季節はずれの台風が来るみたい
昔の出来事を思いだした
13年も前の事。
家族でグアムへ行った事。
12月だというのに、大きな台風が来ていた。
出発する時、台風の影響で、着陸できずに帰ってくるかもしれないが、
それでもいいか?という条件のもとに飛んだ
無事に着いたが、どんより曇っていて、風が強く、遊びに行く雰囲気は無し
コンドミニアムにしたから、お米や缶詰等は持っていたが、念のため
売店で食料を買い足した。
それで助かった
その夜から、風雨は増し、8階建てのマンションのような建物は
揺れ、分厚い窓は、強風で膨らんだ、
その状態で3日間閉じ込められた
人類観測史上初めてのBIG台風・・名前は「パカ」
馬鹿でなくPAKA
不幸にも、日本人が事故にあって亡くなった事もあり、
日本でもだいぶニュースになった。
食料も底をつき、お菓子で空腹を満たしていた。
ホテル側から内線電話があって、「食事を用意しました。様子を見て、
部屋までお届けしますから、絶対外に出ないでください」
はい、もちろん出ようなんて思えないくらい殺人的な風
目の前のヤシの木は、根こそぎ倒れていたし、時々どこかの部屋のガラスが
割れた音はするし、前の棟の屋根のカワラはどんどん飛んでいくし・・・
テレビをつけても、どの局も止まった映像のままだ。
きっと、テレビ局のスタッフも家のほうが心配で帰ったのだろう・・・
と思えるくらい、そのまま放り出した感じで止まっている。
台風の情報も止まったままだ。
日本では考えられない。
結局、食事はこなかった・・・・
建て物の下までは、車で来ることができたのだが、エレベーターから
降りて各部屋をつなぐ廊下を歩くことが出来なかったのだ。
仮に、玄関まで来ることができたとしても、ドアを開けた瞬間に南側の
窓が割れたのではないだろうか・・・
今思うと何をして時間をつぶしたのだろう・・・
救いは、広いリビングがあった事。
台風が去って、街にでて驚いた。
車は仰向けになって、他の車の上にのっかっている
電柱はたおれ、電線は道路を這っていた。
このような、海に面したステキなホテルは、海側の窓のほとんどが
割れていた
泊り客に聞くと、停電でエアコンが止まり、地獄のようだったと
聞いた
もちろん、食事の提供も断水のため無(屍)
私達の泊ったホテルは山の中にあったため、自家発電していて
停電・断水はまぬがれたし、風の被害もわりと少なかった。
街は復旧作業で精いっぱいで、旅行者に対するサービスなど二の次だった。
そんな中、ビーチへ行ったけれど、青い海ではなかった
レンタカーを借りて島を一周したけれど、台風の爪痕を確認するような
ドライブ
でも。
一生絶対忘れないグアム旅行になった事は間違いない