Tosh!'s Blog

ただ生きるな善く生きよ(ソクラテス)

time will tell

2011-08-24 07:29:18 | うつ

Time will tell 時間がたてばわかる Cry だからそんなあせらなくたっていい
Time will tell 時間がたてばわかる Cry 明日へのずるい近道はないよ
きっと きっと きっと...
宇多田ヒカル「time will tell」より...

「うつ」と云う病気を簡単に説明しよう。人間も神経伝達に電気信号が流れる。電化製品に回路基板がある様に、回路に過電流が流れるとヒューズが飛ぶ。ヒューズは回路基板を守る為に組み込まれている。人間の神経にもヒューズに相当する仕組みが有る。過度なストレスを抱えるとそのヒューズに相当する機能が働き電気信号を遮断する。簡単に言うと「うつ」とは、ヒューズが飛んだのだ。生命を司る脳と云う複雑な回路を守る為に、ヒューズが飛んだのだ。

神経細胞は物理的に連続して連なっていない。神経細胞間には隙間があり、電気信号を伝達する為に、その隙間を神経伝達物質が隣り合う神経細胞に信号を伝える役目を果たしており、それがヒューズに相当する。ヒューズを交換しても、過電流である過度なストレスと云う根本を直さないと、またヒューズが飛ぶ。

脳の神経ネットワークは複雑であるが故に、何処のヒューズが飛んだか迄は判らない。故に、人それぞれ「うつ」に依る症状に個人差がある。現代医学の薬物療法は対処療法でしか無く、飛んで壊れたヒューズを無理矢理一時的に繋げているだけ。根本的な原因の過電流である過度なストレスを直さないから、薬物で一時的に繋げても直ぐに断線する。ヒューズを知らないなら、電球が切れるに置き換えると良い。

根本的ストレスを無くさないと「うつ」は治らない。治っても同じストレスを浴びるとまた「うつ」になる。「うつ」を再発させない為には、ストレスとなるマイナス要因をプラス要因だと考え方を変える必要がある。

世の事象はすべからく、善・悪、陰・陽、プラス・マイナス、メリット・デメリット、ポジティブ・ネガティブ、表裏一体である。どう捉えるか次第である。ある所では常識が非常識である様に。或る人がショックを受ける様な事象でも或る人は平然としていられる様に。

私はこのブログでマスコミ批判をしているが、マスコミが真摯に全てを報じると暴動が起こるかも知れない。マスコミが嘘をつく、或いは事実を隠す事で暴動が抑えられているとも捉えられる。

どんな極悪人でも良心が全く無い訳ではない、どんな善人でも全く悪心が無い訳でない。極刑として良心を信ずる人は死刑廃止を唱えるし、死刑を実施する事で良心が極悪非道な行為を抑える効果もある。

例えば自動車事故に依る死亡者数は’90年には年間1万人以上だったが、自動車メーカーもパッシブセーフティからアクティブセーフティと云う概念に切り替え、’09年に年間5千人以下に減少した。

今年の福島第一原子力発電所の被災に依る事故も、或る意味契機だった。より安全な原子力発電にシフト出来たし、CO2削減に貢献しただろう。が、脱原発と云う選択をしてしまった。今ある核燃料を移動可能にする迄には冷却期間が必要であり、それには数年は必要だ。その間にまた同規模の地震が起こらないと云う保証はないし、同じ事故が起こらないとも限らない。更に、将来原発を解体処理すべき若者の原子力工学への道を閉ざしはしないかと懸念せざるを得ない。確かに放射能汚染は深刻だ。それを処理する技術者は将来も必要であり、原子力工学を志す若者が減少するであろう脱原発宣言は致命的である。目先の事象にヒステリックに反応しては誤った道を行かざるを得ない。

死傷者をゼロに出来ない自動車の利便性を重んじて良しとし、自動車の死傷者を極端に下回る原発事故にノーとは、目に見える恐怖より目に見えない恐怖の方が余程恐ろしく、人々を不安にさせるのだと改めて知る事となった。

恐らくその根底には、一つとして、民間企業はまだ信用出来るが、国は信用出来ないと云う心理があると推察する。民間企業は概ね客の要望を聞くが、議員や公務員は概ね市民の意見を反映しない。前者は不満の出る前にと先手先手を打つが、後者は後手後手だ。

さて、「うつ」に話しを戻そう。「うつ」患者の多くが喫煙者と云うリサーチがあった。精神科医の中には禁煙を推奨しない医師も居る。喫煙者なら気分が落ち着く、集中力が増すと云う感覚を覚える筈だ。喫煙でドーパミンが放出される生理反応だからだ。それを裏付けるのは禁煙治療薬の経口薬で、ドーパミンの放出を抑え、喫煙に依る快楽を得られなくする。抗鬱薬でノルアドレナリンを操作するが、ドーパミンはそのノルアドレナリンの前駆体である。つまり、ドーパミンがノルアドレナリンに変化する。簡単に言うと、煙草もまた「うつ」患者の精神安定剤である。当然乍ら「うつ」の原因を解明出来ていないから反対意見もある。喫煙者の方が「うつ」に罹り易いと云った論調もある。

日本禁煙学会は「喫煙と精神疾患のつながりを断ち切る」と銘打った論調を主張しているが、副流煙を吸わされる者にとって喫煙者に罰金を科すべきだとさえ言う日本禁煙学会は、偏向極まりなく、私に言わせば「日本嫌煙学会」である。アメリカ社会に於いてデブは自己管理が出来ていない証拠だと就職難に追われた様に偏向思想と同じ。

もし仮に、煙草の販売禁止になったとしても、肺がんや脳梗塞が一掃されると思えますか?有り得ない!煙草の煙より自動車の排気ガスの方がよっぽど身体に悪い。

「うつ」患者には不安が付き纏う。物事をネガティブにしか見えないし、人間不信に陥り、人混みが嫌いだし、恐いとすら感じる。然し、精神が比較的安定している時にこう考えれば良い。5年後、10年後、今と同じ自分が居るだろうか?きっと、また以前の様に仕事を家事をしている自分を想像出来るだろう。

その希望が「うつ」であるあなたを癒すであろうし、自殺を思いとどませるだろう。