こんばんは、鶏屋toriyaです。
時間が取れませんので、簡単な記事にします。
海上自衛隊のインド洋補給活動の件です。
海自給油 米が燃料転用否定 国防総省 「海上阻止行動で消費」 西日本新聞2007/10/11
【ワシントン10日田端良成】海上自衛隊がインド洋で米艦船に給油した燃料が、認められているアフガニスタンでの対テロ戦ではなく、イラクでの軍事作戦に転用されたのではないかと指摘されている問題で、米国防総省は10日、給油実態を明らかにしたうえで転用を否定する声明を発表した。
「イラクでの軍事作戦に転用されたという懸念は見当違い」と結論付けている。
■上の記事だけ見ると、いかにもアメリカが単独で発表したように見えますが日本政府が頼んだようです。
燃料転用否定を日本に回答=海自給油で米国防当局者 時事通信 2007/10/08
【ワシントン8日時事】海上自衛隊がテロ対策特別措置法に基づきインド洋で米軍艦艇に提供した燃料がイラク戦争に転用された疑いが指摘されている問題で、米国防総省当局者は8日、日本政府の照会に対して転用を否定する回答を公式に行ったことを確認した。
■この件に関して、今から4年前の参議院防衛委員会で日本共産党小泉親司氏にほじくり返されていたようです。米第五艦隊のホームページにも言及しています。偶然にも防衛大臣は石破茂氏。回答は、今とほぼ同じ内容です。私が左側ブックマークしている青山貞一独立系メディア今日のコラムの中から引用します。( 独立総研青山氏ではない。 )
テロ特措法:海上自衛隊はアフガンでなくイラクへ補給していた!?青山貞一
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-col10090.html
掲載日:2007年9月2日、9月3日追記
2007年8月31日、深夜のテレビ朝日、「朝まで生テレビ」に出演した江田憲司衆院議員は、非常に重要な問題提起をされた。それは、日本のテロ特措法に基づきインド洋上で米英に燃料補給してきたのは、アフガンではなくイラク戦争への燃料補給であるというのだ。
江田憲司衆院議員の「朝まで生テレビ」における発言趣旨は以下の通り。
①海上自衛隊の燃料補給艦は米英の補給艦に補給している。
出所:自衛隊・防衛省発表資料
②2001年から2007年まで自衛隊が米補給艦に補給した油の8割5分、量で30万キロリットル以上はイラクの自由作戦に使われている。
出所:米海軍第5艦隊のホームページ
United States Naval Forces Central Command and 5th Fleet
③イラクの自由作戦で、日本のイージス艦「きりしま」と護衛艦「はるさめ」は高度な通信能力で同盟軍の艦船を支援。 補給艦「ときわ」はイラク南部を空爆した空母キティーホークなどに給油してきた。
出所:米横須賀基地、機関誌シーホーク、2003年
④歴代防衛庁長官、防衛庁、防衛省は上記事実を知っており、国民を騙していた。
江田議員発言の出典:
2007年8月31日のテレビ朝日、朝まで生テレビ
「 テロ特措法:アフガンではなくイラク戦争への補給」
YouTube:http://www.youtube.com/watch?v=HKviUdWOUaU
■そして今、報道を賑わしているのがこれです。
ピースデポ調査・緊急報告
海自艦が給油した米艦はイラク作戦に使用した
http://www.peacedepot.org/media/pcr/mediarelease3/oil.htm
●根拠文献
2004年から2006年にかけ、米情報公開法による請求、あるいは海軍歴史センター(米ワシントンDC)における閲覧によって得られた。
1.米給油艦ペコス(T-AO197)の航海日誌
2.米空母キティホーク(CV63)の航海日誌
3.米巡洋艦カウペンス(CG63)の航海日誌
4.米空母キティホークの2003年司令官年次報告
■日本共産党の機関紙赤旗新聞より引用
主張 海自の米艦給油 素直に脱法行為の事実認めよ 2007年9月28日(金)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-09-28/2007092802_01_0.html
米海軍軍事海上輸送軍団の機関誌『シーリフト』も、「『イラクの自由作戦』の期間中、ペルシャ湾で燃料を受け取る」と書いています。
キティホークがイラク作戦を実施していたことは明白であり、日本の給油が即イラク作戦支援となるのはあきらかでした。
このイラク作戦への流用を隠すためにもちだしたのが、給油の量は八十万ガロンではなく二十万ガロンという説明です。キティホーク艦長が日本から受け取ったのは八十万ガロンだといっているのに、日本政府は二十万ガロンだといい続けたのは、少量なので空母がペルシャ湾に移動しイラク作戦をおこなうことにはならないという筋書きにするためです。
この詭弁(きべん)を主導したのが当時、テロ特措法案の主務大臣であった福田康夫官房長官(現首相)です。福田氏は、二十万ガロンはキティホークが「ほとんど瞬間的に消費してしまう」ので「イラク関係に使われることはあり得ない」とまでいいました。
給油量が八十万ガロンだったと防衛省が認めたことは、同空母のイラク作戦への給油の流用を認めたのと同じです。
しかも、市民団体ピースデポが入手した米海軍の航海日誌には、海上自衛隊から八十万ガロンを受け取ったキティホークが、給油直後にペルシャ湾に入り、イラク作戦を実施していたと明記しています。
昨年三月自衛隊の補給艦「ときわ」が給油した米駆逐艦「ディケイター」は、空母「ロナルド・レーガン」とともにイラク作戦を実施中だったと米海軍ニュースが伝えたように、流用はいまも続いています。
■疲れたので、この辺でやめときますが(苦笑)イラク作戦に使われ公表された艦船名はまだありました。
自民党と公明党のカルト集団は、『 対話という化けの皮 』をかぶり『 審議は十分尽くされた! 』の掛け声で衆議院強行再可決を行うでしょう。
最期にニュースをもう一本。
インド洋補給艦、航泊日誌を破棄・防衛省が保存期間内に 日本経済新聞 2007年10月15日
インド洋での海上自衛隊の給油活動を巡り、防衛省が補給艦「とわだ」の航泊日誌の一部を保存期間中にもかかわらず破棄していたことが16日分かった。同日午前の民主党の外務防衛部門会議で明らかにしたもので、2003年7月から11月分までの日誌を今年7月に破棄したという。
防衛省は別の補給艦の航泊日誌について「保有しない」と説明した後、衆院予算委員会に一転して提出するなど管理の不手際が相次いでいる。 (13:59)
( ※別の補給艦というのが今問題になっている、2003年2月25日に米空母キティーホークに使われた燃料を間接給油した『 ときわ 』です。 )
時間が取れませんので、簡単な記事にします。
海上自衛隊のインド洋補給活動の件です。
海自給油 米が燃料転用否定 国防総省 「海上阻止行動で消費」 西日本新聞2007/10/11
【ワシントン10日田端良成】海上自衛隊がインド洋で米艦船に給油した燃料が、認められているアフガニスタンでの対テロ戦ではなく、イラクでの軍事作戦に転用されたのではないかと指摘されている問題で、米国防総省は10日、給油実態を明らかにしたうえで転用を否定する声明を発表した。
「イラクでの軍事作戦に転用されたという懸念は見当違い」と結論付けている。
■上の記事だけ見ると、いかにもアメリカが単独で発表したように見えますが日本政府が頼んだようです。
燃料転用否定を日本に回答=海自給油で米国防当局者 時事通信 2007/10/08
【ワシントン8日時事】海上自衛隊がテロ対策特別措置法に基づきインド洋で米軍艦艇に提供した燃料がイラク戦争に転用された疑いが指摘されている問題で、米国防総省当局者は8日、日本政府の照会に対して転用を否定する回答を公式に行ったことを確認した。
■この件に関して、今から4年前の参議院防衛委員会で日本共産党小泉親司氏にほじくり返されていたようです。米第五艦隊のホームページにも言及しています。偶然にも防衛大臣は石破茂氏。回答は、今とほぼ同じ内容です。私が左側ブックマークしている青山貞一独立系メディア今日のコラムの中から引用します。( 独立総研青山氏ではない。 )
テロ特措法:海上自衛隊はアフガンでなくイラクへ補給していた!?青山貞一
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-col10090.html
掲載日:2007年9月2日、9月3日追記
2007年8月31日、深夜のテレビ朝日、「朝まで生テレビ」に出演した江田憲司衆院議員は、非常に重要な問題提起をされた。それは、日本のテロ特措法に基づきインド洋上で米英に燃料補給してきたのは、アフガンではなくイラク戦争への燃料補給であるというのだ。
江田憲司衆院議員の「朝まで生テレビ」における発言趣旨は以下の通り。
①海上自衛隊の燃料補給艦は米英の補給艦に補給している。
出所:自衛隊・防衛省発表資料
②2001年から2007年まで自衛隊が米補給艦に補給した油の8割5分、量で30万キロリットル以上はイラクの自由作戦に使われている。
出所:米海軍第5艦隊のホームページ
United States Naval Forces Central Command and 5th Fleet
③イラクの自由作戦で、日本のイージス艦「きりしま」と護衛艦「はるさめ」は高度な通信能力で同盟軍の艦船を支援。 補給艦「ときわ」はイラク南部を空爆した空母キティーホークなどに給油してきた。
出所:米横須賀基地、機関誌シーホーク、2003年
④歴代防衛庁長官、防衛庁、防衛省は上記事実を知っており、国民を騙していた。
江田議員発言の出典:
2007年8月31日のテレビ朝日、朝まで生テレビ
「 テロ特措法:アフガンではなくイラク戦争への補給」
YouTube:http://www.youtube.com/watch?v=HKviUdWOUaU
■そして今、報道を賑わしているのがこれです。
ピースデポ調査・緊急報告
海自艦が給油した米艦はイラク作戦に使用した
http://www.peacedepot.org/media/pcr/mediarelease3/oil.htm
●根拠文献
2004年から2006年にかけ、米情報公開法による請求、あるいは海軍歴史センター(米ワシントンDC)における閲覧によって得られた。
1.米給油艦ペコス(T-AO197)の航海日誌
2.米空母キティホーク(CV63)の航海日誌
3.米巡洋艦カウペンス(CG63)の航海日誌
4.米空母キティホークの2003年司令官年次報告
■日本共産党の機関紙赤旗新聞より引用
主張 海自の米艦給油 素直に脱法行為の事実認めよ 2007年9月28日(金)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-09-28/2007092802_01_0.html
米海軍軍事海上輸送軍団の機関誌『シーリフト』も、「『イラクの自由作戦』の期間中、ペルシャ湾で燃料を受け取る」と書いています。
キティホークがイラク作戦を実施していたことは明白であり、日本の給油が即イラク作戦支援となるのはあきらかでした。
このイラク作戦への流用を隠すためにもちだしたのが、給油の量は八十万ガロンではなく二十万ガロンという説明です。キティホーク艦長が日本から受け取ったのは八十万ガロンだといっているのに、日本政府は二十万ガロンだといい続けたのは、少量なので空母がペルシャ湾に移動しイラク作戦をおこなうことにはならないという筋書きにするためです。
この詭弁(きべん)を主導したのが当時、テロ特措法案の主務大臣であった福田康夫官房長官(現首相)です。福田氏は、二十万ガロンはキティホークが「ほとんど瞬間的に消費してしまう」ので「イラク関係に使われることはあり得ない」とまでいいました。
給油量が八十万ガロンだったと防衛省が認めたことは、同空母のイラク作戦への給油の流用を認めたのと同じです。
しかも、市民団体ピースデポが入手した米海軍の航海日誌には、海上自衛隊から八十万ガロンを受け取ったキティホークが、給油直後にペルシャ湾に入り、イラク作戦を実施していたと明記しています。
昨年三月自衛隊の補給艦「ときわ」が給油した米駆逐艦「ディケイター」は、空母「ロナルド・レーガン」とともにイラク作戦を実施中だったと米海軍ニュースが伝えたように、流用はいまも続いています。
■疲れたので、この辺でやめときますが(苦笑)イラク作戦に使われ公表された艦船名はまだありました。
自民党と公明党のカルト集団は、『 対話という化けの皮 』をかぶり『 審議は十分尽くされた! 』の掛け声で衆議院強行再可決を行うでしょう。
最期にニュースをもう一本。
インド洋補給艦、航泊日誌を破棄・防衛省が保存期間内に 日本経済新聞 2007年10月15日
インド洋での海上自衛隊の給油活動を巡り、防衛省が補給艦「とわだ」の航泊日誌の一部を保存期間中にもかかわらず破棄していたことが16日分かった。同日午前の民主党の外務防衛部門会議で明らかにしたもので、2003年7月から11月分までの日誌を今年7月に破棄したという。
防衛省は別の補給艦の航泊日誌について「保有しない」と説明した後、衆院予算委員会に一転して提出するなど管理の不手際が相次いでいる。 (13:59)
( ※別の補給艦というのが今問題になっている、2003年2月25日に米空母キティーホークに使われた燃料を間接給油した『 ときわ 』です。 )