利根輪太郎の競輪人間学 1 番人気に落とし穴

2024年07月06日 03時14分20秒 | 未来予測研究会の掲示板

利根輪太郎は、改めて思い知らされた。

競輪は、ほとんど1番人気では、決まらない。

それは、競輪仲間の虎さんの敗北に起因する。

あの日、虎さんは100万円を1番人気に投じる。

本命の1-3は270円であった。

だが、その3番が落車して、1-4となる。

一方、小菅は10万円の競輪資金を穴車券に投じていたのだ。

1-4に5万 1-6の3万、4-6に2万。

小菅は、常に10万円を貯めて競輪をしていた。

月に2万の競馬資金と決めて、5か月に1回の取手競輪である。

小菅は長距離トラックの運転手だっので、取手競輪にはタクシーの運転手の虎さんのように、毎日のようには来られない。

1-4は2740円の配当となる。

車券が外れ、観客席で座り込み、しばらく頭を垂れて落胆する寅さん。

「競輪はな、1番人気では決まらないだよ」1方の小菅はせせら笑いながら勝ち誇る。

利根輪太郎は、出目作戦で本命の隣の1-4を2000円買っていた。

意気揚々と小菅は、輪太郎を誘い取手のキャバレー「桃山」へ向かう。

小菅の愛人の花子は、店の人気ホステスであった。

輪 太郎は、好みのホステスである2か月前に秋から来た新人の緑を指名する。

 

 


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