2024/05/25(土) 19:45 0 4
千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で「PIST6 Championship」の「5月第4戦」が25日から開幕。前検日、タイムトライアルで自己ベストを更新した還暦間近のベテランレーサー・宮倉勇に話を聞いた。
60歳、世間一般で言えば定年退職の年齢であり、還暦として人生の節目とされる年齢である。時代は変わり、もちろん働き続ける人も少なくない。
競輪界には定年がない。選手は代謝制度(成績下位選手の登録を消除し、強制的に引退させる制度)にひっかからなければ、引退は選手各々の決断に委ねられる。体力、気力が続く限り現役でいられるのだ。
今シリーズ、最年長の宮倉勇は7月で『還暦』を迎える。還暦間近とは思えない宮倉のレースっぷりには若手も四苦八苦。
タイムトライアルでは11秒074の持ちタイムから10秒993と自己ベストを更新。念願だった10秒台に「やっと、やっとだね」と満面に笑みを浮かべた。「同じく自己ベストを更新した小嶋敬二君を参考に、いつもとは違う駆け方でやってみた。もう少し上板で上がって下りを使えれば、あと少しタイムは出そう」と更なるタイム更新に意欲を見せる。
当然、選手も人間なので年齢を重ねるごとに体力は衰え、疲れも抜けづらくなり怪我の治りも遅くなる。しかし、それを補う気力、乗り越える努力や向上心があれば、いくつになっても走り続けられるのが競輪だ。
自分が60歳になった時を想像したときに、それだけ何かに熱く打ち込めているだろうか。
そう考えると、宮倉をはじめ、ベテランになってもなお奮闘するレーサーたちが羨ましくもあり、1年でも長く競輪人生を送ってほしいとエールを送りたくなる。
ちなみに宮倉は「70歳まで」、小嶋は「77歳まで(大のファンである水樹奈々にかけて77)」と現役プランを宣言している。この2人なら、軽快にバンクを走っている姿を想像できてしまう。(アオケイ・八角記者)
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