野田順康 

つぶやき

成長の限界

2013-10-19 20:12:56 | Weblog
最近はブログらしく論文とかは載せないようにしています。気軽に書かせてください。
後期の授業で学生諸君に「成長の限界」を読んでもらっています。もちろん原書。
1972年にローマクラブが出した報告書の2002年アップデイトバージョンです。エコロジカル・フットプリント(要約:人類が生き抜くために必要な消費量)は1998年に地球の許容量を超えたと言っています。正しいと思います。結果的に、地球の温暖化は進み、食料、鉱物資源を始めとする人類生存のために必要な資源の奪い合いが始まっています。地域紛争くらいで収まってくれないかと心配です。このような中、平和を維持するために、我々先進国が生活水準を下げざるを得ないことは自明の理でしょう。
今の政治は非常に短絡的です。この場に及んでも経済成長を旗頭にせざるを得ない。2050年には1億人を切り、今世紀末には6000万人になってしまう日本が経済で勝負することが不可能なことも自明です。経済ではない日本民族の信頼性をどうやって維持、強化するかを議論するのが今の政治に求められることではないでしょうか?何時になっても、日本と付き合っていれば学ぶことが多いと言われる国家でありたい。


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