高い支持率の新政権
鳩山内閣の支持率が70%を越し、それに呼応するか
のように各国の新政権への期待の高まりを感じます。
そうした現象をどう捉え、いかに体制を整えるかは今後
の日本が国際社会で重要な地位を占める上で大変
肝要なことです。
小泉政権とは
以前、小泉内閣が自民党の派閥力学、順送り内閣へ
のアンチテーゼとして、最弱総裁候補を判官贔屓宜し
く、総裁選で党員引いては国民が直接選んだ気分で
人気の高い首相として誕生することとなりました。
その掲げるテーマは構造改革、つまり国内産業を海外
資本に開放し、バブルで金を積み増し目先の利益に
走った銀行が抱える多額の不良資産を償却することに
より少数精鋭で再出発させるというものでした(企業に
よる地道な構造改革が多数試みられ成功例もあること
は言うまでもありませんが)。
それは太平洋戦争の結末が8月15日の敗戦で国民
が屈辱の厳しい反省の日々を送らなければならなか
ったように、第二の敗戦の戦後処理として受け入れな
ければならない厳しいペナルテイーだったのかも知れ
ません。
その後、追い詰められた小泉首相が郵政解散というお
芝居をうって出ることになりました。郵政は改革の本丸
とのよくわからない台詞で、「昔、こんなことを言って首
相になったかなという回想の中から出てきたような突飛
な争点で、選挙を劇場タッチで自分の信念の為に命を
投げ出すかのような雰囲気に国民が酔い痴れたおかし
な総選挙となりました。
安定多数の下での高い国際的信頼感
しかし、3分の2を上回る勢力を得ることとなり政権基盤
が安定し、ブッシュ大統領、ブレア首相の米英首脳から
は高い期待と信頼を得ることとなり、強固な日米英同盟
を築くこととなりました。その後の結末をどう評価するか
は別にして、今の日本はその時と同様に、国内のねじれ
状態が解消され、諸外国の高い期待と注目を再び浴びる
チャンスを得ることになりました。日本国民として是非鳩山
首相には日本国のラストチャンスが到来したとの厳粛な
気持ちで、名誉ある国際的なリーダーシップを執っていた
だきたいと思います。
小沢一郎という政治家
それと合わせ私は小沢幹事長に大変期待しています。
長らく日本の成長の舵取り役を担ってきた自民党の大幹
事長として辣腕をふるってこられ、二大政党制という新た
なパラダイムの中で今度は政権交代を果たした政権与党
の幹事長を務められるということは憲政史上初めてのこと
ではないかと思います。将来の世界国家の有り様を自分
の言葉で語ることが出来る理想主義者である一方、パワ
ーゲームである現実の政治の世界で常に力を溜めてこら
れたそのリアルな行動には大いに私の期待を満たしてく
れます。
水と油でない二大政党の必要性
この20年余りの日本の経済的心理的停滞の中で虚心に
反省すれば、二院制にまつわるねじれ現象の中で、政治
的停滞空白の弊害が、二院制の慎重審議という建前論よ
り圧倒的に目に付きました。是非、一院制により時代に必
要な政策や布陣を擁する大政党がタイムリーに国民に選
ばれる仕組みを検討していただきたいと希望します。
自民党であれ、民主党であれ日本がひっくり返れような
水と油のような異質性は二大政党間にはないと思います。
国民が安心して当面の政権運営を託せる選択が可能とな
るよう政治状況を整備できるのは小沢幹事長なくしてありま
せん。
小沢幹事長には歴史に誇れる仕事をされるよう期待します。
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