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江副 康成 鳥栖市の未来を語るブログ

鳥栖市議会議員として鳥栖市の未来に対する思いを語るとともに、その活動の様子を議会および議会外についてお知らせします。

4.水道事業について

2013-09-11 20:44:08 | 鳥栖市議会
4.水道事業について

江副; 4.水道事業について 鳥栖市のセールスポイントとして豊富な水を挙げることがあり、節水を必要とするような事態に陥ったことがない安定した水道事業が引き合いに出されます。宝満川と筑後川特に筑後川の水は枯れることなく豊富な水が年間を通して流れています。私は鳥栖市が保有するダム利用権につきその不活用の問題点と会計処理の問題点を以前の一般質問でご指摘させていただきました。会計処理につきましては私の見解のように次の予算時から組み直していただき大変嬉しく思っています。一方ダム利用権の不活用の問題点については私の方が若干見方を改めたいと思います。鳥栖市の水資源は実際問題福岡県と大分県の広大な緑、森林によって育まれています。そうした自然の恵みを安定的に利用するためにダムが作られています。そうした事を慮ればダム利用権に定められた水量を使おうと使うまいと一定の負担金を出すのは当然だと考えます。しかし、そういう現実を直視すれば、鳥栖市の豊富な水という自慢のものが、実は他人任せだったという脆弱性を感じないわけにはまいりません。鳥栖市の水道事業から得た利益を鳥栖市の将来の水資源確保のために鳥栖市の山々、緑のために投資するようなお考えはありませんか。他市の事例を加味しながらご答弁ください。

立石部長; 江副議員のご質問にお答えします。
 議員ご案内のとおり、本市の水道水の水源は筑後川水系の宝満川でございますが、残念ながら、現在、宝満川の水質は良好という状況にはございません。したがいまして、小森野堰を介して宝満川に流入する筑後川本流からの分流水により、一定の水質を保持している状況でございます。
 議員ご指摘のように、ダム使用権の負担金は、筑後川の水源のひとつである江川ダム及び寺内ダムの水質保全等の経費も含まれているものでございます。
 水源地域の森林の緑に投資することについて、水道水源を市外に依存している福岡市の事例を申し上げますと、ダム周辺地域の過疎化、林業従事者の高齢化などにより、森林の荒廃が進み、水源かん養機能が低下し、安定的な水源の確保が難しくなってきていることから、平成9年度に「福岡市水道水源かん養事業基金」を設置されております。
この基金では、筑後川上流の水源地域の自治体と連携・協力し、水源林の整備を促進したり、水源地域において市民参加による育林活動などの交流事業を実施したり、市民団体が行う植樹や下草刈りなどの育林活動への助成などが行われております。
また、福岡市など17市町で構成する福岡都市圏広域行政事業組合では、使用する水道水の約3分の1を筑後川に依存していることから、平成17年度に「流域連携基金」を設置し、「筑後川のめぐみフェスティバル」などの交流事業や森林保全支援、地域振興支援や環境対策支援などの事業が行われております。
また、この「流域連携基金」が設置後10年を迎えることから、筑後川流域の自治体のひとつとして本市にも、今後の筑後川水源保全の取組について、連携を呼びかけられているところでございます。
なお、水道事業の利益を本市の山々の緑のために投資することについてのご質問でございますが、本市の水道水の水源は筑後川水系であることから、効率的かつ合理的な経営が求められる公営企業である水道事業といたしましては、水源地域となっていない本市の森林へ投資することは、現時点では難しいと考えているところでございます。
以上ご理解賜りますよう申し上げまして、ご答弁とさせていただきます。


江副; 福岡市水道水源涵養事業基金の例を引用しながらのわかりやすい具体的なご答弁大変有難うございました。私が意図するところは水道事業の黒字の一部を基金として確保し、鳥栖市の将来の水源林整備のための安定した財源に出来ないかという投げかけでありました。立石町にはお手水の滝に行く道筋に金の水というところがあります。ここは昔、道行く人の水飲み場として大事にされていたところです。私が小学校の時の九千部登山の時にはまだその水を飲んだ記憶があります。その他にもきれいな水を飲めるところは色々とありました。豊かな山の豊かな土壌に吸収されたきれいな水が年間を通して安定的に川に流れ出せば鳥栖市水道事業のすべての水源とは言いませんが、水源の一部としてでも利用できるようになるのではないでしょうか。そうした長期ビジョンに基づいた鳥栖市内水源林計画を定めれば、水道事業の将来への投資として基金を拠出できるのではないでしょうか。私は努力すれば現時点でも可能なのではないかと私は思います。霞が関で制度設計をもっぱらされていた安東副市長には鳥栖市のような地方都市でも身の丈にあった制度設計の方法を是非御伝授いただければと期待いたしております。


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