徐々に水を湧出させて野菜の生育を助けるという緩衝作用を持つようになります。
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