ジーコ寅の「鹿島アントラーズよ永遠に」

昨年四月まであった、ジーコ寅の「名曲探偵アントラーズ倶楽部」に続いて開設したブログです。音楽部門は今回はやめました。

アルビレックス新潟戦 2

2016-05-05 17:08:01 | 日記

 ジネイは一見すると頼りない。じっと良く見てもやっぱり頼りない。ヘディングシュートをするのかと思いきや、つるっとボールがすべったりもする。昨年は守

備で無理な体勢になって長い怪我。どうもこの男はアントラーズではそういう不運な巡り会わせで終ってしまうのか?と思いきや、一見、簡単だったとはい

え、昨日はゴールを決めた。これは昨年5月の広島戦以来の一年ぶりだそうで、しかも昨年はこのゴールがすべてだったから、アントラーズに来てまだ二

得点目。こんな助っ人FWはほかのチームにはいない。というか存在を許されないだろう。高い移籍金を払って二年間で2点で終ってしまったら、これはい

くらなんでも高すぎる。ジネイはこれからやってくれるのか?私としてはやってほしい。一見頼りなさそうなひ弱そうな体型、月面の上を走るかのようなフワ

フワした不思議な走り方・・・・・「とても使えそうに見えないが、試合に出してみると不思議と得点してくれる」・・・・・これが私がジネイに求める理想像であ

る。常識では理解できないような貢献度を見せて欲しいものだ。

 

 昨日の先制点の起点となった永木の素晴らしい縦パスがあったが、茨城新聞のインタビューによると、永木自身は、「中村充孝が体を投げ出してパスをく

れた。あれが全て」、と中村充孝を賞賛している。そうか、そうだったのか!中村はあそこで大切な仕事をしていたんだ・・・・映像を見ていても気がつかな

かったな。消えていたようでなんかよくやっているような印象があったが、中村は細かいところで頑張っていた。「使えそうに見えて、実際使えているのだが、

影武者として動いている」・・・・・中村自身としてはドリブルで切れ込んでズバッと派手に決めたいところだろうし、私もそういうゴールを見たいのだが、影武者

的な活躍の仕方もある。テレビでは良く見えないが、チームメイトや石井監督には良く見えているのだろう。永木は優しくも中村への気遣いを忘れない。

 

 西の2点目だが、確かに左サイドバックとして左足のクロスはあげられなくても、ゴール前で利き足の右足でシュートを打てるので狙ってはいたらしい。

金崎がスルーしたのは背中に目が付いているような不思議な感じがしたが、あれは後ろから西が、「スルー!」と叫んだようだ。朝からゴールが決まる気

がしていたという西の予知能力が叫ばせたのだろう。あのシーンは、土居がうまく動いてディフェンスを引きつけて、奇妙な空間がぽっかり空いた一瞬を

柴崎が見逃さなかったのも素晴らしかった。あのタイミング以外にゴールは生まれなかっただろう。一瞬のマジックを見ているようだった。

 

 昨日の試合でしっかり崩せたのはあの二つのプレーだけ。チャンスは作れても決められないアントラーズが、少ない決定機を確実にモノにした。アント

ラーズにしては珍しい勝ち方だった。まだ、七試合もあるんだな・・・・直接対決も残っているし、まだまだチャンスは十分にある。ジュビロ磐田はここ数年

は、大切な試合で勝利をプレゼントしてくれている印象がある。とにかく必死で勝ちにいって欲しい。個人的には、ジネイのフワフワした走りから生まれ

る、「常識では理解しがたいゴール」を見てみたい。

 

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