ファン・ソッコとファブリシオの契約満了の発表がされた。噂はあったものの、ファン・ソッコはチャンピョンシップでもクラブワールドカッ
プでもスタメンとして活躍できるだけの力はあったので、残念だ。アントラーズのCBは昌子、植田の他にブエノもいて、やはり四人というのは
通常の感覚からいうと多い。しかし、昌子、植田が同時に日本代表に呼ばれる可能性はあるので、四人いた方が安心できるとも言える。
ブエノは試合にはあまり出られなかったが、出た時は、一対一の対応能力が非常に高く、今後大きく伸びていく可能性を秘めている。そこへい
くと、ファン・ソッコの場合はそれほど伸びしろはない、ということなのかもしれない。当たりの激しさはファン・ソッコは強いものがあって、
左SBでも使えないことはないので、貴重な存在だったが、他のチームでレギュラーを確約されて常時スタメンで出る方が本人のためにはいいと
も言えるだろう。植田を押しのけてスタメンで出ていた時期もかなりあったので、どこのクラブでも通用するプレーヤーだろう。
ファブリシオの退団はやはり寂しいものがある。というのは最近やっとアントラーズのサッカーにフィットし始めてきたかな、という矢先だっ
たからだ。確かにあまり守備をしないで突っ立っている印象もあるが、パンチ力のあるミドルシュートは魅力があった。数本打ったミドルシュー
トが二本でも決まっていれば、契約延長はあったかもしれない。
とはいえ、カイオの突然の移籍後、フロントがかなりの時間をかけて探してきた選手ではあるので、短期間で見切りをつけざるを得なかった
というのは、探してきたフロントにも責任はある。ジネイの場合もそうだったが、アントラーズは外国人選手獲得に成功しているとはいい難
い。サンフレッチェを退団する、ピーター・ウタカのように19ゴールも量産する外国人選手がいたら、どんなに楽だろうか?15ゴール取れ
る選手がいたら、勝ち点で8くらい違うのではないだろうか?
今度来る、ぺドロジュニオールと、今交渉しているというレアンドロがともに10点でも取ってくれれば、アントラーズのダントツのトップ
はあり得る。金崎、土居、赤崎のうち、私の中では赤崎はもういらない選手に入っているが、この冬は放出はしそうもない。とは言っても、実
質的にスタメンでも交代枠でも赤崎の出場機会はほとんどなくなるのではないか?仮に土居を二列目で使うとしても、赤崎の出番はないように
思える。
櫛引も結局、曽ヶ端の牙城を崩すことができなかった。曽ヶ端も老いたな、と思える時期もあったのだが、後半にかけて立ち直って、チャン
ピョンシップ、クラブワールドカップ、そして天皇杯と非常にレベルの高いプレーを見せたため、櫛引の出番は全くなくなってしまった。実際
櫛引がずっと出ていたら、リーグ戦と天皇杯の二冠はなかっただろう。
とはいえ、今年は曽ヶ端はもう38歳!とにかく曽ヶ端に続くGKの獲得は急務である。私は櫛引でも良かったと思っているが、ファジアー
ノ岡山に期限付き移籍になってしまった。櫛引はポテンシャルはあると思うし、またアントラーズに戻って来る可能性はあるが、取りあえず、
曽ヶ端の後釜はきちんとしないと大変なことになる。フランスに行っている川島とか、来てくれないかなあ・・・・
2016年に獲得した賞金をうまく使って、確固たるアントラーズの黄金時代を築いてほしいものだ。高卒ルーキーやユース出身者を大事に
育てるという、アントラーズの良き伝統を維持しながら、新しいチームを作り出して欲しい。
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