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VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

歩生蓮を読み込もう その7

2025-03-24 06:37:09 | 永遠の桃花

連宋が 天界に戻って  懲罰を受ける会議に

かけられる際  北海からやって来た兄  桑籍は

今回 連宋が起こした騒動は てっきり 長依が

関係しているものと思い込んでいた。

しかし  思惑は大きく外れ  長依は全く蚊帳の外

長依に対して 何も思いの無い連宋の気持ちを

知って 愕然とする桑籍だった。

 

長依の転生である姻蘭公主は  成玉に嫉妬し、

連宋に執着して いくつもの醜態を晒してしまう。

そのせいで  永遠に人間界で輪廻する事に・・・

連宋との蜜月を過ごした後  十花楼に戻った

成玉は  宮中でマウントを取ってくる姻蘭に

もう貴女は天界に戻る事は無いと言い放つ。

長依とは  元は少かん神と祖てい神が命をかけて

人間を凡界に送る為に若木之門を開けた時

消えゆく二人の気のエネルギーの一部を

紅蓮にいれて残したもの。

しかし  長依は祖てい神でも少かん神でも無い

長依という新しい個性なのだと語られている。

これは  桃花シリーズの主題でもある「転生」

「輪廻」というものが持つ  一つの側面とでも

言おうか、別の肉体に入った時点で  また別の

個性を持つことを暗にほのめかしている。

 

そして  祖てい神も  今 最後の業を成就する

成玉の人生を順調に終えようとしているが、

はたして・・・・?

といったところです。

 

101話で  祖てい神の神使い  殷臨(人間界では 朱とう)

と帝昭儀(人間界では李明楓)の間で語られた事。

殷臨は祖てい神の復活を絶対に失敗させるわけには

いかないという強固な信念の元  自分の全てをかけて

いた。

今回 祖てい神の  最後の転生である成玉は この人生

において まだやり残している業を全て達成せねば

ならない。失敗させるわけにはいかないのだ。

成玉は幼いうちに父と母を立て続けに失った。

これは 彼女が学ばなければならなかった第一の

痛み。成人してからようやく得られた友人は

彼女の為に死んだ。これは第二の痛み。

また、彼女は敏達王子に嫁ぎ 彼が早逝する事で

学ぶ第三の痛みがあった。そして産んだ子供を

亡くす予定で、 子を失う痛みがあった。

この過程で 彼女は 過去の十六世において

本当の意味で習得出来たとは言えなかった

消極的な感情を学ぶ事ができる。

彼女は 焦燥、緊張、憤怒、憂鬱、悲傷、苦痛、

恐怖、絶望という感情がどのようなものか

はっきりとわかるようになる。そして、

最も重要なのは  怨恨というものがどういう

思いかを知る事だった。しかし、この完璧な

情の業、生死の業が 水神(連宋)によって

壊されてしまった。

だから私(殷臨こと朱とう)は、彼女の為に

新たな業を作り出すしかなかった。

 

そう、成玉が連宋を待つ7年間 眠っていられる

薬がなくなったのも、仙界へ成玉を送る為の

朱とうの策略だった。

若木之門を開けた時 朱とうは 成玉を突き飛ばし

一人雪山に放り出したのだった。

昭儀は二人を尾行して 一緒に仙界に入る時

成玉を突き飛ばす朱とうを目撃した。

 

 

 


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