江副 康成 鳥栖市の未来を語るブログ

鳥栖市議会議員として鳥栖市の未来に対する思いを語るとともに、その活動の様子を議会および議会外についてお知らせします。

ロボット振興会議

2010-08-02 11:28:23 | 宇宙・ロボット
平成22年度ロボット振興会議
平成22年度ロボット振興会議が北九州市のリーガロイヤル
ホテル小倉で行われました。新会長に安川電機の津田社長
が新会長に選出され、麻生福岡県知事と北橋北九州市長
のご挨拶の後、議事及び講演研究発表がなされました。

事業戦略として
ロボット産業振興会議の目標は「新たな先端成長産業である
ロボット関連産業の創出」ですが、事業戦略としては、会員
それぞれの立場で「情報発信」「研究開発」「「社会的機運の
醸成」「実証・市場開拓」することとなっています。

パナソニック(株)ロボット事業
今回の基調講演はパナソニック(株)ロボット事業推進センター
本田幸夫所長が「高齢化社会に挑戦するパナソニックのロボット
事業」と題して、10兆円グローバル企業の社長直轄新規事業
としては3年度を目処に1000億円の売り上げを達成できなけ
ればパナソニック(株)がやる事業としては厳しいものと受け止め
取り組んでいく意気込みを語られました。さすが社会に冠たる
地位を占められる会社だと思った次第です。

お客様の声を基に
新製品のコンセプトとしてすごいと思ったのは「介護から自立へ」
という考えに立ち、患者のハンディキャップを患者の意思自尊心を
最大限に配慮した方法論を求めて試行錯誤されている姿勢です。
もともとパナソニックはカスタマサービスがどこよりも優れ、お客様
の声を基に製品を組み替えることで市場から高い評価をえてきた
会社です。ロボットが人に使えるサービスマンサービスウーマンの
役割が期待される中、最も期待される会社です。


ロボット産業と鳥栖
高齢者社会を如何に豊かなものにするかは今後人類共通の課題と
も言えます。もっともよりよいサービスが求められている分野です。
九州は安川電機を始め特に北九州に優秀な企業が集積しています。
また、福岡県はロボット特区として先進的な試みが国家的にホロー
されている所です。そこに隣接する鳥栖市として出来ることは色々
あるように私は思います。

世界から尊敬される日本
最後に、「社会的機運の醸成」という事業戦略のカテゴリーに入ると
思いますが、本田所長の講演で特に印象に残ったこととして、「移民
かロボットか」という話がありました。生産年齢人口の減少を移民で
補うという主張は根強くありますが、もの創り国家日本としてロボット
を明確に選択していただきたいと私も思います。それはその分野で
高い付加価値を創造する力が日本にはあると確信するのみならず
移民は程度の差はあれ移民される方々の家族や社会を分断すること
にあるからです。

SFの世界を身近なものに
そして、そのロボット社会を構築する重要な問題として、人がする仕事
とロボットにさせる仕事を明確に分けるレギュレーション法規制が求め
られるということを本田先生からご指摘されました。
これはもうSFの世界というよりも現実的なものとして未来社会を想像
しながら、役割分担の合意を形成しなければならないということです。
私も微力ながら一生懸命取り組んで生きたいと思います。